すべてのおすすめ
水のそばに
水の羽があり
四つの水を映している

ひとつだけ蒼い波が来る
ふいにひろがり すぐに消え
ふたたびふたたびをくりかえす

窓に打ち寄せ
つもる影
屋根のつら ....
横を向く指
くちびるの指
そっと押し分け
舌に触れる指


いつまでもいつまでも散りながら
消え去ることのできないもの
奥の奥にある赤いまたたき
にじみつづける音のかたち ....
頬つたう流れに小指吸われつつ鏡のなかの老いを見つめる



死にかけた小鳥を隠す藪はいま蕾の波に覆われており



窓たたく冬の名残りをふるわせて排水口をふさぐ髪の毛

 ....
空へとつづく迷路に生まれ
空とは知らず昇りつづける



落ちゆくかけらの姿が見える
くすぶる姿で描きつづけている



湿り気に満ちたからだを
光の板におしつけ ....
月は去り
夜は現われる
濡れた枯草の冠が
微笑むものを照らしている
熱は夜の手を取り いざない
夜は野に横たわる
葉が冷気にかがやくとき
熱は空へ還る
空へ落ちる雨にな ....
空から下りくる
花のつぼみに目を閉じる
花を戴き 花をいだいて
花にいだかれて
花のなかに咲く蜘蛛に
目を閉じる


昼の雨
夜の雨
濡れた緑に影を落として
朝の光 ....
私は宙にいた
ずっと空を聴いていた
私を支えていたのは
ただ蒼い闇ばかりだった


ゆれる森
立っている人
言葉をめくる声
降りてくる色


暗くやわらかな
 ....
 


    すべての星をつないで  ひとつの星座を作りたい


    火でできた椿の  輪を作りたい


    空に映る地の原に  咲く花を見たい


    海に落ち ....
石の階段
午後の黄緑
低い風が乱す水面
数える間もなく
ひとつになる曇
水の上から 動かない曇


空の水に落ちる光
高く高く沈み遠のき
にじむ羽のあつまりの
まわり ....
遠去かる陽がうなずいた草の輪にやがて降り来る雨のふちどり



痛む目となだらかな背を持つものは皆それぞれにぽつんとしている



ひとりだけ此処に居ること奏でれば返る応え ....
はな さんの木立 悟さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時と音- 木立 悟自由詩708-9-30
花と花- 木立 悟自由詩308-1-24
冬と終わり- 木立 悟短歌11*07-4-11
ノート(Repertoire)- 木立 悟未詩・独白705-10-3
光に触れる手- 木立 悟自由詩405-8-24
うみ_Ⅱ- 木立 悟自由詩605-8-15
外の原へ- 木立 悟自由詩805-7-12
ノート(34Y・3.3)- 木立 悟未詩・独白705-7-8
棘と雛(残雪)- 木立 悟自由詩305-6-24
ノート(窓)- 木立 悟短歌805-6-10

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する