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僕は昔バスで湘南まで足繁く通っていたものだった。夏の駅前にたむろする女の子たちの姿を目にすることが、僕は毎年の楽しみだった。そうであるとはいえ、コロナで昨今は、でも、そんな姿も見かけられなくなってはい ....
土曜日にsと会った
代々木公園の 酷く寒い道を 土曜日に
彼と歩いた 道を 何も考えずに でも
僕は 生きるということを考えながら
憂鬱な時は流れる ぬかるみのない 地面を
公 ....
sと また会った
街の喫茶店で
人の流れる窓の外を見ていた 僕は
いつもと同じ彼の話を聞いていた
街はいつもと変わりのない
一月の 終わりの 景色
海外ドラマを見ていた 僕は
....
私は通りかかる
今日も美容室の前を 私は
窓際で頬杖をついて 彼女が
客が来るのを待っているのを見る
雨の中
彼女は何年もそうしてきたかのように
じっと 通りを行く人を見つめていた ....
休みだというのに
僕だけが疲れていた
何もかもが夢の中にあって 確かめられないでいる
子供の頃のように
心の中から 流れ出している
生まれたばかりの頃のような思いが
表参道の墓場へと ....
1
公営であるタクシー乗り場でボッタクリのタクシーと交渉し、着いたばかりの体はくたくたに疲れ果てていた。何か迷い子のような気のする私には確かな風景などそこには無いように思えた。彼らはフランス語はでき ....
外を歩いていれば
何かきっとあるもんだと歩き続けた
魚やマスでもいるかもしれないと
回回 回回 回回 回回
ラーメンを食べ続けた
そこに立ちつくしたように
光も知らない
誰も ....
空路でやってきた体は疲れ果てていた
予約していたホテルは見つからず
青い夜が頭上を覆い尽くしていた
南フランスの深夜
回りにはいくつものホテル
僕は歩かなければなかった
しかし水もなく ....