いにしえの都
レタス

二月堂
夕暮れ時に
鳴く鹿の
小鹿を呼んだ
母の慈愛は

冬の旅
奈良の都の
空冷えて
妻とともに
釜飯を前に

三面の
顔持つ少年
戸惑う
表情美しく
空を睨んで

あの路を
通ったという
君の学び舎は
いにしえに枯れた
街にたたずむ


短歌 いにしえの都 Copyright レタス 2015-12-21 21:11:27縦
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