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淡いピンクのチューリップがいけられた
硝子の花瓶のそばに
罅の入った銀色の金属製の心臓が
取り外されて置いてあった
彼はその代わりに
肋骨の中に脈動変光星をひとつ
納めようとしていた
昨 ....
私の中に
午前を飼っている
白い舟がいくつか
遠く漂う午前だ
華奢な草の葉がためらいがちに揺れ
吹く風のなかに
覚束なげな青さが
消えない午前だ

もう長いこと飼っている
だからも ....
眠りの中心にたたずむ
黒いしずかな球
その球を無垢な白い身体で抱きしめて
いつまでも眠っているのは誰だろう
ヤギさんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春のオブジェ- 塔野夏子自由詩14*06-4-3
午前を飼う- 塔野夏子自由詩26*05-9-3
眠りの核- 塔野夏子自由詩14*05-6-11

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