すべてのおすすめ
氷の風が吹く夜は
星の瞬き蒼蒼と
淡く浮かんだ
あなたの表情を
交す言葉の
間に間に見つけ
愁い喜び泣き笑い
腕を伸ばして
頬に指さす

柔肌温み
伏せた睫毛に星あかり
鼓動の ....
あんなにも
街中が躍っていたのに
クリスマスは、もう
両方の視界を跨いで
遠退いていったね

‥貴方と私

色あせたイルミネーション
雪の花が咲くのを待つ

‥雪の降らないこの町 ....
五十八の石段を
数え終わる頃には
湿気を帯た冷気が
まとわりつく

空が
見え隠れする木立は
小さな欲望が
うごめきを見せるよに
さわさわ
ざわざわと
社の片隅
秘密の場所にも ....
その音を逃すまいと
耳を澄ます


夜の扉が
ひらくとき
凛となる
かすかな音色を
‥アスファルトが冷たい

足の裏は今にも凍ってしまいそうで
靴の中で指先を丸まるだけ丸めて
足踏み 右へ 左へ をやめられずに

‥まるでメトロノーム

朝は  朝は  朝は
平等に ....
図書館は人もまばらでコツコツと靴音の方が気になる程の静けさだった。
特に目当ての本を探しに来たわけではなかったが気が付けば一時間もそこにいた。

腰のあたりの高さの棚に顔を近づけしゃがみ込んだま ....
繋いだ手の感触を
消してしまえずに

たとえば、今
この空のあの雲
と 私の指が示しても
あの人にはもう
届かないでしょう



尾とひれのついた
魚の形の 群れが
泳いでい ....
白い息がのぼる朝

氷の指の冷たさよ

紅の蕾も頑なに

視線のゆく先は

開くあしたと

散るあした

花であるなら

開けと願い

花であるから

終りも知る
 ....
鈍色の空にマーブル状の模様をひと通り描いてご機嫌な様子
今度は地上へ下りてきて 銀杏の葉の降る方へと螺旋を描く
相変わらずの悪戯を繰り返し空の中ほどで口笛を吹いている
おしまいに鈍色の空に光の通る道を ....
猫はネズミを捕る
と決まっているわけでもないだろうに
きみときたらネズミをくわえて
クリスマスには早いわたしの枕元
スズメの時もあれば
夏にはカエルだったね
食べる為ではなさそうだけど
 ....
 
