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ほんとにいい陽気ですね

魚屋さんの店先でも
おかみさんのお愛想いい感じ
月曜日だというのに
悪魔に魅入られたようないい天気

みんなは外へ出たがっていて
おおくの人が歩いてる ....
殺してしまった

今日、何の罪もない
言葉を

奥歯で
噛み殺してしまった

悔しかったのだろうか
それとも
悲しかったのだろうか

そんなことは
いずれ忘れてしまうのだろう ....
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
わたしは 鏡のなかで待っている

あなたを待っている



あなたは なにも知らずに
平気で 素顔を のぞかせる

わたしは みとれて 口ずさむ





月明 ....
(その2 自転車屋のおじさん)


おじさんの手にはすっかり油がしみ込んでいて、指紋もわからないくらいになっている。

それが職人の手だと自慢していたけれど、あんまりじろじろ見ていると少し恥 ....
改札口にて
お待ち申し上げております


行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を


あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
{ルビ夥=おびただ}しく降り注ぐのは
湿り気のある眼球たち

あまりにも優しい成分なので
それらは
{ルビ容易=たやす}く踏み潰せてしまうのだが
悲鳴に私は恐怖する

オアシスはすぐ其 ....
冒涜の 証の 器が
生まれていたので
宗教の違いを 感じる

私は 打つ
あの 人物という名の 恐れを
あの 人物という恐れ 多いまで

満月が 明るいので
一人の 男が 歩いている ....
(その1 時計屋のおじさん)


裏通りにある時計屋のおじさんは、まるで手品師みたいに器用だ。

おじさんの大きな手からは想像もつかないような、ちいさな部品をちょこちょこといじると、さっきま ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目


君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
竹の林の向こうから
銀の鈴の音 
リン シャラリン


夜露は
月の輪郭を
ゆるりとその身に吸い込んだ



川霧晴れて すすきが並ぶ



トン カラリン
{ルビ独楽 ....
窓越しのアルデバラン

暖炉が背中でうたうなら
ベテルギウスは指輪にかわる

ポタージュの香り満ちる星座紀行は
甘くも、はかない



やがて旅人は
アンドロメダへの郷愁にかられ ....
シロナガスクジラの一家が
泳ぎ回れる程
頭の中は巨大だった

目の前は
人いきれで
ぎゅうぎゅうの
すし詰め状態

心が
あっぷあっぷで
溺れる前に

お風呂を
すみれ色で ....
こころの機微をおひとつ、どうぞ

かわりに今後もよろしく、どうぞ


わたしの背後のあれこれの
言い尽くせないあれこれの

混じり気のない よろず味



恥ずかしながら
 ....
囓る
足の指を囓る
囓る
猫の額を囓る
囓る
柱の傷を囓る
囓る
カレンダーの空白を囓る
囓る
固まった真実の躯を囓る
囓る
惚けたふりをする耳を囓る
囓る
駅のホー ....
男と女の間には
深くて暗い河があるらしいから
君の悲しい心の内を
僕は分かった振りして黙って頷く


男の情けは出したら終わりで
女は心に宿した思い出を
どこまでも抱きかかえ生きてゆく ....
わたしは みにくい獣だ

 鋭利な刃物を知っている
 (わたしの爪はいつも)
 鋭利な言葉を知っている
 (やわらかな皮膚だけを)
 鋭利な視線を知っている
 (傷つける)

みよう ....
しとやかに咲く花の雌蕊を
ひと撫で
ふた撫で
愛の甘い誘惑は
心の隙間を逃さない


あなたは踊り子になる
薄塗りのなまめかしい曲線を
チュチュの爪先でなぞれば
そこは倒錯の天蓋
 ....
季節はずれの花粉のせいなのだと
説明する僕のことを

受話器のむこうで
君がくすくすと笑っている

きのう雨の中でけんかして
雨なのか涙なのかわからなく濡れたふたりが
いまはこうして傘 ....
投げやりなタコ焼きが
ソースの匂いを振り撒きながら
僕を食べに玄関まで来ている

