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僕の手が青青のインクで染まって

洗っても落ちないインクで染まって


いくら洗ったところで行く末の水が青くなるばかりで

どこでそんなに青くなったのか全く思い出せないままで

僕は ....
そして 落ちた 朝日から
恋文が 洗われる
落ちた 朝日は 父なので
娘の 洗いきれぬ 服などに
圧倒されつつ 奇形の涙を流し
落ちた 朝日なので
沈むと 月になる

だが 娘は 月を ....
イチリンソウが 咲いた
一輪で 咲いた
手折ればすぐしおれる
春の日の夢

一輪で咲くことを
神に 赦された
一輪で悲しむことを
神に 赦された

染まらない
その 白の痛みに
 ....
精神科に通い続けて一年半ば
毎月高い薬を得て生きている

入院を勧める医者
入院を拒む僕
それが病気の一種

境界性人格障害を抱えている

関わりを持つ人を傷付けて舐めて癒す
写り ....
また腐りかけた吊り橋だ
いつもこうやって
たどり着く先で
誘う危険は
谷奥からのそよぎに共振する

   銀河を流す暗い川には
   大きな{ルビ鰐=わに}が寝そべり
   冷たい水に ....
夜半
街灯の柔らかいスポットライトに冷たい風は吹いて
それでも少女は拒絶する
(何を、かは分からない)
優しい夜、ごとに
彷徨う足はなくせずに
寄り掛かりたい気持ちの始まりも
どこに根差 ....
マクドナルド二階の窓際の席で
新しく出たと言うハンバーガーを胃袋に押し込む
昼間に見た何百と言う皿のビーフフェレポワレよりも
こういう飯の方が煙草にはよく似合う
そう言っている間も目の前の煙草 ....
いつまでも動かない
物欲しそうな顔に
デコピンをしてやると
驚いて次のページをめくる

晴れたり曇ったり
雨が降ってるのに晴れてる
洗濯物が干せない日
リビングの少し大きめのテーブルに ....
東京には月がない
智恵子じゃないが
東京に見上げる空はひとつもない

鈍くにじんだ星々は
目も当てられず
人恋う想いも消え失せる


こんな迷いの空の下
誰を想えば
報われる ....
飴玉をねぶる

餓鬼のように

噛み砕いた

いつかの日和

幸せの爪痕
自分と向かいあいすぎて
時折その界面をとおりぬけて
向こう側の自分と
いれかわってしまうのだ
星々を吊るした 天空を仰いで 
今夜も眠れない、
自由へとつづく 格子の窓辺
月の海へと拡がる街、勝手気ままな娘たち。

やみくもに走るジャガー、ながれる孤独 点滅するその愛、
左折だ!  ....
命と言うたった一枚の切符を
御旗に掲げて一生懸命生きている
それが当たり前

死という地雷が
どこに埋められているかは
神のみぞ知るところでしょう

すると今だって
戦国時代と言 ....
 コンビニまで下を向いて歩く
 ヤケに喉が渇く
 紙パックのお茶だけを買う
 
 コンビニにはおっちゃんが店員をしてる
 お客がかたまると
 テンぱるおっちゃん
 マニュアル通りにで ....
今朝についてを知りたかった
例えば諦めるというまじない
人が、幕を引いていく
そこに眠る、その前に


知らない道を歩いた日のこと
自分の名前さえただの文字に見える
覚えて欲しいことは ....
点滅する信号に気付いて
駆け出す僕の背中越しに
野良犬が小さく吠えかけた

立ち止まり苦笑い
どうせ誰も待ってないから
そんなに急ぎなさんなって
そういう事を言いたかったのかい?

