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最近《なんとなく猫》がよくウチに来る

なんとなく猫は一匹ではなくて
その日によって違う

茶色もいれば黒も白もいるし
大きいのもいればまだ子猫なのもいる

なんとなく猫は何となくウチ ....
ゆうぐれが
ゆらゆら

なみだを
あつめながら
まちを
つつみこむように

あさもやが
さらさら

あたらしい
ひかりたちを
なでて
ながれていくように

 ....
きみのあくびがすきだ

きみのあくびはちょっとへん

だけどとってもおもしろい


あうあ あおああ

っておおきなこえがする


たとえばなにかのどうぶつみたい

た ....
最近は色とりどりの空回りを
踊って僕はすっかり忙しい


それは時には一つの映像に
留まれない忙しさだったり

あぐらを掻いたまま
立ち上がれない忙しさだったり


何 ....
高い高いビルとビルの間に真冬でも
青々とした葉っぱをいっぱいにつけた大きな木があって

その木の葉っぱたちは風が吹く度に
小さく身を寄せ合ってクスクスと笑った


僕はその木の前にあ ....
運河の方へと枝を伸ばす木の下に居ます
十五分の休憩時間に会社を抜け出して
頭の中で君に手紙を書いています

目の前には誰も乗っていない船が少しだけ揺らいでいます
今日はとても風が強くてそのせ ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
ある冬の日の午後に
人通りの少ない道を選んで
散歩をした

