ここ数日波がない
今朝も七時前に降りて
朝焼けをちょうど見逃したぐらいだったが
水平線は透明で
空も海もやさしい
海辺のディスコの
アフロのカマレラがモップかけてるが
その動作もやさしい ....
旅が恋しき若人よ
舟を一艘かそうかよ?
私が腕にかかる橋
こえて見せよと泡を投ぐ
星の向こうのあの国は
煌々常夜の酒場の国
門をくぐれば酔気の虹がお出迎え
このちっぽけな{ルビ地球=ほし}では
いつも私が最後の女なの
ストーリー性にばかり期待して
くだらなくって厭だった
それが少女という夢だった
りょう手で、ばんざーい。
きょうは、ばんざーい。
あしたも、ばんざーいであってほしい。
そんな気持ちで、(ゴー)って叫びたい。
うまくいくんだよ。
そんな、わるくなくない。
いいんだよ、う ....
蛍の乱舞も終わり
蛙の鳴き声が
闇に響く 里山
闇の向こうは
華やかな都会の光が
人々を惑わす
未来が視えにくい 今
なにかにすがりたくても
それさえ 見出せず
....
どれだけの人が喜び 悲しむのだろうか
どれだけの人が生まれ 死んでゆくのだろうか
それは毎日当たり前のように
世界の至る処で起きている
しかも同じ時間 空の下で
僕たちはそれを知って ....
高校生の妹が下校途中に消えて
探しても見つからないから私とお父さんとお母さんはどうしたらいいかわからなくて
でもやっぱりどうしようもないので お腹もすくので
日曜日に家でからくりテレビで無理矢理 ....
imagine
想う通りに彼女は
地図を描き大勢の人を生み乱立する街を生やし
たくさんの声に紛れて海に
消えた
ゆらる、君の
なんだろう、ね。覚えたての匂いの尊さ
滑る丘に咲いた ....
君君君 君君君
君君君君君 君君君君君
君君君君君君君 君君君君君君君
君君君君君君君君君君君君君君君君君
君君君君君君君君君君君君君君 ....
昼間の暖かさに目を伏せて前を見ないで歩く
そんな君は都会の人々にぶつかり合う
ちっちゃな肩は一度飲まれると探すのに苦労する
聴きなれないメロディーを口ずさむ君
時代に飲まれて消えた純愛歌
....
夜をこえて 夜空を駆けて
眠るあなたのうでのなか 忍び込みたい
あなたの見るゆめ
金の砂漠 蒼の水底
耳をすませて
私にきかせて
ねむるあなたのそばにいるから
明け方のそら ....
みんなわたしにやさしいです
誰も彼もやさしいです
みんなわたしにやさしいです
王子さまもお姫さまもやさしいです
マジシャンも泥棒もやさしいです
みんなわたしにやさしいです
魔女もお ....
人は出逢いと別れを何度経験するのだろうか?
そして、それは僕たちに何を与えてくれるのだろうか?
出逢いは喜びと一時の幸せを与えてくれるだろう
別れは悲しみと未練を与えてくれるだろう
....
好きだと言った僕に
君が恥ずかしそうにうなずいた
門限を気にしながらのはじめてのデート
なかなか さよならと言えやしなかった
沈む夕日があい色の空を薔薇色に変え
見つめる君の頬も染まっていっ ....
ひとりの人間の個体がこの世から存在しなくなった日の空は
ただただ、白かった。骨みたいに。煙みたいに。
哀しい夢をみた。
逢いたくて夜中に君の家の扉をたたく。
君はまだ眠りのなか。
刻々と時間は過ぎる。
私は扉をたたき続ける。
夜中のはずなのに門限が迫る。
12時が近付く ....
さまようものは変わりつづける
呼び声に腕をのばしつづける
風に手のひらをさらし
雲と火がつくる
灰色の羽を受け取ろうとする
となりあう炎がゆらぎ
ひとつとふたつをく ....
何が僕を駆り立てるのか…
誰が僕を本気にさせるのか…
どこにそれが転がっているのだろうか…
全てが僕にとって未知である
だからこそ、生きていてオモシロイ
何もかもがわかっ ....
相手が自分を好きかなんてどうしたら分かるのでしょう
人魚姫に足と運命をあげ
引き換えに声を奪ったあくどい魔女の子孫に聞いてみても
私の歌う声は飛ぶ鳥さえも落としてしまうので
結構よと言われ ....
天使はね、天からやってくるんだよね
左手はね、左手は必ず光を掴むよね
僕たちは 否僕は平原を駆け回る
腕を扇風機のように回しながらそこら辺を
あのときの笑顔はそう、土の香りがし ....
空が凍っていくよ
いつでも包んでくれた、確かな青
黄昏は壊疽
ケーキを作っている
空と私の二進法へ生まれる子
貴方の確かな青
穿ったのは、昔から抱いていた白熊の絵
零と一で完結した円環の ....
ただでさえ愛おしくて
死にそうなくらい
壊したくなる寝顔
あの時も あの時も
いつもいつも
てにはいらなかった
隣にはいられなかった
ただでさえこわれもののように
指を触れることさえで ....
うたはとても眠たかったのです。
歌は やはり かぁさんが 好きでした。
かぁさんは よく 草原の 歌をうたってくれました。
かぁさんの 子守歌は ねむい ワタシを よく なでてくれました ....
色とりどりの花片の散り敷かれた舗道は
華やかな体面をたもちながら
苛立ちを隠しきれずに風を待つ
永遠に灰色であることはささやかな安穏
たとえ幾千もの足に踏み入られても
艶麗である ....
あぁ、こんなにも愛していたのだ
零れ落ちてしまった言葉
繋いで離れた手の隙間
水面にたゆたう魚の骸
初めて逢ったのに君はもう骸だった
ぷかぷか浮かんで
ぷかぷか沈む ....
母は優しい
兄貴より遥かに出来が悪い俺は、
絵が好きで詩が好きで、なんだかいろいろ中途半端で、
でも、
生まれてきてくれて本当に嬉しいのだと
臆面もなく言うから
俺はいつもあなたの目を真っ ....
ぼくのままはうちゅうひこうしです
よるつきをみるとぱぱは
「あそこにままがいるよ」とぼくにおしえてくれます
ままはつきでうさぎさんをさがしたり
つきのいしをけんきゅうしたり
つきにすむうちゅ ....
怒っては いないのよ
ちょこっとだけ 悲しいの
アナタが 浮気を したことにじゃなく
そう させてしまった あたしの ふがいなさに
怒っては いないのよ
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