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山並みを巡って
一本の道が続いていく
夕暮れ時に
耳元でふと寂しい曲が流れるものだから
あの道がどこへ続くのかを
未だに誰にも言えないでいる
「 ....
あなたが海を歌うとき
わたしの瞳は波になる
愛していたと
告げる言葉が悲しくて
静かに揺れる波になる
あなたが空を歌うとき
わたしの胸は波になる ....
君の歌が聴こえる朝には
泣きたくなってしまうんだ
少しだけ風の冷たい、
土曜日の始まり
齧りかけのトーストと
マーマレードのかすかな苦味
それから君がア ....
海岸沿いを走り始めた電車が
古い町並みを置き去りにするから
わたしは前を向くしかなかった
「さようなら」
雨上がりの午後
西日の縁取る横顔も静 ....
{引用=冬の終わり、
時雨模様
描かれるいくつもの輪のなかで
消えてゆくだけの悲しみがあり
雪にはなれず
かすかな温かさにふれたなら、
降りつもることすらできなくて}
一瞬だ ....
{引用=今も変わらずに花の名である人へ}
きっと気紛れに入れたのでしょう
桜の花びらが
はらりと、
不意に零れ落ちたので
もうどうしようもなく立ち尽くしてしま ....
青い森の中の小さなベンチ
腰掛けたままの少年は
もうずっと切りとられた空を眺めています
かつて街角の公園だったその場所は
今では小さな青い森
時折少年の握り締めた手紙 ....
古い町並み
もう、思い出は薄れて
それでもまだ
オルゴールの音はかすかに響いた
緩やかな下り坂の終わり
あの曲がり角を越えて
少女時代が
降り積もった ....
Yousukeさんの嘉野千尋さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
帰路
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嘉野千尋
自由詩
11*
05-8-24
波になる
-
嘉野千尋
自由詩
17*
05-8-10
遠く響く朝
-
嘉野千尋
自由詩
12*
05-6-18
雨上がりの午後に
-
嘉野千尋
自由詩
6*
05-3-24
時雨模様
-
嘉野千尋
自由詩
5*
05-3-6
桜便箋
-
嘉野千尋
自由詩
13*
05-2-25
青い森の少年
-
嘉野千尋
自由詩
7*
05-1-31
オルゴール
-
嘉野千尋
自由詩
9*
05-1-14
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