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十九の生首がの、あったと申すよ。
小さな川のほとりにぢゃ。
昔お前がよく焼き芋を買った店の向かいぢゃ。
あのころお前はしじゅう鼻の具合を悪くしての、
あの店の裏手の病院に通った。
雑貨を並べ ....
最初に言っておかねばならない。私は経験を重要視するわけではないし、軽んじるわけでもない。私は経験について中途半端な考えを持っている。経験は重要な場合もあるし、そうじゃない場合もある。経験しなけりゃわか .... 「ラブアンドピース」緑川ぴの
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アオザイの揺らめきはあのときのままではない。アオザイは民族衣装なので ....
蛭に血を吸はせてをりぬ歌舞伎町(角川春樹)

角川春樹と村上春樹をごっちゃにしているひとをみかけたので、角川春樹について一度書いておこうと思う。角川春樹はかつて角川書店の社長だったが、麻薬でとっつ ....
正直な話、私は、もう、どこかから活字の詩集を出したり、詩の賞を狙ったり、ということをやる気がなくなった。もちろん、どこぞが、お願い本だして、とか、お願い賞もらって、と言ってきたら、やぶさかではない(笑 .... もしかしたら「私は詩人ではない」とおっしゃる方もおられましょうから、「詩人かもしれない」と書きました。詩人でも、詩人でなくてもどっちでもいいんですけどね。そんなの単なる言葉ですから。詩だかなんだかよく .... 昨日チャットしながら書けない理由について考えていた。書けない理由は明白だ。書くと誰かを傷つける気がして怖くて、それで書けないんである。しかし何を書いても誰かを傷つける恐れは常にあり、単なる冗談書いても ....  夏が終わって、私はまた学校に行ったり行かなかったりの日々を過ごした。学校に行けばまあ成績は中の上、ほとんど図書室で本を借りるためだけに学校に通っている生徒だった。その当時、私には目も合わせないくらい ....  「SFの黄金時代は12歳だ」という言葉がある。つまり、SFが最も面白かった時代は20年代でも60年代でもなくて、読者本人が12歳だったころ、とゆーことなのである。そんなものだろうな、と私は思う。しか ....  当時私が住んでいた町には、本も売ってる店が2軒あった。言っておくが書店ではない。「本も売ってる」店である。どちらの店に行くにも、自転車できっちり20分かかった。ひとつは、スーパーに隣接した、雑誌と文 ....  13歳の私は、キャプテン・フューチャーと火星シリーズと栗本薫の小説を愛した。それらの本はすべて母が母自身のために買ったものだった。母が買ってくる本はだいたいが私の趣味にあっていたし、面白くもあったの ....  11歳の年に、私の人生は暗転した。何がどう問題だったのか、私は詳しく書きたくない。私はそのできごとについて様々なかたちで詩にしている。勝手に想像だか妄想だかをふくらませてもらって、かまわない。ともあ ....  まず、母について語らねばならない。

 私の母は、かなりとんでもないヒトである。イナカ住まいの高卒のキャディーだというのに、創刊号からSFマガジンを購読し、本棚には中国文学と江戸文学とハヤカワ ....
私の仕事はガテン系なので、仕事中は、いわゆるカーゴパンツ、動きやすく、大きなポケットがいっぱいあるズボン、それも男物を穿いている。男物の服のポケットは、女物のそれに比べると段違いに大きく使いやすい。財 .... 戦争の話をしたもんだから、私が16歳のとき書いた詩を思い出した。意識的に詩を書きはじめて2作目の詩である。

{引用=
 「所有者」

あたしはいつだってあたし自身のものだと彼女は思っていた ....
仕事中の脳味噌はとてもヒマだ。
だからビスを締めながらあたしは考える。

一日に24時間あるわけで、A勤かB勤の場合は8時間拘束、
AB勤は16時間拘束、C勤かD勤のときは12時間拘束。
通 ....
みどりに腐った冷酷非情の都市よ
海底に眠り死を死んでいるルルイエよ
今こそ浮上せよ

われら人類の歴史は今日
終わりの序曲を奏ではじめる
狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードが
ネクロ ....
なぜか怖いもの気色悪いものが見たくなり、グロ画像を探してまわった。でもあまり怖くない・・・気持ち悪くさえない・・・これはいけない。と思って楳図かずおの『漂流教室』を読みかえしたらやっぱりいつものように .... 私の信条、というのは実はおそろしく単純で、ひとことで言える。

「他者を尊重する」

これだけである。だから他者の詩も尊重するし、他者の信条や宗教や思想も尊重する。意見が対立するときは議論する ....
以下は、2001/02/04(日) 00:40:56にメモライズという日記サイトに投稿したものの再録です。何年か前からこーゆーこと考えてたんだよという話です。

