神 鳴 り が 天 地 を 引 き 裂 き
黒 い 空 に 凍 て つ く よ う な 色 の 虹 が か か る 。
小 鳥 は 悲 し み に 閉 ざ さ れ そ の 形 の ま ま 影 に  ....
いつか(ラ)数えることをやめてしまった
ピンク色の蜜柑がつぶれたような
きみの、空の


ざ、わめく
風の木に暮れた(ラ)流線が振り落とされて
ふ(ラ)、としたときの
苦くつぶれた顔を ....
それは
いまにも
きえいりそうに

ふわふわと
ぼくらのまえに
あらわれ

ながれにおち

うすみずいろに
ひかりながら
ながされていったけれど


あのひ
こげちゃい ....
降りそそぐ雨に濡れた道の上
白々と曇る空を{ルビ仰向=あおむ}けでみつめる
一匹の{ルビ蝉=せみ}

七日間の命を一心に鳴き続けた
体はすでに白く{ルビ濁=にご}りはじめ
六本の細足は宙に ....
おちてくるのです
おちてくるのです

きっとあのおそろしいまでのあおが
わたしをおしつぶそうとするのです

うみはあのいろをうつすのです
そしてやがてあかくそまりゆき
まっくらやみとな ....
それが誰なのか、
記憶を探れば出てくるが、
誰が誰であったか、
この部屋では関係ない。

窓の向こうに手を伸ばそうとも、
扉の向こうに声を掛けようとも、
ひとつも ....
現代詩フォーラムには、実に様々な詩人が集っている。正直なところ、多すぎて読みきれない。読み逃している詩の中に、とんでもない傑作が有るかも知れないし、その傑作が誰の目にも留まらずに、或いは読み流されてい .... 「詩と”私”を切り離せ」こういう大胆なタイトルはなかなか書けないものだし、あざとく見える危険もある。よく書いたと思う。http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=426 .... ロクに舗装もされていない田舎道
透明な光線を遮って顔を上げる

グルグルと旋回している天上の鳶
彼らも疲れているのか高度は低かった

ガタガタの足腰を癒すように詠う

 みちるやちるや ....
金で買われる夢があり
偽りで交わされる愛があり
富む者となるしたたかな術があり

そんな修羅の世を
罪に汚れた身のままに
今夜もとぼとぼ歩いていると

「 この世に在りて
  汝の胸 ....
クラシック聴きながら詩を書くと詩が3拍子になってしまう、
でも詩は4拍子のほうがいいから、詩を書くときは狂ったロックやテクノを聴くと言う人のことを思い出していた。
今日中にたどり着けない電車に乗り ....
本題に入る前に、誤解がないように、少し、前置きしておく。

最近、某所の日記に、朗読について考えていることを書いた。日記だから、特定の個人に向けて書いたものではないのだが、やや、感情的と取れる反論 ....
仕事中の脳味噌はとてもヒマだ。
だからビスを締めながらあたしは考える。

一日に24時間あるわけで、A勤かB勤の場合は8時間拘束、
AB勤は16時間拘束、C勤かD勤のときは12時間拘束。
通 ....
みどりに腐った冷酷非情の都市よ
海底に眠り死を死んでいるルルイエよ
今こそ浮上せよ

われら人類の歴史は今日
終わりの序曲を奏ではじめる
狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードが
ネクロ ....
かなしい夏 ?


夏の首すじが
眩しい

何もすることのない午後

空気さえ発光している

しなやかな夏のゆびさきが
飽きもせずあやとりしてる

夏はあの木立のてっぺんあた ....
第一章 権利

 君をみたす酸素分子はさだめられた方角を見失うとき、霧となる。池のおもてで朝日が砕かれてゆくのを、君は燃える指でなぞる。どこまでが記憶なのだろうかと、問うこともしない。背後にあいた ....
眠れない夜なら
突然に消えてしまうことにしましょう
ぼくらは明日には
トラックに轢かれてしまうのです


それは
きっとどこにあるか分からなくなった記憶より先に
肌からにじみ あふれ出 ....
いくら温めても孵らない夕暮れに
灯りはじめた明りが視線にぶら下がっている
帰り道を間違えた私は
街角を覆う木の下で傾くようにして
蝉は鳴かない
明日への蓄えを手のひらに溜めるようにして
燃 ....
渦巻くのは散々だ。ひとつ通り越せば円形の日々がまたたく前に振り落ちてくる。ゴーイング午後。そしてその先から、定規で引いたような白線が舞い上がり、先走る道をただただたどたどし、く、たどり。ただその、嘘。 .... お母さんミサイル (ミサイルをお母さんでくるんで軽く火を通したもの)



少女 (南から吹いてくる季節風のこと)



