おはよう
八月のさかな

ゆるされたよろこびにむせびないてから
つぎの夜がきたことさえまだ信じられないのに
めぐりきた朝は
わたしをからっぽにした

すずめが窓のすぐ外で
しきりにないているので
ぱんくずをなげてやったのに
気付きもしなかった

しらんだ空と まだ蛍光灯の要る部屋
おはよう、と呟いてみたら
しずかに空気にとけた


自由詩 おはよう Copyright 八月のさかな 2005-07-29 04:49:53
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