すべてのおすすめ
何も与えるものがない
出てゆく時
黄色い可愛い
ハンカチを彼女に

もう永遠の別れに
なるかもしれない
上げますあなたに
ふっくらと小さく

だいぶたって
帰ってきた僕の前に
 ....
 花咲く路

朝 集り
妻と二人で参加して
地図を渡され
土曜日の伝道

秋の日の、花咲く路
家々の門辺に
数多の花
一つ一つ,、愛でつつ歩む

人に会えば
笑顔になり
花 ....
 今日の思い出

遠くから妻と
すぐ判った
いつもの妻だ
ふっくらとした
妻の姿

白いネッカチーフを
首に巻いて
カバンとハンカチ
すぐ判った
妻だと

今日は二人で伝道 ....
お前もおれも
じつのとおころの、なさけなマン
なんだな
小さいボックスの隅で
笑ったり、おこったり
している
じじむさーい、なさけなマン
それいがいのものでは
けっしてない
おれも、 ....
 入口と出口

どこにも入口はない
出口すらない
つまり解決はない
解決すべき問題もない
ただ座っているだけだ
もうこうして幾年になるのか

皆うれしそうだ皆しかるべき
入口から入 ....
  心

自分の宗教を心の中で
否定しだした
一から十まで数え上げた
自分の宗教の欠点

今朝は目覚めて
妻のため歌を作った
二首の歌を
妻の携帯に送った

心って不思議だ
 ....
妻との外出

友にまた子規の歌集を贈らむと妻にささやく如月の昼

コーヒーのマイルドブレンド注文し二人来にけり茶店の窓辺

薄蒼き空の雲さえ淋しくて風にはためく宣伝の旗
カレー・ライス

ながいことかけて
カレ―をつくった
カレーカレーカレー
カレーはおれだ
今日一日は
このカレー・ライスが
すべてである
何も分からない

普通の女の子も
カレ ....
2月からの読書

 読書の計画が今日出来上がった。ローマン・ヤーコブソンの「詩学」を読みつつ出来た。まず彼の「選集」(3冊)、D・ Hローレンスの作品(主要なもの)とヘンリー・ミラーの作品(「南回 ....
詩を書くのは怠け者の仕事
誰かがそう言いそうだ
そんな、良心の傷を持ち

意味のあることを言っては
詩を食べて、そうして
パンももちろん

まとまった金はなく
売れませ ....
 

野菜スープを
朝食と同じように,出す
雨は止み、妻帰り来る
夕食時

木曜日は絵を描く日
薔薇を四輪
妻にはまだ見せぬ
二人で外へ、傘をさす

雨の木曜日
木曜島という ....
 そっと毛布をかけて
 
 くれる人が

 居なかったら、どうする

 掛けてもらうと、自分も

 こんどは掛けてやる


 そっと毛布を掛けて

 くれる妻が

 居な ....
狭庭の片隅に

妻のみつけた

秋海棠


病院の片隅に

ひそと咲いてた

秋海棠


あのころは幸せの

風が吹いてた

秋海棠に
 乙女は恋を抱いて
 いつまでも生きてゆくかも
 
 少年はうち悩み
 走り出て 木をゆすり
 土を掘り返す

 娘と息子
 少年は6倍も悩むという

 今日は こうして詩をかく
 ....
隣のおじさんが
動いている音
階段を上り
こんこんと何かを打つ
僕も一人でないことを知る
午前7時半から一言も
発言してない
午後5時7分前
心の中で今日も言い続けた
6時ごろ妻が帰 ....
豊かにいでし
乳房の先
一掴みの
仏手柑
彼女は座りて
文字を書く
夜の湯に
ふくらみてほの赤く
和人の胸に
昼のできごとは
宿る想い
湯舟に漂える
乳房のごとく
女は  ....
 色彩アラベスク

黒い空 黄色いライト
オレンジの腕 汗は光る
コンパスはあちこちと動き
ベイジュと紫
赤の縁どり

白い球はくるくると舞い
無花果の実は赤し
オレンジの足は地を ....
数年前一切合財の判断を
ストップすることを習った
つまりエポケーさ
ブラック・ホールと
いうものは無いと
ネットはおしえてくれた
ではブラック・ホールと
エポケーを組み合わせて
一切合 ....
おれの妻には
感心する
女の共通なんだけど
純粋なんだね
演技なんて
全然ない
嫌いと好きが
はっきりして
俺のこともぼろくそに
言うが
時にはめっぽう
褒めてくれる
計算もな ....
梅雨入りや紅葉の木陰秋海堂

