すべてのおすすめ
 
 
淡い群青の海で
君は溺れる
カタカナ表記の僕ら
未熟な青年果実
病むときもあるのさ
電工掲示板みたいな孤独
握る握る未来
とか
 
ミルク色の憂鬱
シャツのワールド
 ....
+誤報+

夏蜜柑色の
カーブミラーに
映る
途方にくれた宵の
ちっぽけな存在感が
ちっぽけに健やかに
廃している

森の陰でぐったりと元気な蕨を折る
麦藁帽子の奥が宇宙のように ....
 どうしようもなく不自由で
 どうしようもなく縋るものに縋って
 どうしようもなく飢えていて
 どうしようもなく自分を殺してきた


(絶対的な値が欲しいと努力した、誰もが認める値 ....
きょうは風がつよくて
さむくてさむくて
雨もふったりやんだりしてて
でも風がなにもかもを追いやるのかな
別府湾の夜景はこれまでになく
きれいで
電車が湾に沿ってひかりのまちに向かって行 ....
僕の大好きな貴女は
「もう泣くのは嫌なの金輪際」
という気の強そうな発言を
電話の向こうで言う
でも
目にごみが入ったら涙が出るだろうよ
悲しい映画を見ると泣き出すのはいつものことだし
 ....
久しぶりにおばあちゃんに絵てがみを出す。
庭から取ってきたホトケノザ。
よくある絵てがみみたいに葉書いっぱいに描くというのは、
なぜだかどうも私にはできない。
一般的にいうとやや遠慮がちな、
 ....
ジッタを起こしているので
それぞれのベクトルが揺れている

空一面を対象として考えるなら
水晶体の焦点距離も図れず
寒さに途方に暮れていた

補正をかける事を辞めれば
笑うべき事も解ら ....
ドライバーを炙って
ペットボトルの横っ腹に
突き刺す
こぼれない位置
そして
沈まぬ位置

僕はこの世界を
わかると思っていて
繰返し

そのまま
ボールペンで
広げて行く
 ....
遠い空間という名前の洞窟があります

近い空間という名前の肉体があります
詰め込めるだけ詰めてしまうと
当然パンクしてしまいます
なんでもかんでも入れたくなるのですが
入口があるのなら当然 ....
吹きすさぶ風音
窓をたたく雨音
ベッドに横たわり
耳に入る外の音に耳を傾ける

自力で寝返りをうつこともできない
かろうじて動くのは左手のひじから先
声も出せず
ただ目の玉だけを動かし ....
alfa.---

風に乗り空を遠く渡っていくために
鳥は翼を手に入れた
遠く遠く 自分の生まれた場所など忘れ遠く飛ぶために

どこまでも似た大地が続き
同じ海原が続いた
地平線一杯に ....
月の裏側には湖があって
そこではフナがよく釣れる
月のフナは泥臭くなくとても美味である
レンズで焼くと水色に変わる
透明になる直前までよく焼くのだ
これは父の好物でもあった
あなたにも食べ ....
皮下に雷鳴にも津波にも似た不穏な違和感を覚えてつい先ほど解剖学研究所付属病院というところを訪ねたのだけれどそこで分厚い私の皮膚の中に針を差し込んだり青く光るメスのようなあるいは微小なるカメラのようなも .... 突然、閉所恐怖症ですか、
と聞かれ
慌ててそうじゃありませんと
笑顔を見せる
笑顔を見せたって
MRI撮影室の
空洞の中に居る私の顔は
見えやしない
ただ、
むっつりした顔で答えたら ....
僕達はお腹の中にいる頃から何度も
ボブ・ディランに、ジョン・レノンに
何度も包まれてきたというのに

またふりあげてしまったこぶしのその先で
煙が青空に溶けた

失敗とか過ちとかそんなこ ....
ゆるは {ルビ温=ゆる}
ゆるは You Will
ゆるはやがて現われる



こどものために
しずくのために
私はこの名をはためかす








 ....
映りの良すぎる鏡があり

いつのまにか見なくなり

いつも下に向けていたが

ある日偶然元に戻したら

醜い炎がそこにいたので

上に向けたままにした

そ ....
キャベツの葉っぱの間に挟まって
寝てるから
用があるなら
モンシロチョウに訊いて

なんとなく
そこなら
よく眠れて
いい夢が見られそうだし

人間はもう
いいわ
軽いけど水み ....
ゴムまりで遊んだこと
ある?

