赦すがいい赦せぬものを赦すがいいおまえがおまえでありたいのなら

できませんどうしてもそれはできませんわたしがわたしでありつづけるなら




かがやきのただ ....
コマドリたちが騒がしいよ
外はすっかり晴れた
夕べの雨
あれ、嘘だったんだ

緑なんかつるっとしてて
ビニールや何かみたい
走ってくる赤い点は君

氷をほっぺたにくっ付けて
びっく ....
地球はもうかれこれ数十億歳で

あたしは未だ 齢十二歳

誰も憶えてない位永い 永い惑星の歴史に比べたら

あたしの歴史なんてずっと 浅い 浅い

其んなもので誰かの胸に 

 ....
ブラキオザウルスの下で雨宿りをする ブラキオザウルスは小高い丘のてっぺんにいた ブラキオザウルスは動かなかった 雨はやむことを知らずやがて ブラキオザウルスとわたしと そうして一部の地表を除いてすべて .... 価値のないわたしが生きて命を喰らふ 残していったものが
背中でまだ疼いている
一日の始まり
蝶のような揺らめきで飛び立っていったのは
形にならない荷物を抱えた人
遠くへと呼びかけた
朝の挨拶をすり抜けて


ここで何か ....
我が町の
奇商組合員の中には
やどかり不動産もいて
地見屋のように日がな一日
干潟を歩く
歩くついでにゴカイでも掘ればよいのに
目を皿のようにして
宿のないヤドカリを探す
着物 ....
9・11
あのときの衝撃をボクは忘れない
あのとき
ボク


牢獄から開放されたように
とてもスッキリした

そこに人がいて
大勢死んで
そんなことは想像しなかった

ただ ....
朝の駅の構内で
改札の向こうからホームの階段を上る
黒い制服の青年が障害を背負う体を傾けて
こちらに向かって歩いて来る

眼鏡の奥の瞳には
いつも光を宿らせて
不器用な歩幅を
一歩  ....
ぷくぽん!。

ぽんぽんぽぉーん。ぷくぽんぴん!。
ぽんぽんぽーぉん。ぷっぴっぽん!。

ぴんたりらりりん、ぽんたりらららん!。
ぽんたりらりりん、ぴんたりららびん!。 ....
左川ちか作品のアーカイブです!
全詩集が手に入らなくて泣いてた人は、読みに行きましょう。
そうでなくても行きましょう。

http://soredemo.org/archives_sagawa ....
窓枠の内側だけがすべてなら世界も朝もはねかえすのに


目をとじたままたしかめる左側まだだいじょうぶ黎明の時


暁の別れとともにおとずれるコーヒー2杯の蒸気する朝


ペダル踏むか ....
みえない ことが
おおいから
きみの かんじたこと
わたしのこころにも
とどけてほしい
ないものねだりの
きみのそらの
てんきよほうさえ
ままならない

るいせきしてゆく
さまざ ....
梅雨入り前の風は
しっとりと
雨の色を含んで
部屋に吹きいる
私はひとり
読みかけの本をそっと置き
その匂いをかぐ
君と辿ったいくつもの夜
ふたり描いた夢のかけら
せつなく胸を締めつ ....
突き抜ける灰色の列柱
空を絡めとる錯綜した架線
見下すように監視する漆黒の翼
世界は囚われ視界が捕らわれる
可視性のリアライズに反射する陽光
はためくトリコロールの布切れに
言葉は摩滅消耗 ....
われわれは行く
海の道をつま先でなぞって
名も知らぬ船に乗って
われわれは行く
炎と水の間で
われわれの生は簡潔に揺さぶられる
誰も
海について本当のことを知らない

われわれは泳ぐ ....
東の空はうすあかい
あちらには街があって駅があって
こんな夜更けにも
時折は貨物列車や寝台列車が通り過ぎ
その音がここまで響いてくるのは
雨が近いからだろう

ぼんやりした常夜灯の光の下 ....
あなたがぽつんと世界のどこかで足が触れているその大地
ゾウがどかんとどこかで足をならしているその大地とつながる
鳥たちが支えあって触れている道とつながる
耳を澄ませば 私たちが触れ合っている音も ....
主旋律はもう
ピアノを離れた

(羽をインクにつけたとき
諦念が私に絡みつく)

