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とかげのしっぽ
途切れたしっぽ
さらに細かくして
きれいに並べた
つながらない先端
二番目、三番目
つながらない
動かなくなって
それは死んでもいなくて
近づいた胴 ....
淀んだ感情にくるまれて
不安げな蛍光灯が影を揺らす

遠くに
まるい光がぼんやり見えてくると
敏感な肌が泡立つように怯え始める

やってくる
近づいてくる

しがみつくものもない孤 ....
あなたを想って
一つ一つ記憶を浮かべていたら
どこからか笑い声が

鎖骨のくぼみに頬を近づけて
澄んだ胸を押さえると
その声が
自分の中の空洞で響いていることに
気づきました

そ ....
開放されない夜

こんなにも悲しみは
不快な落下を求めて
その瞬間を嘆くことさえ許さない

形を維持できない感情は
なめらかに体をすり抜ける

闇を潜めて光彩に垂れた
 ....
遠いめまい
かすむ声
押さえても届かない
痛み
息ができるほどの
苦しさ
穴に吹き込む風
根拠のない寒さ
血のような涙
どれもこれも
あなたを悩ます
無意識に探す
安らぎ
水 ....
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている

昼下がり
子供たちがホースで虹をつくる
二階のベランダから身を乗り出す猫
視線の先には
鳥が羽を休めている

鉄骨が発する低い唸り声が
体 ....
37.2度の恒温動物は
夜行性の眼を光らせている

今日は何だか疲れてしまって憂鬱
そんなセリフは引き裂いてやった

暗闇の方へ
暗闇が呼んでいる

それはまったく習性で
インター ....
右手を軽く握って手首を曲げます
そしてそのまま右耳のそばへ

もしできるなら
左足で首のつけねを掻いてみましょう
気持ちいいです

陽だまりでぐてーっとなって
幸せそうな表情を浮かべま ....
一月の風が過ぎ去った頃
空を迷って辿り着いた木の実が
夜を探していました

まだ
日暮れ前の鳥たちが並んで飛んでいる
公園の歩道には誰かが落としたハンカチが
あと少しで浮こうとしています ....
何もかも面倒くさくなって
風呂に入るかわりに洗濯機に入ってみた

さすがに寒いと思ったので
あたためた風呂の残り水をポンプで移動
全自動のスイッチを「お急ぎ」にして
ボディーソー ....
どこにもない慰めを
深い色にまぜてとかしてみたら

少し落ち着いたみたい

ぬくもりって
だんだんと冷めてゆくものだから

あたりまえに溜息なんてついてみる

琥珀色の鏡に
吸い ....
スノーワルツにあわせて
銀盤の上をまわる少女

胸を押さえ
そらに向かって

左手を掲げる

壊れて出ない
一番たかい音を求めて

未完のワルツを踊り続ける
かーごーめ かーごーめ

  うずくまっていました、ずっと
  赤い空がぐるぐる回って
  頬を舐める風が怖かったから

かーごの なーかの とーりーわー

  怯えた背中を公園の木に ....
猫の眼のような月が
僕を見ているようでしたが

見ていたのは実は僕でした

そこには宇宙が広がっていましたが
実は僕こそが宇宙でした

常に生まれ
常に死にます

それは調和のた ....
ゆっくりと沈めてゆきます
きれいになりたくて
きれいになれる気がして
沈めてゆきます

あと少し

とても穏やかになります
静けさに包まれて
何も恐くはなくて
眠る ....
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でいました
尾なのか頭なのかわからない二本のツノは
怒っていました

指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて寂しくない ....
小指を口にひっかけて
人差し指で垂れ目をつくる

ほら、こんなにおかしい

薬指で鼻を上に向け
やり場のない親指と中指

ほら、やっぱりおかしい

お前、ちっとも笑わないね
そう ....
何処から来たのかも
何処へ行くのかも
言えない旅人は

それが旅だと呟いた
画用紙に迷うことなく色をのせた
空の青は
記憶にはない
白い画用紙が
とても不自然に思えて
窓ガラスに
水を浸しただけの
筆をはしらせると
透けた空が濡れた
いっそ瞳を
青く塗りつ ....
昨日ペンが止まってしまった。
悲しくて泣いた。
書かない僕は消えてしまう。
怖くて震えた。

