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打ちのめす
あなたの言葉聴いている

知らん顔して
咲いてる白梅
列車から{ルビ放=はな}った鮮花は孤児だから一枚一枚懐柔していく



長針の長さか短針の長さかと午前午後とも振り切れてなお



隣家の瓦のいろを確認する軋む板間にうぶ着の陽光
 ....
目に見えるものには私が見えている 見えないものに見られていたい



夢の中で君が泣きやまないことを遅刻の言い訳にした月曜日



大吉の籤に埋もれて死んでみる あ なん だやっぱり生 ....
逆立ちで見ている蝶がひらひらと空へと墜落してゆく絵画




音楽はすでに秒読み棺から指揮者は水となってこぼれる




ハイウェイを夜と名付けて人見知りばかりしている ....
 {引用=(鍵盤が駆け上がる夜、/ガラス片、/鉄塔/に続く紅の、足跡、//)}

裏側はどうなってるかわかりません そんな理由じゃ嫌わぬ 月よ



差しだすとき、グラスの中身は原液です。 ....
廃校の焼却炉にある入口に「大人禁止」と落書きしてみる


前足を失くしたぎこちない夜と散歩しているひとりきりの部屋


ループする16系統降りられずブザーのありかを君はしってる


 ....
現代詩フォーラムは{ルビ試薬=クスリ} 日本語を知ってしまった僕らのための




明日からは飼い犬として生きていく これも決して容易くはない




あん時ね、蚊に刺 ....
水晶を砕いてください船底でふゆの花びらかくまうように






捨ておいた言葉に幾度も拾われて星座のたもと鋭角を知る


閉じかけた波音の日がよみがえる月の鏡の無言を浴び ....
逆さまの絵が文字になり唱になり降り来るを視るひとりけだもの



かけらからかけらを生むはおのれなり触れもせぬまま砕きつづけて



水涸れて見えぬ片目に見えるもの ....
西暦の未来分だけ過呼吸になるというなら(青い背中は、)


「ぼくという、きみというのも青までね」イヤフォン越しにゆらぐ終着


平坦な青にまみれる朝を見たあなたの声にふれてはさめる
 ....
夕影がひたひた伸びて心ぼそい
    手の鳴るほうへ手の鳴る{ルビ方=かた}へ


最後まで残るこわさに二人して
    遊びなかばで遁げるたそがれ


終わらない遊戯にも似る夕暮は
 ....
メメントでクワイエットで今行くよ白い鍵盤飛び越えながら



本当のあなたはピンクレモネードに透ける部分のことだと思う



二次元で暮らしたかっただけなのに知らない人の名前が増え ....
「ブリザード」


梢吠え闇の怒りと共鳴し生を償う旅路震わす


零℃切るなみだ氷雨が張り詰めた世界の銀を裂くデリュージョン


ブリザード膝つき見上げる万華鏡身を刺す寒もい ....
かなしくはないと云ってよあおい檸檬
    軽く齧ったあなたとわたし


黒髪が胸にまつわり痛くって
    あなたを睨むそろえ前髪


爪を噛むしぐさを憎むいっそすぐ
    指を ....
格闘技観戦が吉 おひつじ座
リングサイドで熱を感じて

無理をせず健康管理大切に
おうし座の君 野菜足りてる?

双子座の陽気な魅力曇りがち
楽観的に甘えてごらん

恋愛はフォロー大 ....
行方不明の洗濯機が二番線のホームで脱水していた


振り返ると家電フロアーの主任が裏口でまだ手を振ってる


今日もレンジの平和を願う君が両手でものを温めている


「いつも利用する ....
それぞれの皿に苺を盛り分けて
嫁ぎし娘の数も入れおり

盛装の娘の席は遠く しばたたく
目にぼやけゆく宴の席に

夕食の時どき夫は嫁きし娘の
空席言いて酒を呑みほす

月を取れ星 ....
  「アリュール」

{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て


  「ブラック」

黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
 ....
まぼろしか白夜の夢に君を抱く 鼓動ひととき重なりて、泣く

