すべてのおすすめ
傾いてる って それが僕のバランス
わかるやつにだけわかればいい
そこに君がはいってたら ベスト

ああうん と階段を降りる途中でふりかえった背中
オレンジのニットがはりつく腰のあたり
千 ....
  海岸沿いを走り始めた電車が
  古い町並みを置き去りにするから
  わたしは前を向くしかなかった
 
 
  「さようなら」


  雨上がりの午後
  西日の縁取る横顔も静 ....
とても新しい
墓石に刻まれた文字が
読めない
わたしの名前が
書いてある
はずなのに
この時代に生まれた僕らはさぁ
みんなどこかしらが壊れていてさぁ

それが不器用でも動いているから
まるで普通なように映るんだ

見えてるようで見えてなく
聞こえてるようで聞こえてなく
 ....
同じように口をあけてみる
僕はまだ死んでいない

ふつふつと煮えた湯の中で
味噌汁になるために生まれてきたわけでもない
貝は口をあけて互いに噛みついている

痛々しい塩加減を確 ....
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った

この間、久しぶりに友人と飲んだとき
ずいぶんとしあわせそうな顔になったじゃないかと言われた
そのセリフの半分が
励ましだということを
僕は知 ....
土の中の四角い箱の中で
小さな女の子が
  「そらがみたい」
と言った

私はどうにかして
彼女に空を見せたくなったが
あいにく、今日は曇り空で
喜んでもらえるとはとても思えなかった
 ....
僕は転がる

傷を負い
痛みに耐え

自分を抜け出せば
それで終わりにできるけど

まだ転がることができる

昼下がり
陽射しを避けて歩く公園の道
眩しさを縫うように進むとき
 ....
飛べるはずもない身体を
立ち入り禁止のフェンスにあずけて
みるみる遠ざかる飛行機を見送る

だんだんと小さくなってゆくのは
きっと僕の方だ

手の届かないものたちが
近くに感じられてい ....
暑いから上着を脱ぎたいのと言って
見た目よりも重たいカバンを僕にわたす

君は少し地面から浮いたような身軽さで
肩を揺らして笑っている

僕が冗談をとばすたびに
うまいね!うまいね!と言う君は

カバ ....
使いかけの、ビデオテープ
しまっておいた写真
あの夏の昼下がりの、切符

片方だけの、イヤリング
買い置きのシャンプー
どこへでもいけるね、って言いあった
あの日の、
あの日の約束
 ....
どうしょうもなく渇いてしまえば
身軽になるものだというように
からから笑いながら
波打ち際の空き缶の口元を叩く
浜辺の砂

昨日までわたくしは海の中におりました
かつては地殻の内側で赤々 ....
「ともだち」とは
大切なかけがえのない存在。
「じぶん」を見つけてくれた
闇の中にいたあたしを 救ってくれた
たくさんの”ありがとう” 伝えたい。

利用するものじゃないよ
けんかばかり ....
コンビニでお弁当を買うときに
あたためますか?て聞かれると
少し戸惑ってしまう

電子レンジの中では
誰かが買ったお弁当があたためられていて
オレンジ色の薄明かりに照らされている

見 ....
風の暖かくなった
空から鳥が落ちてきた
インフィオラータを知っているか
無数の花びらで地上に大きな絵を描くのだ
極楽鳥や孔雀は空から落ちてこない
カラスとハトの
いつのまにか 大雨だ

 ....
晴れすぎた日の、透明な向日葵の光線
視界を焼くカーテンを抜けていくようだ
熱に揺らぐ交差点
人々はもう、記号にしか見えない
人々はもう、色にしか見えない
何を言ってももう、正しくはない

 ....
風の始まりは
そんな熱の高まりからだと知っている

草笛を吹きながら
その始まりに立っている

(草原は静かに燃える)

気流に運ばれてゆく草の音は
枯れ色の野を赤く染めながら
や ....
からめた指の隙間から
抜け出してしまいそうな熱を
くるもうとする沈黙

慣れない会話のように
確かめあいながら寄り添う
同じ名前の違う指

細い線を並べてゆけば
固い絆に生まれ変われ ....
となりで
しばふにねころんだひろこちゃんが
りょうてをそらにのばして
ぐー ぱー
をくりかえした
おいしそうなくもが
ながれている
わたしあのへんかなあ
せのたかいきの
てっぺん ....
虚無をまとって闇を隠せば
それは限りなく深い透明のように見える