食べられたくない僕は
お守りを握りしめるけれど
よく見るとそれはカブトムシの幼虫
行き所を無くし ....
虹を渡すのは、雨の純真であるように

雨を放すのは、空の配慮であるように

空を廻すのは、星の熱情であるように


やさしき担いごとは満ちています



あなたを求めるわたし ....
祈りの数だけ神がいて
祈りの数だけ願いがある


何故人は祈るのか
恐れおののく、その先の
抗いきれぬ力に前を遮られ
溜め息さえも躊躇して


祈りの数だけ花が咲き
手向けた花の ....
この大きな水たまりは俺がつくってしまったのか
海を前にして蛇口は茫然と立ち尽くした

もしかしたら俺の栓を大事に開け閉めしてくれた人たちの家も
どこかに沈んでいるのかもしれない

そう ....
夜空にはウシが瞬いていた
草原では干しが干からびていた

もう一つ出まかせを言おう
この袋には伝えきれないほどの
星が詰まっている

飛行船のように女は笑った
                   こうず  まさみ
 梅雨が明けると
 辺りは緑一色
 眼に優しいその色は
 穢れを知らない少年のように
 きらきら 輝いていた

 ぼくは
 緑の ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
揺れたものが 残骸になり
と 一言 の 神が 歌う
茂みの中 汚れた 道を
救え
救え

敵兵が 塹壕で 
即身成仏の証
愉快な 騒ぎが
静まる頃

揺れたものは 腐り
英詩の ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた

そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう

「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
愛の言葉は砂漠に棲む蛇の肌触り
ガラス片の透き通る
艶やかさを床に滑らせては
汀から細波へ
細波から白ウサギの飛び交う荒波に
感情の姿を次第に変えてゆく。


与えあう愛の軋み。
軋 ....
日常にくたびれた玄関先で
茶色のサンダルが
ころり

九月の夜気がひんやりするのは
夏の温度を知っている証拠

おまえには随分と
汗を染み込ませてしまったね
サンダルの茶色が
少し ....
The Boys On The Rockさんの自由詩おすすめリスト(334)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タンクトップ- あおば自由詩4*05-10-11
殺してしまった- ベンジャ ...自由詩8*05-10-10
風葬- 落合朱美自由詩42*05-10-8
わたしは_鏡のなか- 千波 一 ...自由詩14*05-10-7
シリーズ「おじさんと僕」2- ベンジャ ...自由詩9*05-10-6
改札口にて- 千波 一 ...自由詩41*05-10-6
砂嵐- 千波 一 ...自由詩11*05-10-5
toi_la_rock- 奥津強自由詩4*05-10-5
シリーズ「おじさんと僕」1- ベンジャ ...自由詩9*05-10-4
恋の捨て方- 恋月 ぴ ...自由詩32*05-10-4
百鬼夜行- 千波 一 ...自由詩15*05-9-30
氷が笑えば水は俯く- 千波 一 ...自由詩15*05-9-29
*くじら*- かおる自由詩10*05-9-28
きびだんご- 千波 一 ...自由詩18*05-9-27
裏口- あおば自由詩7*05-9-24
SAGA- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-23
未熟- 千波 一 ...自由詩28+*05-9-22
Dance_In_The_Dark- 恋月 ぴ ...自由詩10*05-9-22
僕はくしゃみをする- ベンジャ ...自由詩12*05-9-21
波音- たもつ自由詩805-9-20
連環- 千波 一 ...自由詩21*05-9-20
季節のタブロー(秋)- 恋月 ぴ ...自由詩17*05-9-20
濃度- たもつ自由詩16+05-9-19
出まかせ- たもつ自由詩1305-9-17
緑の生き物たち- 肥前の詩 ...自由詩805-9-17
盗賊がまたやって来た日- たもつ自由詩1805-9-16
揺れた_塹壕- 奥津強自由詩405-9-15
修飾されない朝- たもつ自由詩4105-9-15
Snake_Eyes- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-15
九月のサンダル- 千波 一 ...自由詩18*05-9-15

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