震える手で再びペンを握る。

何かが終わろうとしていた。
何かが変わろうとしている。

 ....
3DKの家から
1トン車1杯分のゴミを運び出した

できるだけ静かに運ぼうとしたのに
荷台の上で何かが崩れ落ちる音がする

7年前の秋
そこで始まった生活が思い出せない
ゴミ袋に放り込 ....
ゆうべは、ほんとうに困ってしまいました

わたしがとぼとぼ流れ出して
それは我慢がききませんから
両の手に溜めてすすりました

 はあ、と吐く白い息にも
 わたしがいるようでしたが
  ....
赤色灯に浮かび上がる
限られた僕の価値観では
真実を見極めるには至らない

語りかける先に
響く警告の音は
ときに沈黙であったりする

しかしそこには確かに悲鳴があり
傷を受けた者の ....
幼さをかたちにしたら
転がりだした文字のうえで
楽しそうな僕がいました

わんわん泣きたい
微熱を放ちながらまるくなる

軽くにぎった手の、小指はひとりぼっち
溜息と指きりして

 ....
空き缶を蹴飛ばしたら、僕だった
残っていた中身が飛び散った、僕だった
野良犬が怒り狂って追ってきた、僕だった


慌てて電柱によじのぼって見回した


空き缶は車に潰されてぺちゃんこで ....
永遠なんて
存在しないなんて
確かめもしないでさ

つまり永遠って何なんだ?

僕にとっての永遠は
時間の進行方向とは真逆に蓄積される広大な時間感覚だよ

つまり時がたつほど増加する ....
疑問符をつけてはいけません

押し付けてはいけません

まずい状況では
さらに状況が悪化することがあります

何かをねだるときに使うと
見透かされたときに危険です

正直、あまり使 ....
空が白けて
窓にしがみつき
指先で書いた文字も
ただの水滴

さくっと
逆立った地面から
突き出た衝動のような
脆い僕だから

結晶を解いても
蒸発してしまうだけだってね
わか ....
昔はやった多機能筆箱、○○戦隊シリーズ

押すと、えんぴつが飛び出す仕掛けがあったり
小さすぎる消しゴム収納があったり
あぁ 電卓の電池は切れている

いろいろいじくっていたら
まだ押し ....
登校拒否をしようとしたのに
何年も前に卒業していたことを思い出した

しかたないので出社拒否をしようとしたら
数ヶ月前に退職していたことを思い出した

やけになって生きることを拒否しようと ....
Yousukeさんのベンジャミンさんおすすめリスト(101)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
散らばってる- ベンジャ ...自由詩5*05-2-10
「夜、プラットホーム」- ベンジャ ...自由詩4*05-2-9
鎖骨の奥のあなた- ベンジャ ...自由詩6*05-2-9
流線型の悲しみに- ベンジャ ...自由詩9*05-2-8
あなたのやまい- ベンジャ ...自由詩5*05-2-7
完成しない今- ベンジャ ...自由詩11*05-2-4
微熱- ベンジャ ...自由詩3*05-2-4
2月2日_猫の日?- ベンジャ ...自由詩7*05-2-2
「錆びたトタン」より- ベンジャ ...自由詩12*05-2-1
洗濯してみたよ- ベンジャ ...自由詩6*05-1-28
コーヒーと僕と- ベンジャ ...自由詩4*05-1-27
壊れたオルゴール- ベンジャ ...自由詩3*05-1-26
かごめかごめ- ベンジャ ...自由詩3*05-1-26
宇宙- ベンジャ ...自由詩6*05-1-26
水中花- ベンジャ ...自由詩5*05-1-23
折り紙- ベンジャ ...自由詩9*05-1-23
にらめっこ- ベンジャ ...自由詩4*05-1-20
旅人- ベンジャ ...自由詩2*05-1-19
青い空を知らない- ベンジャ ...自由詩9*05-1-17
ペンが止まった日- ベンジャ ...未詩・独白4*05-1-17
費やした時間の重さ- ベンジャ ...自由詩11*05-1-14
夏虫- ベンジャ ...自由詩3*05-1-13
自戒- ベンジャ ...未詩・独白4*05-1-13
僕は小指- ベンジャ ...自由詩3*05-1-12
僕だった- ベンジャ ...自由詩13*05-1-11
永遠について話そうか- ベンジャ ...自由詩3*05-1-10
「愛してる」の使い方- ベンジャ ...自由詩11*05-1-9
銀世界- ベンジャ ...自由詩8*05-1-8
多機能筆箱- ベンジャ ...自由詩6*05-1-7
拒否する- ベンジャ ...自由詩9*05-1-6

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