今のゴムまりって
透明できれい
ハリがあって
つかむと気持ちいいね

こんなおっぱいだったらいいなぁ


遊びすぎたのかな
元気がない
わたし ....
ご先祖様の温もりが
土に宿っているから
日本は大丈夫なん

命の糸がそこらじゅうにめぐらされてるん
太陽の恵みには そうしたもんがこめられてるん

そう言ったおばあちゃんが
交差点のま ....
地元の海を見に、帰ります。

海岸にはいろいろなものが流れ着いていて、

それらを愛でに帰ります。

磨かれた硝子、

滑らかな流木、

色巻貝の中心、

秘密の詰め壜、

 ....
一月前 
長い間認知症デイサービスに通っていた 
雷造さんが88歳で天に召された 

だんだん体が動かなくなり 
だんだん独り暗い部屋に置かれる時間が多くなり 
ある日ベッドで瞳を閉じて横 ....
棚から落ちて
壊れた箱から
ころがりいでた
あねといもうと
今日は何をして遊ぼうか


ことのほか色を見たいのに
絵の具はどれも薄れてしまった
むらさきになるまでたた ....
海を泳ぐ船 英雄の自伝 襲い来る高波 誰もが持っていた自分だけの地図 遠くから笑うだけ 朝焼けの空 夕暮れに染まる町 人生の踏み切り 絶望に飲まれる 明日が呼んでる 手探りで探してる 鮮明に覚えてる  .... キミは誰かの温もりが欲しかった
ただそれだけなのに
上手く喋れなくて寡黙な少女だった
凛とした瞳に宿る意思は確かに
そこに存在していた

だけど誰も触れる事の出来なかった
見えないキミの ....
自分は座っている
名前を呼ばれて
まわりの人はいなくなる


自分は座っている
まわりの人はいなくなる


自分はいる
いなくなる


自分は
いる
いな ....
憧れが
ささやかな私を満たす時
ひとつの幸せを見る

あなたは
時間とともに
美しくなってゆく

朗らかに広がる樹木から
眩しくはない光が差すように
あなたがいる場所には
精霊が ....
そこは とても きれいな 場所でした 。 ぶるは 多臓器 不全 でした 。 とうさんと かあさんと 病院に たどり着いたとき ぶるは 向こうを 向いて おおきく 三回 息を しました
それが最期でし ....
家のそばに浮かんでいる
家と同じかたちのふちどり
それがなにかわかりません


晴れた日にも曇りの日にも
空に無数にきらめく粒子
それがなにかわかりません


まじわり ....
真実ってやつは意外に恐くはありませんから
奥さんそんなに心配なさらないで
どうか思い切って身を任せて
まんまるの球におなりなさいな
なあに恐いばかりが鬼じゃありません
ときには家事のことなん ....
松岡宮さんの未詩・独白おすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
携帯電話- ゆるこ未詩・独白207-9-21
誤報+光彩+波止場- 一般詩人 ...未詩・独白1*07-8-20
いつかの値- ドロップ未詩・独白207-8-6
22時の光る町- 九谷夏紀未詩・独白407-4-17
オニオンスープ- Six未詩・独白1207-3-18
絵てがみ- weed & s ...未詩・独白2*07-3-11
モアレ- ねなぎ未詩・独白207-2-11
λ- ねなぎ未詩・独白207-1-9
洞窟のスケッチ- 七尾きよ ...未詩・独白6*07-1-8
「脳梗塞」- 広川 孝 ...未詩・独白506-12-12
slight_fever_(trial010)- マッドビ ...未詩・独白506-10-1
月の裏側には湖があって- 若原光彦未詩・独白1606-8-17
真言- 山本 聖未詩・独白2*06-7-6
黒幕は検査技師- あおば未詩・独白11*06-6-13
僕たちは声を押し殺して手をつなぐ- AB(な ...未詩・独白506-5-30
ゆる- 木立 悟未詩・独白206-5-24
ノート(鏡とかたむき)- 木立 悟未詩・独白2+06-5-21
つゆ- 蒼木りん未詩・独白406-5-17
わたしのまりちゃん- 蒼木りん未詩・独白206-5-9
大丈夫なん- mina未詩・独白506-5-3
サト- 実夜未詩・独白2*06-4-27
雷造じいさんへの手紙- 服部 剛未詩・独白13*06-3-26
ノート(たからばこ)- 木立 悟未詩・独白506-2-18
単語練習帳・2- 腰抜け若 ...未詩・独白3*06-2-6
凍るキミ- AKiHiCo未詩・独白405-12-23
ノート(待合室)- 木立 悟未詩・独白305-10-15
憧れ- 未詩・独白9*05-10-8
ひらかたどうぶつれいえんにて_。_- すぬかん ...未詩・独白505-9-22
ノート(それがなにかわかりません)- 木立 悟未詩・独白805-8-13
まんまるにおなりなさい- 青色銀河 ...未詩・独白605-7-20

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