すべてのおすすめ
世界中の恋人たちは沈黙した片割れに大丈夫?と訊ねる
そして、世界中の野良犬たちは沈黙を嗅いでまわる。
夜中になると祖母は、お前が死ぬ夢を見たと言って僕を揺り動かすが
仕事でくたくたの僕は死んだよ ....
雌雄同体のイルカが真冬の海にひるがえる。真冬の街はシャンシャンとしていて、朝の日差しは銀色。枝にぶら下がるさなぎは、そのあまりの銀色に目を眩ませる。ひゅうんと零気が透き通りキャンドルナイトを固体化させ .... シロツメグサで
首飾りと花束をつくり
ぼくたちは結婚した


わたしの秘密を
あなたにだけ教えてあげる
と花嫁は言った
唇よりも軟らかい
小さく閉じられた秘密があった
シロツメグサ ....
酸素を吸っているよ

少女が酸素を吸ってるよ

少年も酸素を吸っているよ


酸素を吸ってるよ 
酸素を吸っているよ



酸素は どこからくるのだろう
酸素は いつまで ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
銀盆の月が
ばったにかじられた
あれは いなごか
欠けたところが
水分を染み出させて
水銀のようにふるふると
ひときわ輝いては
痛々しい

痛々しいものは うつくしい
なんて
十 ....
死に満ちたものが
テーブルの上に並び
人もそれに並ぶ

生きた日々を語り合えば
舌平目のように
触れあう肩が懐かしい

記憶の一番懐かしいところで
からだをひるがえし
鰭をたなびか ....
途中だった思案を開いてみる
また白紙になっていて
今日という日があるのはそのせいだ
記憶なんて信用できないもので
記録のほうがあてになるかもしれないと
毎日、一頁ずつ
日々を書き留めていて ....
燃えておりました

街は真っ赤に燃えておりました



ぼくは、ぼんやりとテレビの前で
その光景をながめておりました

電気はつながっていました

すぐ横には、
割れたガラスの ....
シャーベットブルーのグッドモーニングサイクリング
期待混じりの小石飛ばして
12のままの感性隠して
潰れた空き缶わざと踏みつけ
抜けてく空気で甦らせた

なくしたノート
もらった消し ....
宇宙の闇

青く輝く地球

今年が終わろうとしている

そいつが一体どうしたと言うのか


うちじゃあ

まだ寝ない子供たちが

騒いでいる


宇宙の闇

青く輝 ....
こどくないのちが
やどるはりを
つよくしなやかに
のばしながら
そおっと
からだにまとって

ぼくは
みつのしずくを
はこぶ
くろいはちになる

りょううでを
はねのように
 ....
夕刻の鉄道駅では
通勤客の
ポーカー
フェイス達が
ごった返していて

自動改札機に
ようやっと
迎えられ
財布から
定期券を
ジョーカーを
引くように
取り出し

鉄道 ....
彼女は
他人のことを
一切話さない
でも言葉の壁
なんて何一つ
感じはしない

他の女性の話を
彼女の前で
したって
聴いていない
ふりをするだけで
毎夕 仕事帰りに
ドアを ....
今日もまた

一人 ベッドの上で

一日を遣り過ごす


陽が落ちて

段々と暗くなって

街灯にオレンジの明りが灯る


アタシは

貴方を愛しく想いながら

暗 ....
ぶってぶって 右の頬をぶって
ぶってぶって 左の頬をぶって
痛い
ぶって
いた
ぶって
いたぶって

打って打って でかいバクチ打って
売って売って 顔と名前売って
のし上がりたい ....
宇宙の入口
人々が宇宙船に乗ってICで長蛇の列をつくって順番待ちしている
宇宙でもNASAはお金を取るようになったのだ
このような宇宙への入口は大気圏近くにあって 世界中にある
君は地球から少 ....
自然の中を吹き抜けてゆく風は
循環している
その中で生き物は同じ場所で
絶えず同じ命を繰り返す

街の中を通り抜けてゆく風は
まっすぐに流れている
その中で生活する人々は
絶えず便利さ ....
梅雨明けを待てずに
空は青に切り開かれて
ホウセンカの種が飛び散る

新しいサンダルが
小指を破って
滲んだ痛みは懐かしい夏

種の行方を見つめ
きみがいない、
そんなことをふと思 ....
太陽はオレンジ色に重く熟れても
夜に染まるまいと
燦爛とラメを絞りだし扇子をはためかせ
アスファルトに積まれたり崩されてゆく影を
横目で睨みつけては光の地団駄を踏みつづける
ジュリアナ東京と ....
動物園の猿が
声を食べている
人間の声を
むやみに与えないでください
と、注意書きがあるので
みんなただ黙って
猿を見ている