 ....
よるのアコーディオンが
カーテンのようにとじられて
くすだまわれた
こどももわれた
ぐずぐずにくずれてみずにながれた
すいかのように
もろすぎた

ひみつたんていのおじさんは
コート ....
夕暮れよ 夕暮れよ
成層を疾け肌をよろこび
倒れ込む木々の力で風を呼ぶ 果てしなく
どこまでも墜ちてゆく静けさよ
力と

それら水のよろこびにうつり翳りの海を
満ちたよろこび

夕 ....
たこ焼きは天才だ

たい焼きは爆発だ

お好み焼きは鉄鎚だ

焼きそばはハレルヤ

鉄板は格闘する

だしとメリケン粉の応酬

青海苔の葛藤

キャベツの ....
掴んだ 砂 を 投げた 空 の 高さは
私の 背丈も なかった
私と 貴方の 間にある 
この 長く長く 果てしなく長い線は
私が書いた。

絶対不可侵条約
お互いの事には 口を出さない 関らない
それも 私が決めた。

恋人が出来たら
速やかに ....
夏にまだ
無防備な肌を
焦がして太陽は
隆起する分厚い雲に
たちまち覆われた

焼けたアスファルトに
水玉の模様を描き始めた
大粒の雨
それもまた
激しさを持て余し
にわかの ....
果肉潰し、吸う少女の唇の形
を、やめた無表情に残った
まだ透過しているライムの息切れを
直ちにアルコールで
ほろ苦く、濡らす


流す目尻に、不純が到達して滲 ....
座布団一枚。  奥さん 塩ふいてますよ
台所に立つ妻の あらわな肩を
愛情表現のつもりで ぺろり
なめたら いやというほど 
ぶん なぐられた
近くに小さな森がある
魔女も赤ずきんちゃんもいない
妖精も小人もいない
むろん南方熊楠もいない

サワグルミの木がある
トチの木がある
両手をまっ黄色にしながら
固くて苦いトチ ....
見える水音
見えぬ水音
草を伝い
草を描く


影を避けて
水を歩む
雨のあとの
浮き沈む道


おぼえられ
わすれられ
名前は鳥のようにすぎる
地は蒼い
 ....
の丘に
咲いたダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの蹄鉄の
隠された場所の

の丘に
びっしりと生えそろう数億のダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの
暴かれた場所の

の丘
 ....
加瀬さんの実家にイチゴ狩りに行った
シーズンが過ぎると職場の同僚とその家族を呼び
完熟して出荷できなくなったイチゴを取らせてくれるのだ
妻も娘も毎年その行事を楽しみにしている
昨年も一 ....
強がった右手に
透明の微熱を握り締めて
失くしたものが届くのを待っている

帰り際には
いつも 何かが足りない
何一つ
持たずに出かけた
そんな日でさえも


昨日も来た道を
 ....
THANDER BIRDさんの自由詩おすすめリスト(577)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とれない青のインク- 箱犬自由詩106-6-5
婚約者- 奥津 強自由詩206-6-5
一輪草- 北野つづ ...自由詩4*06-6-5
唐突に見上げた月は綺麗- 海月自由詩4*06-6-5
吊り橋を渡る、僕は帰らない- たりぽん ...自由詩13*06-6-4
三重らせん- 霜天自由詩606-6-4
- 虹村 凌自由詩1*06-6-4
休日にはカタログを- 美味自由詩7*06-6-4
東京鬱々。- 杉田蝶子自由詩306-6-3
『』- しろいぬ自由詩206-6-3
存在しない鏡- 塔野夏子自由詩12*06-6-3
ジャガー- atsuchan69自由詩3*06-6-3
*今も*- かおる自由詩9*06-6-3
永遠のガキ- 山崎 風 ...自由詩5*06-6-3
縷々として- 霜天自由詩806-6-3
野良犬とサラリーマン- 松本 卓 ...自由詩1*06-6-2
よるのアコーディオン- ZUZU自由詩606-6-2
夕暮れよ- 浅見 豊自由詩5*06-6-2
関西の夜- ジム・プ ...自由詩2*06-6-2
- 佐藤伊織自由詩3*06-6-1
- 蛙の子自由詩406-6-1
夏の、訪れ- LEO自由詩14*06-5-31
ライムの濁り- A道化自由詩906-5-31
おもしろいから。_- すぬかん ...自由詩206-5-31
そろもん(セクシャルハラスメントの話)- みつべえ自由詩9*06-5-30
Into_the_Woods- yo-yo自由詩5*06-5-30
午後と熱- 木立 悟自由詩806-5-29
の丘- ふるる自由詩33+*06-5-29
僕たちは声を押し殺して手をつなぐ- たもつ自由詩14*06-5-28
これから- 自由詩5*06-5-28

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