すべてのおすすめ
南町二丁目電話ボックスでさらってくれる人を待ってる
ガキ大将なんて嬉しいものじゃない道具で殺せるジャイアンのこと
死ぬ星が一番光る 遠吠えを聞いた僕らのつく嘘みたく
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腕を手にとって くずれる千鳥足 星はあそこに 私はここに
ただ猫と 話がしたい 冬の日に 男の気持ちは わからないねと
囁きと RedJeans まだ香る 指先重ねた 夏の終わりに
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義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑
慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家
「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓
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いつだって取り分け用事はない手紙暑い夏ですお元気ですか
熱き息傍らに聞き盆送り今日の日の人毎日の君
にわか雨染み入る砂浜のごとくのどかに揺るる稲穂のごとく
便箋の印に沿い ....
骸骨がブラブラ廊下歩いてく音楽室の鍵は壊れた
理科室の匂い取れない制服に誰かの刻印深く押される
日食を見るため屋上集まった魔女が湧いてる魔女が湧いてる
チャ ....
「自分は?」と聞くのが恐くて 孤独ってあんまり美味しくないの知ってて
矛盾って何だったっけこの問いに答えるための言い訳だっけ
切り裂かれる桃から見たらまっ白な世界の広さにや ....
ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で
消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた
きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣
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いつまでも辿り着けないきみがいる村の名前も思い出せずに
寒村に降りだす雪の音階で深いねむりに落ちる 失恋
村々が燃えてゆきます雪の夜ひとつの火の粉とゆう名のあなた
赤い傘 ....
思いきり笑ったきみの口のなかで光る銀歯が見える三月
にらまれる動物園の蛇の目に何かを思い出しているきみ
ふたりして手を伸ばしても青空の青の部分に届かない春
赤と青、歩行者 ....
いつまでも星の見えない東京をピンクに塗った兄貴を和姦
声優の違うのび太は土曜日の昼ドラなんかに癒されている
ジーパンのチャックを開けてメギラマと唱える男子トイレの隅 ....
この道は誰が奏でる笛なのかさみしいばかりかなしいばかり
雲のない空を見上げて歩きゆく光を知らぬ光の穂の道
はたはたと星をつかんだ曲がりかど野をわたる声ふりかえ ....
水滴を鏡に落とし異世界の虜となりぬその未亡人
遺伝子の螺旋ドレスにして踊る女の口はひたすらに赤
水銀のぎらりを飲んでみせるからわたしと一緒に歩いて下さい
丸ボタンひきちぎっても ....