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三年前にどうにも眠れなくて
三か月半の入院をした
そして今度はどうにも食べられなくなって
また入院する
そこはさまざまな動物が生息しているジャングルだが
静謐な時間が過ぎる場所
い ....
夕去りて
静かに静かな
時を過ごすいま
妻と語らう
幸を味わう
夜も更けて
紫煙をくゆらす
ひと時に
過去を眺めて
明日を語らう
それぞれの
生きざま想い
歌ながめ
....
人は生まれて死んでゆく
あたりまえといえば
なるほど あたりまえ
太陽が昇れば起きて
陽が沈めば眠りにつく
ただ、そこに記憶があるだけで
生死もあまり変わらないのだろうと思う
....
二月堂
夕暮れ時に
鳴く鹿の
小鹿を呼んだ
母の慈愛は
冬の旅
奈良の都の
空冷えて
妻とともに
釜飯を前に
三面の
顔持つ少年
戸惑う
表情美しく
空を睨んで
....
風にゆれる暖簾をくぐれば
そこにお前がいた
退屈そうに
新聞を開いたお前は
俺をみてただ頷く
斜め前の席に座り
婆様が注文を聴きにくる
戸惑いながら
カレーうどん
今日の ....
夜ふけて
妻と語らう
ラーメン談義
最後のカード
ねぎラーメン
チャルメラが
漆黒の闇を
切り裂いて
走りゆく街
いまはまぼろし
餌のような
肉野菜には
たえられない
....
虹色の
鱗がきらり
冬の午後
タナゴがゆらり
昼を楽しむ
らんちうの
静かな泳ぎ
かいま見て
今宵の夕餉
楽しみにする
梅花藻の
ゆれる水槽
眺めては
こしかた想い
....
散る花の
紅色のゆく
果てはなし
行く先をいま
想いけるかも
やがて来る
冬を占い
手をさする
冷えた指先
守りながらゆく
来春の
想い遥かに
夢をみる
大魚を釣らん ....
柔肌の
紅色地図に
映りゆく
海図をたどり
明日を占う
龍を彫り
戻ることない
寂しさを
背に刻み
街角歩く
悪戯に
彫りゆく
痛みに
母は啼きゆき
後悔を知る
....
べに椿
くびから落ちる
悲しさに
静かな余韻
我が身を映す
空眺め
君なに想う
まなざしは
星々に抱かれ
明日の夢みる
板わさを
肴にしては
蕎麦啜る
今を感謝の
想い出にのせる
泥酔に
たどり着くのは
チャルメラの
ラーメン臭う
至福の余韻
東坡肉
明日の覚悟に
鍋洗い
八角さがし
老酒取り出す
香り立つ
海鮮炒飯
夢失くし
いまは静かに ....
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