街 (顕微鏡に形が似ている)



青空 (比較的重量 ....
{ルビ痩=や}せっぽちな
私の体の奥のほうで
一匹の虎が
牙を光らせ吠えている

今にもこの胸から溢れ出しそうな怒りの炎が
魂の{ルビ器=うつわ}を青い光で染め上げている

 ....
{引用= はじめに断っておきますが、これはオリジナルではありません。
 格闘家の前田日明さんが語った少年時代のエピソードがあまりにも
 いい話だったので、詩にさせてもらいました。
 もちろん、ご ....
 あなたは、荒れ狂った、広大な砂地に足を埋めて、飛ばされないように、大時化で、ドロドロとした朝の、ドロドロとした波に打たれて、気絶する、泥土の景色のようだと、あなたは言うから、ねえ、あなたは帰 .... 君が握ると
同じ力で握り返してくるものがある
君はその力をさざ波に変え
身体の最果てまでゆっくり送り届けることで
自分の輪郭を形作っていく
君が握っているのは
君自身に他ならない
 ....
30カラットで蜜蜂が鳴いている

空中に棘が咲いている
棘に切り裂かれ、花粉にまみれた大気は、
大気の色は?


棘に刺される
ある日、僕たちは棘に刺される

傷はぽっかり口を開け ....
 私の部屋を嵐が行過ぎた
 隣人の部屋に避難する

隣人の部屋
 
 廊下には、泥水をかぶって、折れた枝
 幾重にも髪がからまり、とぐろぐろと黒い

雪が降り出した
雪は圧縮すると燃 ....
上手く眠れないままの空が白み始める。轟音
で走り去る獣たちもわずかで、その咆哮にも
ためらいが見える。廃墟の影に潜む小人たち
は闇が消えていくに連れ恐る恐る顔を覗かせ
覗いた顔を逆に覗かれ ....
ところで
夕暮れはもう間近に迫り
みんな精一杯に迷っているので
その足元を照らす明かりも
その足で踏みしめているものも
記憶は近さも見せないくらいに
空で燻るものだから
こうやって今日も ....
 


海に近い砂の丘から
無数の骨が突き出している
かつてここで倒れた巨大な生き物の上に
浪に運ばれたものが積み重なり
石でできた枯れ木のような
蒼白い骨の森を造った
海からの風に ....
人は誰もが
{ルビ完=まった}きできそこないであり
どこへ行っても人の輪へ入れば

金曜の夜の飲み屋では
ぶーすか ぶーすか {ルビ愚痴=ぐち}っており

海の向こうでは今もなお
 ....
岡部淳太郎さんのおすすめリスト(1116)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
沙_羅_双_樹- 青色銀河 ...未詩・独白2*05-8-17
ゆれる、とびきりの算数のように- nm6自由詩11+05-8-16
ほたる- 草野大悟自由詩7*05-8-13
蝉の臨終- 服部 剛自由詩6*05-8-13
おちてくるのです- 雄太自由詩305-8-12
「_冷たい紅茶。_」- PULL.自由詩17*05-8-12
詩についての雑文①- 窪ワタル散文(批評 ...7+*05-8-9
「詩」さんは何を求めているのかー「詩と”私”を切り離せ」を読 ...- 石川和広散文(批評 ...9*05-8-8
或る夏の散歩道- 成澤 和 ...自由詩405-8-7
観音像ノ声- 服部 剛自由詩5*05-8-5
米原駅ノート- 渡邉建志散文(批評 ...15*05-8-5
『詩は求められているか?』- 窪ワタル散文(批評 ...17*05-8-4
ビスを締める。- 佐々宝砂自由詩11*05-8-2
クトゥルフ・フタグン- 佐々宝砂自由詩805-8-1
かなしい夏- 塔野夏子自由詩20*05-7-31
法学- 葉leaf自由詩19*05-7-28
喪失の、はるか前に- nm6自由詩405-7-28
その日から七月は- 霜天自由詩1805-7-26
金鳥(リプライズ)- nm6自由詩805-7-23
お母さんミサイル他、- 捨て彦自由詩1105-7-22
月へ昇る虎- 服部 剛自由詩8*05-7-21
ゴモラ(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩1205-7-20
しろい_いきつぎ- 嘉村奈緒自由詩1605-7-20
すし職人- たもつ自由詩905-7-20
黄色い速度- 英水自由詩6*05-7-20
隣人計画_3- 英水自由詩2*05-7-20
天敵のいない八月- いとう未詩・独白14*05-7-20
水底の、走る船の- 霜天自由詩1205-7-19
調音- 木立 悟自由詩1105-7-19
深淵に響く足音- 服部 剛自由詩8*05-7-16

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