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先生の言うとおり!数学の答えはいっぱいあるし、
ワインは死人のために飲むもの。
しばらくすると、校門の前に汲み取り屋がやってきて
糞をばら撒いて去っていく。
眠らない詩人は、そこにいる、誰もが眠っている間に
手にしていたスプレー缶を空にした。
彼、彼女が去った後、無数に立ち並ぶ
壁という壁は痙攣していた。
何故って、シンナーの匂いのせいじゃない。
 ....
国語の教科書
「急がないと」の「急」が
「魚」に見えた

魚がないと大変だと思っているうちに
心もひれになって
ふわふわと泳ぎだした

先生や友達もみんな
大きい魚や小さい魚 ....
雨が雪に変わってロマンティックな夜になる
という歌があったような気がする

北陸の片田舎の雨は冷たい
 
昨日から続いた雪が
遅い朝には
雨に変わった

ワイパー越しに見える女子 ....
彼が唇をとんがらせると卑猥な感じがする
と、もっぱらの評判。やさしい女ですら
あっちを向いてしまうだろう。男を目の前にして
眼を閉じないのはマネキンくらい。
酒場で交わされた雑多な会話。その気 ....
シャンプーハットをかぶる男の髪が、
全部抜け落ちてしまえばいいのに―と、
ドリスは星に願った。次の日、その男が
頭を掻くと髪がごっそり抜け落ちた。
ドリスは彼が風邪をひかないように
毛糸の帽 ....
ヒゲが生えている。地面に。
まぼろしだとしても、ふいに
奪われるとこまってしまう。
剃刀を持っているのだ。
近頃の僕は―
夜闇と思ったのは黒雲
赤帯の朝焼けが眼前にふたすじ
この街の空を美しいと思った
はじめてのこと


のろのろ歩き 方向音痴の女の子
同じ場所 ぐるぐる ぐるぐる 行ったり来たり
手をひ ....
あの日を境に
世界は明らかに下り坂に入ったんだ
たとえばさ

えらい人が逮捕される時ってあるでしょう?
あれね
時代劇の捕り物みたいに、突然いっせいに取り囲むってことは
実は ....
いつか彼の匂いを忘れることを
否定は出来ずに
私はただ台所に立って皿を洗っている
泡を水に流しては
交わした言葉の残影を何処へ置いてきてしまったのか
思い出せずに
いる

まるで
  ....
見上げている空にも
今ごろ風が吹いているのでしょうか
雲がゆっくりと
あるいは形を変えて

あのやがては消えていくものたちのように
わたしももっと強くなりたい
 透明な壁に額をぶつけて、彼はきょとんとして首を振った、ここから出て行けないことを彼は理解できたのだろうか、閉じ込めた当人の私が、その透明な四角い壁の中から彼を出すときは彼をピンで留めるときだろう。
 ....
なにもない
 日曜の午後

穏やかな時間が 窓から吹き込んで
静かにカーテンが波打っている、箱。

『中途半端』が散らかった机
普通を演ってきた家庭に
重ね置いたものは酷く不安定

 ....
ロープで
グルグル
縛られて
草原に捨てられた

見渡す
地平線
沈む太陽
赤く
照らす
唇から

もうすぐ


ちょっと
 歌ってみようかな
 久しぶりに ....
狭いスクリーン。ジャンボジェット機の窓に
たくさんのおつむが映し出されていた。けれど私は、
そこに登場しない場面を見ていた。
きみの瞳のなかから。
そう!その通り
未だ窓は狭く世界は広い―
ふと

背中は正中から割れて
わたしはゆるゆると
中から這い出した

新しい皮膚は
まだ少しだけ熱い

背中には
哀しい羽が生えている
わたしは約束の空へ

短さを張り合うよ ....
僕の家は
山を切り崩して立てられた新興住宅地
昔はベッドタウンとして高値で売られていたけれど
今は値崩れして
半値以下だ

僕の家の
となりでは
鬼が数匹、共同生活している
ルームシ ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
そうだ。あの空々しい夜明けの日
あのひとがわたしを呼んだ
わたしはかのこだった。

今ここにはない、となりの席で
あなたがわたしを呼んだ
わたしはかのこだった。

もしかしたら、夕方5 ....
このようにして―、騎士の道筋は見出された。
薄闇のなかで待ち構えていた一人の騎士は、空からの天啓を受けると
跨る馬に鞭を入れ、手にした槍を高々に上げる。そして、
頭部めがけた突撃が、正体不明の敵 ....
ねじ回しを回すとき
いつもあなたは
のの字のはんたい、って
つぶやいているの
わたしは知ってるよ

