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カツン
病院の夜
廊下に映る非常灯
漂う薬品のにおいに
鈍く刺激される静寂
今夜は無風
女はそういったことを言ったと思う
喫煙所の密室(いまどき室内なんて珍しい)
いつからここにい ....
夏の情熱の裏側に
すらっと伸びた少年少女の
腕がつかみそこねた{ルビ目差=まなざし}を
冷たく崩れてゆく陽炎
囚われた脈動は
透けていく意識となって
{ルビ中性花=ちゅうせいか}の宙吊 ....
そっと
なぞる
なぞ る
影
つみかさなった
夕べの
夕日の
赤
重さの
重みの
重なり
心の
芯の
息
構築されてゆく
{ルビ恋恋 ....
ヒトに生まれてきたのでした
死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす
私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
うちあけることは、むつかしい
しろながすくじらが
{ルビ吼=ほ}えるとき
わたしは
ちいさく「え」と鳴く
しろつめくさが
幸せを茂らせるとき
わたしは
亡霊とかけ落ちする
....
いずれにせよ
暮れていく日は
潤みをおびて
今日を終える
熱いうす紅色の
暗さに泳ぐサカナの背には
虹色の羽が
時をうけてはためいている
空の濃さが増すにつれて
キミの輪郭は ....
鏡台のまえに座り
紅をひく
雨音が
静かにへやを満たす
なにをするでもなし窓の外へ目をやる
何億年もの上空で
移ろうおもいが重さをもって降ってくる。
そう何かで読んだことがある
こ ....
塔野夏子さんのこしごえさんおすすめリスト
(157)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
クライシス
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こしごえ
自由詩
11*
05-7-14
ドライフラワー
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こしごえ
自由詩
12*
05-7-10
落日哀歌
-
こしごえ
自由詩
8*
05-6-30
私
-
こしごえ
自由詩
7*
05-6-18
白の系図
-
こしごえ
自由詩
13*
05-6-4
涙
-
こしごえ
自由詩
5*
05-6-4
血
-
こしごえ
自由詩
12*
05-6-3
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