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ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で
消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた
きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣
....
いつまでも辿り着けないきみがいる村の名前も思い出せずに
寒村に降りだす雪の音階で深いねむりに落ちる 失恋
村々が燃えてゆきます雪の夜ひとつの火の粉とゆう名のあなた
赤い傘 ....
思いきり笑ったきみの口のなかで光る銀歯が見える三月
にらまれる動物園の蛇の目に何かを思い出しているきみ
ふたりして手を伸ばしても青空の青の部分に届かない春
赤と青、歩行者 ....