二人してボランテァーや沙羅双樹

庭べにはさまざまな六月の花
銀閣寺遊侠伝(その一)

けちなやくざと
笑うがいいさ
強きを挫き
弱きを助く
そんなそんな俺なのさ

ぐれてはずれて
十五十六
入れた刺青
将棋の王将
そんなそんな俺だよ
 ....
今日選んだ三つの詩 
 詩の批評をまたしてみようと、1月に作られた詩から3つを選んだ。いずれも心を惹いたという単純な理由からである。しかし文学においては心を惹く好ましいなどということは、はなはだ大切 ....
牛蒡の唄

爺さんが
牛蒡の束から
一つだし
ポリッ ポリッと
かじる

どうしてかねと
訊ねると
俺の趣味さ
ほっといてくれ
お願いだから

菜っ葉肴に
爺さんが
 ....
きのこ、ひとわんのきのこ
ヒグマの親子のように
部屋でくつろぐ

きのこ、一つまみのきのこ
音のない時計が
時を刻む

きのこ、ひともりのきのこ
絵を見ては
ため息をつく
妻との空


コーヒーハウス
霜月の昼
コロッケ・ピラフ
翻る女さざめく
雰囲気になじむ

美術館
妻と二人
平山郁夫語りあい
笑い声
あれは女だ

アサヒスーパ ....
僕達はどうなる

火がその焼く力を失う 
時がくるのを知っているか
電気も刃物の刃も
鋭い死の力を失なう時を
僕達は御使いのようになる
そしてもう決して死なない
優劣の差はなくなる
 ....
これは詩ではない
でも詩ということにしとく
14歳万引きで警察に捕まって
3人のうち俺が主犯だと
引き受けて
それにはいろいろ事情があった
万引きでも相当大きいのだった
裁判所に ....
美とは

美しいことは
それ一つだけで良い
比較すべきBやCはない 
鳩の雛は可愛い
それだけを思うがよい

風に揺らぐ灯芯のように
一つの愛
一つの美が
吹き消さることなく ....
窮理の唄


どーん、どーん
どん、どん
賢き童は申し候
賢きの、賢きの童は
拍子とり,一巻のくすしい唄を
うたい候
髭の相者はおわしせば
髭の相者の髭ひとひねり
窮 ....
ものの5分

たちまちにして脳は働きをやめ

sexual desire のなきわが脳髄は

深き休みに入れリ

花畑の隅のベンチに座り

ビールに酔い

心地よ ....
恋月 ぴのさんの生田 稔さんおすすめリスト(138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マフィアのハンカチ- 生田 稔自由詩209-9-20
花咲く路- 生田 稔自由詩209-9-8
今日の思い出- 生田 稔自由詩109-8-29
なさけなマン- 生田 稔自由詩109-8-12
入口と出口- 生田 稔自由詩409-7-31
- 生田 稔自由詩109-6-24
妻との外出- 生田 稔短歌409-3-26
カレーライス- 生田 稔自由詩409-3-12
2月からの読書。- 生田 稔散文(批評 ...109-2-19
詩を書くことも労働だ。- 生田 稔自由詩209-1-30
雨の木曜日- 生田 稔自由詩909-1-23
困るからね- 生田 稔自由詩5*09-1-17
秋海棠の唄- 生田 稔自由詩308-12-26
- 生田 稔自由詩5*08-11-12
呟きにすぎず- 生田 稔自由詩4+08-10-22
乳房- 生田 稔自由詩3+08-8-20
色彩アラベスク- 生田 稔自由詩9*08-8-11
エポケーの歌(1)- 生田 稔自由詩2+08-7-29
つま- 生田 稔自由詩508-7-23
梅雨入り- 生田 稔俳句208-6-22
銀閣寺遊侠伝(その一)- 生田 稔自由詩308-1-31
今日選んだ三つの詩- 生田 稔散文(批評 ...6*08-1-13
牛蒡の唄- 生田 稔自由詩307-12-27
小景叙情- 生田 稔自由詩307-12-24
「妻との空」- 生田 稔自由詩407-12-14
僕達はどうなる- 生田 稔自由詩1+*07-11-29
ふとした思い出- 生田 稔自由詩207-11-14
美とは- 生田 稔自由詩5*07-11-2
窮理の唄- 生田 稔自由詩707-10-31
★過ぎゆく脳髄- 生田 稔自由詩207-9-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する