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幼い頃に覚えた童謡を口ずさんでみれば
なぜか悲しい気持ちがわいてきて
もしかしたら
うたの歌詞が悲しいのかもしれないと
確かめるように繰り返してしまう


夏と秋のさかいめは
きっ ....
林檎の皮を剥きながら
表と裏について考えてみる
するすると螺旋を描いて落ちていく皮の
虚ろな赤と乳白色のコントラスト
刃を当てて表を削り取る
その先にはまた裏と表が出来上がる
ぐるぐる ぐ ....
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
 私は、海が見たかった。
 秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
 橋の向こうまで。


スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
若いって
苦いと
同義だよね
字も似てるし
と口に出したとき

悲しいって
美しいと
同義だよね
と言った
君を思い出した

空は平均的に青い
わたしのキャンディーボックスは閉鎖的な雰囲気
零れ落ちるわたしの手のひらにはフェイク
あくまでアップルフレイバー
でも一粒舐めると甘い夢を遡上する
わたしの原始的回顧
エヴァは、何故、林檎を ....
風が吹いておりました
風が吹いている日に飲む野菜ジュースは哲学の香りがするのです
そんな日は詩を書きたくはないのです
空があまりに無知なので

わたしの青春としての位置づけは
もう随分と前 ....
そしてまた世界は
からっぽに明るくなる
このいたずらな明るさの中では
何かを見分けることなど出来やしない

事象たちが書き割りのように
意識に貼り付く
歩きたい道を見いだすことも困難なの ....
出涸らしのような夏が
のっぺりと緑に張り付いている

季節も針を進めるのを忘れたようで

時がとわに 流れていく

生まれ落ちた時代の旅人

その想いは 積っていく

 ....
十年日記をもらった
はじめる日が見つからず
十年過ぎた

色あせた表紙の中身は真っ白だが
ニュースはたくさんあった
書き留めておくべきことだったかもしれない
あのときの一大事も
三年後 ....
何もない処に秋がやってくるとき
ひっそりとして
わたしは言葉の行方を知らない
わたしはわたしを有りの侭にしている

夕くれに空はふりだし
空はそこらじゅうで実り始める
声を掬ったりすれば ....
むかしがありました
むかしはいつまでも待っておりました
風は砂時計のように
失ったものをひっくり返し
また失いはじめるのでした

たった一本の
傾いた光の下で
自分を整理整頓したりする ....
この夕くれのひかりのなかに
ぼくはぼくをみうしなったりするだろう
そらの彼方のやさしいもの音よ
秋の風にさえぼくはこころを揺らしたりする

ぼくのであったものごとの全てに
ぼくは話しかけた ....
湿った風が吹く朝に
君は薄い火を灯した幹から両手を離す


種の保存の掟は果たせたのだろうか
君の生き方は純粋で幸せだったのだろうか
最後は雲の切れ目から青空が見えたのだろうか


 ....
事象の先に 行き止まる 今

深く 古いところから 聞こえる声を
身体の底で 聞いてみたい

全てを統べるものなど いない 今

うたは 身体の奥深くにだけ 響く
うたは 身体が かた ....
夕日を映した紅色の花を、永遠にするために
透明な棺桶にアクリルを満たす

飼っていた犬の面影を、永遠にするために
AとT、GとC・・・塩基対の配列を玲瓏の棺桶に刻む

光の秘密を刻んだ虹色 ....
君は芝生の上でバランスを取る。


一糸まとわぬ露わな姿で
豊かな乳房を宙へ向けて解放つ。


日差しは、もう秋の方に傾き加減で
夏の終わりを告げている。


時代の息吹を君は背 ....
   きっとずっと昔から変わらないんだよね

   れんげ畑に座っていたあの頃から
   茜色の空は繰り返し
   私を迎えてくれていたんよね

   いつの間にか見なくなった
   忘 ....
明解な文法で

あなたが残した言葉より

文法にすらならない衝動で

あなたが放った言葉の方が

私の胸を揺さぶっていました。


あなたが

ほっぺに砂糖をつけて、なお
 ....
それが誰なのか、
記憶を探れば出てくるが、
誰が誰であったか、
この部屋では関係ない。

窓の向こうに手を伸ばそうとも、
扉の向こうに声を掛けようとも、
ひとつも ....
灼熱に
世界は崩れて
全てを見失いそうで
棒立ちしたまま動けず
あたしは今にも発火しそうよ

だけど炎上するならあなたの前で
遠のいていく意識に直接触れてくれたら
同じ火炎の中心で
 ....

なにもかもが
羽のようにわかり
涙する
遠くの火が
空を揺らす


ねむりつづける花
ねむりつづける草
不夜を誇るものたちに
とどかない原の火

 ....
今の今まで、
自分の口から出た言葉は、
自分の言葉であると思っていた。
定型の、お決まりの文句以外は、そうであると。
たとえばそれが詩であったり、
文学であったり、などと。

だがしかし ....
何かを描こうとした手のひらが
冷たい膝の上にひろがる
消えてゆく言葉に涙するとき
ふいに指先に触れてくるもの


遠い雷
遠い花火が
水の笛のなかにあり
ゆうるりとゆうる ....
あたりじゅうすべてが蜃気楼と化してしまいそうな
夏の午後
裾の長い木綿の部屋着に包まれ
籐の長椅子で微睡む一個の
流線型の生命体
窓からのゆるい風が
肌にときおり触れて過ぎる
ほの甘くあ ....
わたし、ほんとうはせみが大嫌いなのに
せみを見つけるのが
とてもじょうずで

命あるものみなとうとい
なんて嘘
目にみえるものすべていとしい
なんて、嘘

わたしはせみが嫌いで
で ....
苦労を取り戻す日々

網戸に半日も止まったセミをみる
見られている
セミの鳴き声に囲まれてそのセミは哭かない
なぜだろう
なぜ止まっているんだろう
網戸ごしにつついてみる。
死んでいな ....
くもひとつない
あおぞらも
すきだけど

よるにみせる
ふかいあおが
もっとすき

ふかくて
ふかくて

ずっとみてるうちに

くろにかわって

でも
そんなへんかにも ....
ねぇ そこの人
そんな中途半端なとこで止まってないで
思い切って
落ちるとこまで落ちてみたら?    

そうしら逆に
見えてくるものがあるかもしれないよ
掴めるものがあるかもしれないよ ....
今日は ね
なんだかぷわぷわ
ああ
雲がふわふわ あなたみたいね

ふわふわわたがし
でも あなたの言葉のほうが甘いの
i'm not alone

ね え
君は ひとりじゃな ....
わたしはあなたといると
バカになる

何もしたくなくなるし
行きたいところもなくなるし
見たい映画も読みたい本もなくなる

あなたは面白い
あなたは最高の刺激
わたしを燃え上がらせて ....
あるふぁさんの自由詩おすすめリスト(62)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏と秋のさかいめは、きっとこんな夕暮れ- ベンジャ ...自由詩14*05-9-16
林檎の皮をぐるぐると剥きながら- 紫音自由詩3*05-9-16
指が落ちるように- 千月 話 ...自由詩12*05-9-16
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根源的な私的リビドーとアップルフレイバーのキャンディー- 芳賀梨花 ...自由詩8*05-9-13
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九月の黙示- 塔野夏子自由詩17*05-9-13
*夏だった*- かおる自由詩6*05-9-10
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ひとつの秋に- tonpekep自由詩12*05-9-4
整理整頓- tonpekep自由詩16*05-8-31
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「_冷たい紅茶。_」- PULL.自由詩17*05-8-12
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