あなたは
自分を見せることなく
優しさを浮かべた瞳で見つめる

僕は
その優しさの結晶に自分を映す
一つの優しさ ....
はずむように近づいてくる
あなたの息は白くない

コートは着てこなかったよ
と言って肩をすくめる姿は
想像よりも少し小さく見える

はじめましてとはじめましてがぶつかって
どういたしま ....
飛べる

きっと飛べる
飛べるきっと

きっともっと飛べる
きっと飛べるもっと
もっときっと飛べる
もっと飛べるきっと
飛べるきっともっと
飛べるもっときっと

きっともっとず ....
気が引ける僕の手をひっぱって

闇の中に浮かぶ大きな四角い白は

両腕を箱と椅子に変え

僕の心をドルビーサウンドで

鳥肌のひとつひとつをひっぱってみたり

背筋の真ん中 ....
水槽の中で亀が暴れている
僕はひとり部屋の中で息を殺し
水槽で暴れる亀の手足を見つめる

透明なガラスの先にある世界を信じて
懸命に手足をのばす亀の甲羅には希望が詰まっている

絶望する ....
それはちょうどしんじゅのくびかざりのようで
よくみるとみんなちがってみえるひとつひとつが
それぞれのかがやきをはなっているふしぎと
うちけしあうことなくよりそっていられるあなたの

 ....
雨の中でカラスは
ボロフスキーの創った
偽物みたいに固まっていた


まるでそこから
世界が固まってしまうんじゃないかと
心配になるくらいに



その横顔は
静かな怒りと ....
伝えたいことを一息で打ち込んだら
何て書いてあるのか解らなくなった

変換キーを押すたびに
簡単なセリフが難しくなってゆく

それでも
送信する

不思議と何かを伝えた気になり
不 ....
   
狂うがままに放たれた色

花びらは
その身をくるむことなく背景を抱く
自ら屈してしまいそうな首をしならせて
けれど
滑らかな曲線はこちらに向かって投げ出され
それを支えようと身 ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
張りつめた風の端
やわらかい記憶の糸をほどけば
泣いてしまうかもしれない
あなたは

ほころぶ桜の薄い花びら
その散り際の光景を思い浮かべるとき
過ぎた時を惜しむ眼差しで
未来を見つめ ....
Yousukeさんの自由詩おすすめリスト(349)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
可能性- 吉原 麻自由詩2*05-3-24
雨上がりの午後に- 嘉野千尋自由詩6*05-3-24
- チアーヌ自由詩1305-3-24
この時代に生まれて- ベンジャ ...自由詩3*05-3-24
口をあけた貝はまるで生きているようだ- ベンジャ ...自由詩505-3-23
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った- ベンジャ ...自由詩11*05-3-22
おひさま- 自由詩4*05-3-22
僕は転がる- ベンジャ ...自由詩6*05-3-21
黄昏色の翼をかりて- ベンジャ ...自由詩305-3-20
うまいね!- ベンジャ ...自由詩5*05-3-19
さがしもの- 望月 ゆ ...自由詩4*05-3-19
砂の記憶- ベンジャ ...自由詩305-3-19
ともだちへ- りんる自由詩405-3-18
あたためますか?- ベンジャ ...自由詩5*05-3-18
インフィオラータ- 岡村明子自由詩8*05-3-18
色彩論- 成澤 和 ...自由詩2*05-3-17
草笛を吹きながら- ベンジャ ...自由詩505-3-17
つながれた手- ベンジャ ...自由詩7*05-3-16
そら- アンテ自由詩505-3-16
水晶の人- ベンジャ ...自由詩1005-3-15
そうやって春は来た- ベンジャ ...自由詩1305-3-14
きっともっとずっと高く遠くそうやって果てしなく飛べる- ベンジャ ...自由詩405-3-13
movie- ayu-m自由詩305-3-12
いつか忘れるということ- ベンジャ ...自由詩2*05-3-12
すべてのあなた- ベンジャ ...自由詩4*05-3-11
雨のカラス- 松本 涼自由詩5*05-3-10
メールする- ベンジャ ...自由詩505-3-10
ひまわり- ベンジャ ...自由詩4*05-3-9
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
それが旅立ちなら- ベンジャ ...自由詩705-3-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12