あなたが難しい顔で何か
言いかけた時にはいつも
わたしは心でつぶやくの
      ....
第3希望の欄だけ満たされた紙屑なんてなんて
指紋が踊る鉄棒の陰を砂場で砂場の一丁前な活火山を利用して
歪ませる程度の罪悪感でそして土踏まずで凹ませるそうするともれなく
亀の日

四面体の ....
「まな板給夫のいる」は高架線下の天使と賭けをする。
手札の伏せてあるカウンターが震える。頭上に
ぶら下がっていた彼女の戦利品の数々。
その一つ、オレゴンの絵には
黄色のテント内、
突き出した ....
戻る進む戻る
ロックを押し付けないでくれる?そういう君のだらしない過去を。

理性の王と性欲の王が
そこえ致命的な鳥が
そこえ致命的な鳥があ

つれさった僕の横顔を舐めまわした僕を流した ....
オレンジ色のワンピースを着て
散歩に行こう
目的はないけれど
一緒に行こう

あなたは

「心が血でいっぱいだ」

と書いていた

あなたの目に空が何色に写るのか
私の顔がどん ....
時折流れつく蜜柑の
丸みに潜む甘い臭いに誘われて
流れつくイヴの波は彼方より
来る日も妄想しつづけた姿は
脚色をおびて尚一層輝く
焦がれて乾いた唇へ
一房与える
鼻の奥まで注がれる豊香
 ....
あなたが
ほりえもんだったとして
あなたは
どんなうたをうたいますか

TOBはどうなったとか
役員を送り込むとか
裁判の行方は
100億稼ぐメール術は
若き経営者400人が
ある ....
赤身よりトロと思てた自分が恥ずかしいわ

毎晩赤身を喰いにくるおっさんがおる
「この赤!」
何がこの赤やねん
思い切ってどーんと脂ののったのいけっちゅーねん


「やわらかさ強さ唾液の ....
あがりきらずに滑り落ちていく秒針
時間はゆがんでこすれて消えて行く
登りきるのはあんなに手間なのに
下る時にはどうしてか時間を待てない?
スキップ!駆け下りて足が絡まってあごから転ぶ

道 ....
うまく呼吸が出来ないのは何故

ああ、そうか
ここは海の底の底
エラ呼吸なんて無駄な装備は備わっていない

この世界じゃ あたしは無力
陸にあがれば あんたたちなんて
簡単に 釣り ....
示唆ウゲツさんの自由詩おすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
轢かれた教授- プテラノ ...自由詩2*06-2-5
壁、眠らない詩人と- プテラノ ...自由詩2*06-1-17
水族館- たもつ自由詩1006-1-12
濁ったグレーの保護色- 初代ドリ ...自由詩4*06-1-7
「マネキン」- プテラノ ...自由詩2*05-12-22
『ドリス、優しくて』- プテラノ ...自由詩2*05-11-15
「剃刀」- プテラノ ...自由詩2*05-10-7
ろいやるすぺしゃるみるくてぃー- コトリ自由詩7*05-10-7
sky- umineko自由詩27+*05-9-10
「誰の」- 半知半能自由詩305-9-9
童話(雲)- たもつ自由詩1005-8-1
昆虫採集- ふじわら自由詩2*05-8-1
日常狂気- 菅原 夕 ...自由詩2*05-7-31
グルグル/喰われかけの小動物になって- 初代ドリ ...自由詩4*05-7-29
「飛行機」- プテラノ ...自由詩4*05-7-28
蝉の記憶- umineko自由詩13*05-7-28
となりの鬼が島- 初代ドリ ...自由詩5*05-7-27
トーキョータワー- 霜天自由詩4305-7-12
「かのこ」とアイデンティティ- かのこ自由詩205-7-6
突撃する騎士よ!- プテラノ ...自由詩2*05-6-20
のの字- umineko自由詩3*05-6-15
亀の日- 喫煙変拍 ...自由詩105-6-14
まな板給夫のいる風景- プテラノ ...自由詩7*05-6-1
皮膚_- dendrocacali ...自由詩205-5-7
心が血でいっぱいだ- 初代ドリ ...自由詩7*05-3-26
蜜柑- 湾鶴自由詩405-3-15
うたうほりえもん- umineko自由詩4*05-3-10
トロ下さい- 山内緋呂 ...自由詩605-1-16
道端でタバコを、- nomi ...自由詩204-12-11
召し上がって- あかり自由詩204-12-11

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