それは確か 手が
かじかむほど寒い日だった


一時間ほど歩いて
そろそろ家に戻ろうとした時

前方にある ....
朝方にヒマを持て余したトカゲが窓からふいにやって来て
「僕とワルツを3曲ほど踊ってくれませんか」
と言った

寝惚けた私は夢と間違い
「ワルツは上手くないけれど 面白そうなのでいいですよ」
 ....
その街に風は吹きますか
手紙のようにそっと遠くから

坂道で靴は鳴りますか
生みたての音楽のように

どれだけの名前を覚えていますか
カタカナの響きに変わっても

この哀しみは君 ....
ぼくにできることは
ほんのすこしのこと

だけどそのすこしが
ぼくやだれかをほんのすこし
うれしくさせられたらいいな


ぼくにみえるものは
ほんのすこしのもの

だけどそのすこ ....
坂の上から
風に乗った
花びらたちが
僕を吹き抜けた


それぞれが
小さく何かを
呟きながら

次の風へと
急いでいった



ほとんど
聞き取れない
花びら ....
もういくつもの
ほどけた季節に熱を預けて
私はすっかり温くなってしまった

風を待つ鳥がベランダで
羽を休めるのを眺め
私は何も待ってなどいないことに気づく

世界を内を流れる温度 ....
雨の中でカラスは
ボロフスキーの創った
偽物みたいに固まっていた


まるでそこから
世界が固まってしまうんじゃないかと
心配になるくらいに



その横顔は
静かな怒りと ....
十七時の鐘の音は凍え
涙声にもよく似て

僕は此処に
居たたまれなくなる


そして
此処ではない場所へと
小走りで急ぎ出す僕の
おでこに

何も無い様にしか見えない宙に
飛 ....
くちぶえがきこえた

まだうまくはしれない
こいぬのよこで


のんびりはしれ
ってうたってた



くちぶえがきこえた

やくそくをわすれた
おもいでのかいだんで ....
古いエレベーターの揺れの中で
僕の細胞は{ルビ篩=ふるい}にかけられた


だけど残った物はどれもこれも
ロクでもない代物に見える


チンと扉が開いて
気は進まないが後ろから
押 ....
昨日隣街で
宇宙の人に話し掛けられた


こんにちは
と彼は言う

こんにちは
と僕も言う


どこから来たの
と彼は聞く

すぐ近くから
と僕は答える

僕もそ ....
狭すぎる僕の窓から
迷い込んできた無口な風は

しばらくの生温い沈黙の後
広すぎる空へと帰って行った


取り残されて僕の影は
等身大が掴めぬままに

踏み外しがちな
時の階段の ....
小さな小さな
記憶の粒たちが

まるで雪のように
目覚めたての
僕に降る


だけどそれは
とても暖かで

だけどそれは
確かに優しくて


「おかえりなさい」
と ....
路地を曲がると猫が居て
草をむしゃむしゃ食べていた

振り返る事三度目に
猫は小鳥になっていた

小鳥は小さく跳ねながら
水溜りの水を飲み
そのまま水に落ちてった


そ ....
かなしみがとことこ
ひとりでにあるきだして

どこかとおい
うみにかえると
いいな


いとしさがふわふわ
かってにとんでいって

いつかどこかの
きみにとまれば
いいな ....
夢を見たよ

まだ君も僕を嫌わず
まだ僕もお喋り好きで

君がどこから来たのか
知りたがっていた

僕らどこへ行こうか
話し合っていた


君はどうして鳥に
生まれなかったん ....
雲がゆく

大きな大きな
雲がゆく

仰向けの僕の上を

早く早く
流れてゆく


ああ
あれは

雨を降らせる
雲だろう

ほんの少し
瞼を閉じたら
その途端
 ....
ごろんごろん
ところがって
きみのそばで
みとれちゃう


ごろんごろん
ところがって
きみはとおく
はなれちゃう


やさしくない
きみだけどさ
やさしくない
 ....
あなたが
そらに
うたったうたは


かぜのなかに
あめのなかに
ひかりのなかに
ふくまれて


わたしのうえに
ふりました


どこにいたって
だれといた ....
花火は落ちて
どこへいくんだろ

涙は涸れて
どこへいくんだろ

夢の続きは
どこへいくんだろ

想いは鎮まり
どこへいくんだろ

過ぎ去った時は
どこへいくんだろ
 ....
光りに触ってみたいな

カラダ中がココロ中が
透けるくらい照らされる

光りに触ってみたいな



音になってみたいな

ナミダが零れるくらい
胸の弦を震わせる

音に ....
寄せては返す
波の中で

僕の足は柔らかく
砂に沈む


ひっそりと
息をする貝殻たちの

その世界に少しでもと
寄り添いながら


報われなかったことよりも
望める ....
なかないかおの
きみがすき

ゆるまるこころと
うらはらに

なかないつもりの
きみがすき


くちもとむすんで
このつぎが

はじまるときを
じっとまつ

なかないか ....
日朗歩野さんの松本 涼さんおすすめリスト(65)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なんとなく猫- 松本 涼自由詩12*06-3-14
ららら- 松本 涼自由詩7*06-3-7
あくび- 松本 涼自由詩1*06-2-15
不在- 松本 涼自由詩2*06-1-24
クスクス- 松本 涼自由詩12*06-1-11
十五分の手紙- 松本 涼未詩・独白7*06-1-5
私はとても小さいので- 松本 涼自由詩114+*06-1-2
カステラ- 松本 涼自由詩9*05-12-13
ワルツ- 松本 涼未詩・独白5*05-10-9
てがみ- 松本 涼自由詩8*05-5-23
ほんのすこし- 松本 涼自由詩8*05-5-12
さくら- 松本 涼自由詩4*05-4-3
温度- 松本 涼自由詩4*05-3-21
雨のカラス- 松本 涼自由詩5*05-3-10
メッセージ- 松本 涼自由詩5*04-12-15
くちぶえ- 松本 涼自由詩14*04-11-25
エレベーター- 松本 涼自由詩4*04-11-2
宇宙の人- 松本 涼自由詩5*04-9-26
踊り場にて- 松本 涼自由詩2*04-9-13
おかえりなさい- 松本 涼自由詩5*04-9-10
路地- 松本 涼自由詩8*04-9-9
とことこ- 松本 涼自由詩10*04-9-8
雑踏- 松本 涼自由詩3*04-8-28
灰色雲- 松本 涼自由詩1*04-8-24
あざらし- 松本 涼自由詩2*04-7-27
そらうた- 松本 涼自由詩5*04-7-27
さがしもの- 松本 涼自由詩6*04-7-17
ひかり- 松本 涼自由詩4*04-7-13
貝殻- 松本 涼自由詩7*04-7-12
なかないかお- 松本 涼自由詩5*04-6-21

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