携帯が鳴った
電話の相手が
ものすごい剣幕で怒ってい ....
From: はらだまさる <xxmasaruxx@hotmail.com>
To:★@hotmail.com
Subject: RE:おまんこ
Date: Fri, 22 Jun 2 ....
川のむこうにいる君に
小さな僕ができること
ほんの少しでも あるはずだ きっとあるはずだ
だから僕は叫ぶから 君は笑ってもいいから
どうか 声だけ とどきますように

生きてるだけでいいじ ....
隣のWによって名付けられた半月が
水溜まりの中の夜を
割れながらくりぬいていた

   *

  夏の水門に置き去りにされた犬が
  鼻をなめて
  水の流れを嗅ぐうちに
 ....
寄り添う民は顔を並べ 
一つの空を仰いでた 

真綿の雲に腰かける  
マリアに抱かれた幼子を 

逆さのままに
舞い降りる天使等は 
丸い顔で母子を囲み 
小さい両手を重ねてた 
 ....
あなたがいなくなったシーソーに

わたしはまだ乗っている

もともと互いの質量が

違いすぎた為に

あなたへとばかり傾いて

あまり楽しい

シーソーではなかった

今ご ....
ああ わかってる
どうせ僕には君たちの言葉なんてわからない

飛べもしない翼で空を指さす
それが何を意味しているのかなんて
僕にはわかるはずもないんだ

「飛びたい」と訴えているよう ....
換気扇が、軋んだ音を降らす。
両親たちが、長い臨床実験をへて、
飼い育てた文明という虫が、頭の芯を食い破るようで、
痛みにふるえる。
今夜も、汚れた手の切れ端を、掬ってきた、
うつろな眼で、 ....
山の奥に入って行かなければ
採ることのできない昆虫が
都会の真ん中にたくさん生きている
虫網を使わなくとも
高価なお金で獲得できる
採る楽しみよりも
持つ楽しみに変わってきたのだろうか
 ....
夕暮れ 
母校の校庭の隅に立つ 
{ルビ巨=おお}きい{ルビ欅=けやき}に額を押しつけ 
涙を絞って泣いていた 

この木のまわりに穴を掘り 
子供だった僕等の宝を入れた 
卒業前のあの ....
黒田人柱さんの自由詩おすすめリスト(189)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界中の恋人たちは沈黙した片割れに大丈夫?と訊ねる- プテラノ ...自由詩2*10-6-26
イルカのダンスポップ- 詩集ただ ...自由詩108-10-8
シロツメグサ- yo-yo自由詩26*08-5-30
酸素を吸っているよ- 北大路京 ...自由詩11*08-4-22
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩44+*08-3-18
望遠- 水町綜助自由詩608-1-26
舌平目- 小川 葉自由詩308-1-23
死とか臨界とか循環とか- 小原あき自由詩26*08-1-19
今日、神戸の街にも雪が舞いました- わら自由詩15*08-1-17
鼻歌- sunaosnow自由詩18*08-1-3
青く輝く地球- 吉岡ペペ ...自由詩407-12-31
みつのしずく- りゅうの ...自由詩4*07-10-22
足あとⅠ—鉄道駅を降りてから—- りゅうの ...自由詩5*07-10-12
白痴のこと- りゅうの ...自由詩9*07-10-10
オレンジ- ライチ自由詩4*07-9-30
BUTTE- 石原ユキ ...自由詩2*07-9-27
宇宙デート- 円谷一自由詩1*07-8-4
循環する風- ぽえむ君自由詩14*07-7-29
ホウセンカ- 銀猫自由詩26*07-7-28
太陽- 湾鶴自由詩407-6-21
- 小川 葉自由詩1007-6-21
おまんこ- はらだま ...自由詩14*07-6-20
アウトサイダー- 紫翠自由詩4*07-6-20
渡辺によって- 水町綜助自由詩8*07-6-19
雲の上の母子像_- 服部 剛自由詩607-6-19
シーソー- 自由詩6*07-6-19
「動物園のペンギン」- ベンジャ ...自由詩8*07-6-18
あまのがわ- 前田ふむ ...自由詩34*07-6-16
昆虫採集- ぽえむ君自由詩19*07-6-15
夜の校庭_- 服部 剛自由詩11*07-6-15

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