これからはじまることは
これまでにもあったこと
出会いと別れをくりかえし
僕らはまた少し
遠いところへ歩いていく

足がなくても歩けるのだと
あなたは言った
手がなくても
 ....
携帯電話を新しいのに
変えようと思ったが
色々ありすぎて
なんだかよくわからない
欲しい機能と操作性と
デザインと値段を考えた
どれにしよう 考え中 考え中 考え中
三時間が過ぎた
 ....
外は{ルビ霙=みぞれ}老犬の餌に湯を混ぜる そこに左手を添えるために
アスファルトの途切れる場所を探している
私のからだを投げ出す場所は
小さなムシたちのわずかに湿った住処の
その上でありたい、そして
右腕が支えきれなくなった
 ....
母の葬儀が終わった

母の 母の人生はかわいそうなものでした

思春期を過ぎた頃より病気がちになり

激しい運動は禁止されていた

しかし激しい学生運動の中父と結婚

二人の子供を ....
僕が本を閉じたときに
誰かが新しい頁をめくるでしょう

僕がまぶたを伏せるときに
目覚める朝もあるでしょう

僕がこぶしを握るときに
手のひらを開いて母を求める
新しい命がきっとあるの ....
わかっていながら
最終譚にはまだ遠い
修辞も 出てこない
苦しい言い訳のような
もつれ方
手慣れてはいるが
切実さに
欠けている
眠い季節には 煙い詩を
重い施設には 検非違使を
 ....
僕の中に居た太鼓持ちが
えへらえへらとやってきて
やあやあ こんちは ごきげんどうです?
なんて機嫌取りにやってきたものだから
むすっとした顔で
追い払ってやったら
なんです えらい ごき ....
行き場のない情熱が蒸気を上げて動き出す
進め 進め 煙を上げて車輪を回せ
君の列車に僕は必ず飛び乗ろう



隠しきれない歓喜が音をたてて そこかしこに咲く
はじけろ はじけろ 散りゆく ....
部屋は散らかされていた
脱ぎ捨てられた学生服
積み上げられたノート類
惨めさに苛立とうにも無力
私は顔が荒れていた

寝転ぶというより倒れ込んでは
痛みの滲む身体を揺する
叩いて落ちる ....
私の白くまさん

ふわふわ モコモコ
あったかい

いつも
甘える私を
優しく包んでくれる

ふわふわ モコモコ
あったかい

いつも
わがままな私と
遊んでくれる

 ....
電波時計のみっつの針が
ぐるぐるっと回り始めて
また今日が初期化されたね
いずれ始まる秒読みのために
まぶたのような夜を閉じるさ

  (じゅう、きゅう、はち)

朝のように目覚めれば ....
ふゆふあ


あったかいふとん
ふゆふあ
つめたいあしが
ふゆふあ

こぽこぽおふろ
ふゆふあ
じーん、かたまで
ゆげのけつろ

つかのまのひざし
ふゆふあ
めれんげにく ....
君の子犬のような無邪気さと
あなたの大犬のような聡明さ

君の突拍子もないところと
あなたの包み込む優しさ

君の無遠慮さと
あなたのおしとやかさ

私にはどちらも選べない
いっそ ....
くまをね
くまをおんぶして歩くの
会社行くときも
映画観に行くときも
フランス料理食べに行くときも

くまが可哀想なんじゃないんだ
私がくまがいなきゃもう歩けないんだ
ねえ く ....
「はじめまして。」君の口からその言葉が紡がれるのが

怖かった

君を見つめていた時間がすべて
君を包んでいた空間がすべて
君を中心にしてまわっていた
僕の幻想が

壊れてしまう ....
迷惑ですか?
いまさらこんなメール出してごめんなさい。
でも、どうしても今出さないと おかしくなっちゃいそうで・・・。

夏休みも終わりに近づきあなたもきっと充実した毎日を送られていることでし ....
すべり台の一番高いところで断続的に爆発しながら
ガチャピンが存在しない耳たぶを震えさせる
そのときの高音域の伸びは
誰にも真似できないほど抜群だから
ガチャピンは何度も何度も爆発を繰り返す
 ....
濁りはじめた空の色に