***

「嫌いな物」 ? う ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
どうしようもない高層ビルが砂煙あげて物静かに崩壊していった。それはいつだったか、たぶん去年の五月のことだ。もう終わってしまったゲーム盤の上で人々は右往左往していた。怒鳴り散らしていた頼りがいのある審判 .... 猫が空風の空き地を歩いている。空耳。夕暮れのネックレスはもうすっかりラピスラズリの感触だ。味わったはずのコーヒーの苦みは、いまやどこにいってしまったのだろう? 透明な連鎖。青ざめたトルソが、臍のあたり .... お子さまからお年寄りまでみんなに人気の定番メニュー、
コアセルベート・スープはいかがでしょうか。

まず恒星の素を用意します。恒星の素はガスまたは液状です。
缶やビンに入ったものがスーパーで売 ....
フランケンシュタインの怪物を俺は覚えている。
俺は子どもの時から頭が冴えていて、
誰よりも記憶力がよかった。
だから俺は超難関の試験をいくつもクリアし、
極秘の指令を受けて宇宙に飛び立つ人間と ....
ポエムとマンガは非常に密接なつながりを持っているので、私の視点なんぞ、慧眼というほどすごいものじゃあありません。でも、ポエムに親しまなかった読者がここを見ていらっしゃるかも知れず、そうした方には「ポエ .... ここまで書いたことと矛盾するようですが、「詩がわかる/わからない」に関しての私の結論は、「詩の意味なんてわかんなくてもいいやんけ」という無責任なものです。一般読者が詩を「わかる」必要は全くなくて、その .... 私の詩(「ポエム」と銘打っていない詩)は、よくわかりにくいと言われます。詩の世界のひとが言うのではなく、詩の世界のそとのひと――私の友人や同僚――がよくそう言います。何がわからないのかと訊ねると、言葉 .... 本論にうつる前に、まず文章についての私の考え方の一端を述べたいと思います。私は、たいていの主題はわかりやすい文章で書くことができると考え、わかりにくい文章に出くわしたら、執筆者の腕が悪いのではないかと .... 動き続ける列車から飛び降りて
でも立ち止まってしまう
鉄が匂うレール脇に
赤いペンキ様の液体が飛び散っている

動き続ける列車は
だけどあんまりにもノロマでトロマで
しかもあんまりにもた ....
岡部淳太郎さんの佐々宝砂さんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_十九首・・・じゅうくしょう・・・- 佐々宝砂自由詩2*08-1-15
「経験」とは「不可逆な変化」である。- 佐々宝砂散文(批評 ...13*07-11-12
「ラブアンドピース」に対する異議申し立て- 佐々宝砂散文(批評 ...20+*07-8-8
俳句の非ジョーシキ具体例8- 佐々宝砂散文(批評 ...7*07-3-4
詩の携帯性- 佐々宝砂散文(批評 ...10*06-12-30
繊細で心優しい、詩人かもしれないみなさんへ- 佐々宝砂散文(批評 ...10+*06-12-19
書けない理由(mixiより転載)- 佐々宝砂散文(批評 ...9*06-6-10
異形の詩歴書_14歳秋- 佐々宝砂散文(批評 ...706-4-16
異形の詩歴書_14歳夏- 佐々宝砂散文(批評 ...406-4-16
異形の詩歴書_14歳春- 佐々宝砂散文(批評 ...606-4-16
異形の詩歴書_13歳- 佐々宝砂散文(批評 ...606-4-14
異形の詩歴書_〜12歳- 佐々宝砂散文(批評 ...506-4-14
異形の詩歴書_〜10歳- 佐々宝砂散文(批評 ...506-4-14
いつもポケットに詩人- 佐々宝砂散文(批評 ...12*06-3-31
昔の駄文「他者の発見」- 佐々宝砂散文(批評 ...505-10-29
ビスを締める。- 佐々宝砂自由詩11*05-8-2
クトゥルフ・フタグン- 佐々宝砂自由詩805-8-1
きょーふのこんげん- 佐々宝砂散文(批評 ...11*05-7-5
昔の駄文「私の信条」- 佐々宝砂散文(批評 ...305-5-16
昔の駄文「嫌いなもの」- 佐々宝砂散文(批評 ...205-5-16
かんむり座- 佐々宝砂自由詩2805-5-3
どうしようもない高層ビルが- 佐々宝砂自由詩905-5-3
猫が空風の空き地を- 佐々宝砂自由詩1105-5-3
コアセルべート・スープのつくりかた- 佐々宝砂自由詩9+*05-4-8
(1960—1993)- 佐々宝砂自由詩6+05-1-22
ポエム派宣言4「ポエムの歴史」- 佐々宝砂散文(批評 ...11+05-1-17
ポエム派宣言3「ポエム進化形」- 佐々宝砂散文(批評 ...1005-1-17
ポエム派宣言2「わからないから○○」- 佐々宝砂散文(批評 ...705-1-17
ポエム派宣言1「詩のわかりにくさ」- 佐々宝砂散文(批評 ...19*05-1-16
夏になったら- 佐々宝砂自由詩205-1-11

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