子供のころ
父さんの行きつけの床屋さんで
髪を切ってもらっていた

そこのおばちゃんは私の髪を梳かしながら
「○○ちゃんの髪はほんと硬いね〜、櫛が折れちゃうわ」 って笑うから
いつも ....
裸体に添えられた

蒼い手で

鳴りやまぬ鐘が

鎮められてゆく
空が
すべってくるのを
まっている

雨 も
雪 も
白い雲 も
お日様 も
冬の始まりを告げる座標に
押されるよう
ふたつの影が仰向ける

チラと微かな瞬きは
右と左で繋げた手を
冷たく濡らして

吐く息だけに色をのせ
その儚さに
ふと きみが
いなくなるような気がして
握っ ....
庭の落ち葉を掃き集める
足元に猫が、頭を摺り寄せ
日溜りに寝そべった
 

 
  病室の窓から
  川向こうの桜を眺め
  花見のようだと
  喜ぶ父さん

  帰るはずの家は遠く
  山向こう空は ....
靴の底が
磨り減っていくのも
気づかずに
空ばかりを仰いでいる

乾いた風に晒されて
いつの頃からか
哭ことをやめた

歪んだ骨の擦れる音か
褪めた血が流れる音か
ときおり哀しい ....
かさかさ
こそこそ

内緒のはなしは
あのね、のね

葉っぱをめくって
こっそり隠す

かさかさ
こそこそ

落ち葉に
落ち葉に
あのね、のね
肩にかかる雨を解いて
湿った髪を指で梳いて
煙る匂いに瞼を伏せて
あの人がいた夜を
濡れた手の平に
描いている



 窓ガラス
 ふたつの顔を
 映し見て
 微笑む目と目
 ....
草をはむ靴音を
幾度となく確かめて
渇いた枯れ葉の上に
柔らかい音をたてた

それ一枚ずつに
言葉があるかのようで
カサコソと囁いては
木漏れ日に揺れ
風に流されもする



 ....
コスモスの
好きから始まる
恋占い
花びら八枚
願い叶わず
しぃ、静かに

足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える


雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって

さわさわと
ざわめきたつ



煙草 ....
小春の今日は

黄色い花びら

薫り立つ



※自由詩のカテゴリに投稿した『小春日和』より引用
嗚呼、
空駆ける鳥よ
見上げる僕は土の人

忘れていたね
空白を埋めずに
時は流れて
小春の今日は
黄色い花びら
薫り立つ

グンっと
背を伸ばしても
その翼には届かない
 ....
たぶん少し疲れたのだ、という理由で床に転がる。
ごつごつとした床が柔らかい耳を飲み込んでいく。
徐々に徐々にそれに慣れる頃‥。
時間はとうに何日か、を刻んでいた。



空調機の「ブーン」と唸る音を拾 ....
夕暮れは
いつまで経ってもやってこなかった

川原に揺れる黄色は
菜の花のようにも見えたが
菜の花でないことはわかっていた
季節は秋

それでも遠目から見た黄色は
何となく春を思い出 ....
只今
大変混雑している為
空にお越しの方は
しばらくお待ちください
一瞬で
それと分かる匂いは
金木犀


 幼き頃の庭遊び
 細かな花びら
 摘み取って
 硝子の瓶に蓋をした
 秋の陽だまりにも似た
 満ち足りた表情で

 その濃い芳香さえも ....
始まりは
木もれ日の色

風の音色を
静かに重ね

深い朱色に
染まる時まで
‥夏も終わり
 空っぽになった植木鉢

の、はずだった


『落としましたよ』
なんて
いまさら夏に
お届け出来ないね
朽ち溢れた花びらは
先ほどまで
朱く萌え
そこに立ちいた
曼珠沙華

終りをみるの
何度でも


傍らで
見送る私は
何、想う

終りをみるたび
思い出す
始まりがある ....
恋月 ぴのさんのLEOさんおすすめリスト(165)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星の夜- LEO自由詩8*05-12-30
何にも染まらない黒の- LEO自由詩3*05-12-29
折り鶴- LEO自由詩7*05-12-23
Gate- LEO携帯写真+ ...10*05-12-19
朝のメトロノーム- LEO自由詩5*05-12-16
シルエット- LEO未詩・独白2*05-12-13
空をいく魚の群れに- LEO自由詩11*05-12-4
さざんか- LEO自由詩5*05-12-3
北風小僧- LEO未詩・独白2*05-11-30
猫と鈴- LEO未詩・独白6*05-11-28
床屋さんと耳- LEO未詩・独白5*05-11-26
月光- LEO自由詩5*05-11-21
そら色のすべりだい- LEO携帯写真+ ...14*05-11-20
midnight_blue- LEO自由詩4*05-11-20
落ち葉焚き- LEO自由詩6*05-11-17
空を仰いで- LEO自由詩5*05-11-11
あのね、- LEO携帯写真+ ...7*05-11-10
冷たいキス_*短歌もどき*- LEO自由詩6*05-11-8
言の葉- LEO自由詩5*05-11-2
スキ、キライ、スキ、- LEO携帯写真+ ...13*05-10-28
傘の中- LEO自由詩8*05-10-22
小春日和- LEO携帯写真+ ...2*05-10-22
小春日和- LEO自由詩5*05-10-22
ないしょ話- LEO自由詩2*05-10-20
川原にて- LEO未詩・独白5*05-10-17
ピンポンパンポーン- LEO携帯写真+ ...11*05-10-14
思い出『金木犀』- LEO自由詩7*05-10-11
色づき- LEO携帯写真+ ...10*05-10-11
夏の忘れもの- LEO携帯写真+ ...4*05-10-7
始まりのために- LEO自由詩3*05-10-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する