幼き日々よ
最終楽章に向かうのか
草原を駆ける二人の影は
五線譜の上を踊る

アマデウスの傍
 ....
 教室で心くだいた
 日々も過ぎ
 今日はすずろな心地です。


 いまや厚い雲壁の鎖はとかれ
 世界はつめたく
 何も教えてくれません。


  それは幸いなるかな…


 ....
空の青が眩し過ぎて
つい瞳を閉じてしまう
そんな風にしていつも
小さな幸せを見逃してきた

あの日の君の心さえ
信じることが出来なくて
差し伸べられた手を振り払い
今ではもう届かない場 ....
詩は、読者に読まれるまで状態が決定していないという
駄作から傑作までの幅は作者によって大小するものの
素晴らしい詩であるかどうかは読者に依存する
(「調弦理論」や「 SM理論」も参照のこと)
 ....
  国語は嫌いでした。
  算数は嫌いでした。
  さりとて体育は苦手でした。
  モテナイ君でした。
  9人兄弟の末っ子で、中卒でした。

  情けなくてある日つい白状してしまいました ....
そこから先には進めないときがある
そのたびに思い出す風景があって
背中の方から温もりを感じながらも
とても不安そうな少年の瞳に

問いかけられた言葉

飲み込めないまま
風にも ....
親になるための国家試験に20年落ち続けている
資格がないので「できちゃった息子」は
国の管理のもと今年、成人を迎えた
その息子が昨日、強盗殺人を犯し銃撃戦の末に死亡した

この国はまだ
「 ....
夜のアンモナイトは仄かに蒼く光る。
海の恋人を想い出し、蒼くさめざめと光る。


遙か遙か白亜の海の底、アンモナイトの恋人達は。
手をつなぎ、心をつなぎ、ちゅらと散歩。
 ....
 街は停電していた。僕等は街外れのバッティングセンターへ向かっていた。
夜だというのに「竜巻が渦巻いているせいだ」という友人はヤンキーで
彼が走らせる車は、真っ暗な交差点に渦巻くいくつかのそれをか ....
 水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
もう、グレイ・スケールでしか描けなくなった
風景画の片隅を独り歩く
過ぎ去った足跡をなぞってゆくには、余りにも歩幅が遠く
駆けてゆく力も限りなくなく
ただ一滴、淡い水色を足元においた

波 ....
親愛なる詩友へ

友よ、あなたが今心から愛する{ルビ女=ひと}と出逢い、
日々幸せに包まれていることを、
僕は嬉しく思っています。

僕なりに感じることですが、
「芸術家」「詩人 ....
朝倉キンジさんのおすすめリスト(212)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(会話)- 木立 悟短歌505-6-7
走る- ふるる自由詩11*05-6-7
希少を謳う- 蝶番 灯自由詩205-6-7
ひとつ腹の下- 黒川排除 ...自由詩105-6-7
価値のないわたしが生きて命を喰らふ- ふくだわ ...俳句205-6-7
着地点- 霜天自由詩1105-6-7
やどかり不動産- あおば自由詩2*05-6-7
衝撃のあとに- 紫音自由詩1*05-6-6
傾いた背中の青年- 服部 剛自由詩10*05-6-6
「_一服ぽん!。_」- PULL.自由詩1*05-6-6
左川ちかアーカイブス- 佐々宝砂おすすめリ ...11*05-6-6
それぞれの日時計- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-6
みかづきの_うえで- 玉兎自由詩7*05-6-5
雨の色- 快晴自由詩12*05-6-5
ガラスの都- 紫音自由詩2*05-6-5
船の名前- 岡部淳太 ...自由詩3*05-6-5
夜の散歩- 佐々宝砂自由詩605-6-5
つながる- 捨持自由詩205-6-4
天使の羽が折れるまで- 木葉 揺自由詩13*05-6-4
ガリラヤ郷愁- 石垣憂花自由詩11*05-6-3
眩し過ぎる青- 快晴自由詩7*05-6-3
寓話_量詩論- クリ自由詩205-6-3
マギーさんの手紙- yaka自由詩7*05-6-2
しらやまさんのこと(2)- AB(な ...自由詩1205-6-2
寓話_国家試験- クリ未詩・独白405-6-2
「_夜のアンモナイト。_」- PULL.自由詩8*05-6-1
yankee- プテラノ ...自由詩6*05-5-31
メトロノームの夏- 望月 ゆ ...短歌37*05-5-30
タイム・スケール- 成澤 和 ...自由詩205-5-30
詩人の幸せ・不幸せ_〜詩友への手紙〜- 服部 剛散文(批評 ...9*05-5-26

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