ふたり行方をくらませて

世界を煙に巻いてしまおう


先を急ぐのはやめにして

どうでもいいような嘘で

地図は塗り潰してしまうんだ


音が途切 ....
瞼から首まで、赤く咲く恋は、踏切の前で溺れている。


中脳の機能、眼球、信号機、青だから、君、白いスカートで。


「最初から感情なんて要らなかった」。後頭部からざわめいて、五月。

 ....
うえをむいてあるこう 

いばらにひきずりこまれないように
おもいだす 「過去とは母国である」By Shuji Terayama

ひとりぼっちの よる

しあわせは あれちのなかに 
 ....
星の軌道に名前をつけた。

どうせならと、綺麗に並べた。

きのう、きょう、あした。

まぁそんな感じに。



確かにあるのは、いまこのとき。

そうやって、刹那的、享楽的、 ....
お腹が空いて動けないよぉ

「どないしてん?」

あっ アソパンマン

「まいど アソパンマンでっせ」

お腹が減って動けないんだ

「ほな 救急車呼んだるわ」

えっ あの  ....
とうさんとトドさんは、
似てるけど、
ちょっと違う。
とうさんはからだがおおきくて、
お腹もでっぱってるけれど、
だけどトドさんとは、
違う。

この間 ....
まさか
こんな所に
XXクラゲが
いるとは
思わなかった

ぼくはたまたま
近所のコンビニまで
時速160キロで移動中に
道路のど真ん中に落ちていた
XXクラゲを踏んで
大クラッ ....
観葉植物に電子レンジのアース突っ込むエレキテル彼女。


ベッドの下からイノキの銅像!謎は深まるイノキテル彼女。


シルクのドレスはインド製でフェアトレー ....
高速道路は、おりしもの強い雨で、視界もひどく悪い。私はちょっと急いでいたので、追い越し車線をそのまま走ることになる。

120キロ。雨の高速では、あまりほめられたスピードではない。走行車線の方は、 ....
そら豆娘はそら豆に似ている

みんなに"そらちゃん"と呼ばれては

プクッと頬を膨らませて

ちょっと睨む

今年もそら豆がおいしい季節がやってきた

一年のう ....
夕暮れの無くなった街で
僕はリコーダーを拾う

オレンジ色の零れた
艶がかったそれは
いったい誰が落としていったものなのか

(聞こえますか、アンジュール

(僕はまだ、この街に ....
どうぶつの心の内容を覗きみることは、自然科学の領域ではタブーだし、
主観的にそれをやっちゃうと、サイエンスではあり得なくなってしまう。
それはもはやブンガクだ。
どうぶつ奇想天外法だ。
 ....
アザラシと戦うんださんのおすすめリスト(227)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
塩分濃度- 小川 葉自由詩510-1-29
ケータイ機種変更- 自由詩110-1-14
みぞれ- つむじま ...俳句2*10-1-12
野宿考- たりぽん ...自由詩509-10-22
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僕が本を閉じたときに- たりぽん ...自由詩1009-6-22
もう、おやすみ- 吉岡孝次自由詩109-6-9
僕の中に- 自由詩209-5-15
【春の特急列車】- つむじま ...自由詩4*09-4-6
鼻腔の痛み- 中原 那 ...自由詩309-4-3
ピレネーの詩- 三之森寛 ...自由詩3*09-3-27
かうんとだうん- たりぽん ...自由詩409-2-13
ふゆふあ- 唐草フウ自由詩8*09-1-20
【冬の大三角関係】- つむじま ...自由詩7*08-11-22
くまをおんぶして歩きたい- くま出没自由詩1408-9-10
「はじめまして。」と言う前に- もこもこ ...自由詩6*08-8-21
【迷惑ですか?】- つむじま ...自由詩6*08-8-20
ガチャピン- 大覚アキ ...自由詩608-7-23
「EL-MALO」- 大覚アキ ...自由詩2*08-7-20
脳幹と脊髄さえあれば生命の維持は可能- 士狼(銀)短歌7*08-5-15
すきや、き- 猫八百自由詩2*08-4-13
惑星の軌道計算にまつわるひとつの考察。- 那人自由詩2*08-4-2
小顔化_アソパンマン- 北大路京 ...自由詩16*08-4-1
「_とうさんとトドさん。_」- PULL.自由詩6*08-3-25
○×式- 大覚アキ ...自由詩6*08-3-25
「_エレキテル彼女。_」- PULL.短歌6*08-3-25
チェイス_インザ_レイン- umineko自由詩7*08-3-24
【そら豆娘】- つむじま ...自由詩2*08-3-24
アンジュール- 仲本いす ...自由詩408-3-5
青虫のキモチになって考えてみました- 散文(批評 ...9+*08-2-4

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