時を打つ鐘の音色も{ルビ夜=よ}の色も白くまどろみ繰り返す「恋」

白夜なら大地もぬくもり忘れずにいるから今宵は許しあお ....
吹きぬける冷たい風の空高く
ひかりの鼓動は
静かにそそぐ



雪解けをあつめて川は哭いている
生まれたばかりのわたしの春に


ひとひらの可憐な花は弓使い
瞳砕けて曇りをうるむ ....
春だから星を見てても暖かい一緒に見たよね僕ら青春


桜餅葉っぱを食べてもいいのかな会話の中にも散る散る桜


月笑うあなたは笑っているかしら卒業式を抱きしめる四月


水色が似合う ....
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
とりたちが入場ゲートを飛び去って動物園に歌の雨が降る




もの言わぬ悠々としたたたずまい有象無象も鼻がながーい


生まれつきおしりの赤いきみにでも青い春などあったのだろう ....
薄色の文引き結ぶ梅が枝に
  あはれこよひも花の咲くらむ


花に積むはかなき雪の消えしとき
  心づくしの香ぞ立ちにける


東風吹かば北野にかへる白梅の
  ごとにかなしきひとよ ....
水面の戯れ水紋の喘ぎ。
乱れる波、
果てるを知らず。


満たされし満たされぬ果て、
月に焦がれて肥ゆ波高く。
悲しの海。






別れ ....
ここからは見えぬところで太陽がノヴァでもしたのか月が明るい
地上のみならずはるかな高みから真空気圏貫き通して

月影とは月の光のことでした足元に種々ものの輪郭
真空の中には淡く太陽の側へと伸び ....
左から朽ちてゆく空いいよいいよ抱いていてあげるからね



耳をふさぐ子供はとてもいとしいなだって目は見えちゃってるから



青いモルフォ蝶緑のモルフォ蝶茶色のモルフォ蝶 の標本
 ....
「雪の音階」


舞う羽の静かな音こぼれるよう
  手のひらの中で羽化した希望(のぞみ)

こんこんとこころに積もる雪の下
  あなたが埋めた種が芽を出す



 ....
おそろいのストラップには思い出がありすぎおもい はずしたいのに


親指の先から愛を打ちこんであの親指の返信をまつ


10×5cmほどの携帯が鳴れば行けるさ 100km先も


 ....
あなたとわたしは
たまに日常を共有する関係
そして言葉の世界で
たまに交わる関係

わたしのこころを
あなたが描くとき
あなたの横顔に
わたしを見つける



ただ ....
士狼(銀)さんの短歌おすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白梅- 風音短歌4*08-1-31
初夜- 簑田伶子短歌14*08-1-29
中指を立てて待っているのに- ピッピ短歌808-1-13
highgradation- 本木はじ ...短歌1108-1-3
鉄塔にて- 石畑由紀 ...短歌14*07-12-25
大人禁止- しろいろ短歌5*07-12-22
それでも地球はへこんでる奴らを足蹴にして回っている- ピッピ短歌1007-12-17
◆ふゆの花びら- 千波 一 ...短歌19*07-12-9
双響- 木立 悟短歌807-12-2
ブルー・キュラソー- yuri.短歌9*07-11-29
たそがれ- 石瀬琳々短歌13*07-11-22
短歌を書いていたあの時に見ていたものは確かに青い世界だったん ...- ピッピ短歌1107-11-19
組曲「白のみちゆき」- Rin.短歌16*07-11-16
あおい檸檬- 石瀬琳々短歌13*07-9-29
来月のあなたは?_12星座占いでみる10月の運勢- 北大路京 ...短歌16*07-9-28
家電- たもつ短歌2107-9-22
50P_「短歌2」より〜_嫁ぎゆく娘- むさこ短歌9*07-7-31
パルファム- Rin K短歌32*07-6-9
白夜- Rin K短歌22*07-5-24
◆春の扉- 千波 一 ...短歌24*07-5-13
【短歌祭参加作品】僕ら青春- ふるる短歌1507-4-24
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-3-22
動物園に歌の雨が降る- たたたろ ...短歌9*07-2-23
_こいぶみ___________■_古語の宴__参加作品■_- Rin K短歌16*07-2-21
「_水交。_」- PULL.短歌10*07-2-7
○満月(まるまんげつ)- 小池房枝短歌14+*07-2-2
では問題です- ふるる短歌5*07-2-2
■共同作品■_冬幻郷(とうげんきょう)- Rin K短歌27*07-1-31
電波にのって- 歌乱亭カ ...短歌5*07-1-12
逸星- Rin.短歌18*07-1-10

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