夕焼け
八月のさかな

ひがしのそらに 夕焼けをみた
まぼろしだよ、と
ひとは笑う

からんと音をたてて
百円玉が落ちた
ころころところがって
排水溝に飛び込んだ

現実と、そうでないもの
境界は気付いたら
消えて

まぼろしだよ、それでもわたしは
明日のいまごろもういちど
ひがしのそらに
夕焼けをみる


自由詩 夕焼け Copyright 八月のさかな 2005-07-16 02:16:27
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