空を仰いで
LEO

靴の底が
磨り減っていくのも
気づかずに
空ばかりを仰いでいる

乾いた風に晒されて
いつの頃からか
哭ことをやめた

歪んだ骨の擦れる音か
褪めた血が流れる音か
ときおり哀しい声が
漏れてくるから
ノイズをたてて
前よりもっと
上を向いて歩く

乾いた土に残った足跡

雨が降るのを
待っている


自由詩 空を仰いで Copyright LEO 2005-11-11 23:13:17
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