すべてのおすすめ
朝顔が知らないうちに、ひそやかに蔓をのばしていたので、
庭の人は一本の竹をそっと添え木にたててやりました。
その晩のことです。
夜は早くからしんとして、星はどれも遠くで息をひそめ、
虫 ....
+
すこしずつ、ぼくもレモンになってゆく。米津玄師は気持ちの面で、ぼくの親戚だ。気持ちの落ちつきは得難いものだ。おんがくをお聴きする。
◯
ラジオをお聴きすることでも繋がりの輪に ....
毎日、浜辺に少年が座るようになったのは、いつの頃からだったのでしょう。
秋の空はどこまでも澄み、風はもう冬の気配をまとっていました。
ただ、寄せては返す波だけが、ほんのすこしあたたかく聞こえていま ....
+
ヘイ。創造性があるのに、なにしけてんだよ。まことに勝手ながら、ぼくは「きみ」とお友だちになることに決めたからな。
◯
ひとり旅をするっていって、ぼく(ももちゃん)のことをうざ ....
村はずれの一本の冬道に、街燈はじっと立っていました。
雪はさらさらと降りしきり、夜は息をひそめています。その静けさは、まるで遠い昔、この世がまだ素朴だった頃の記憶を遠くに思い出させるようでした。 ....
+
どこにもいないとおもいました、それでも、きちんと生きています。
◯
お部屋からおそとにでると空気の甘さにびっくりするようになりました。吸ったあとに吐く息が甘いのです。気だるさ ....
大切なものたちを道で見つけては拾っている。みんなその大切なものを、なぜか捨てていってしまうんだ。だから僕が拾っていく。拾った大切なものたちは、部屋で大切に飼っている。ときどき外で自由に遊ばせてやったり ....
+
晴れた日はお部屋で軽いコートを着てのんびりしている。麹いりのお味噌しるがいかにも美味しい。お腹のなかで細菌たちの、わぁいっていう声が聴こえてくるようだ。
◯
もち麦多めの雑穀 ....
+
ひとりぼっちのお部屋
11-17-2025
くるしみの最中に漕ぎだす舟といったところか。数珠つなぎで血の顔をする光りの洪水のなかで、ながれでるこの哀しみは、なんだろう。
◯
....
+
空気の振動のなかで寝そべっている。居心地のよさを感じる。両方のあしのうらをぴったりと合わせて仰向けでお眠りすることが多い。背筋が伸びて股関節がよく開いている。
◯
冬が近づい ....
+
ぼくのなかで泣き晒す想いが浄化されてゆく。働いているひとのいうお金の概念と障がい者の考えるそれらの価値観の相違について考える機会を得た。
◯
険しい想いで害をなす言葉を用いて ....
+
ぼくは今日、致命的なあやまちに気づいたのです。
◯
命がどこにあるのかわからないときに誰かについて考えることの険しさからの言い逃れ、そのために精神的な偏りへの主張が必要なので ....
十一月一日
悪天だったがこの日を逸すると雪が降ってしまうかもしれないと思い、向かった。冬枯れの登山口は老いた自分の終末への入り口のように静まり返っていた。
冷たい雨が時折強く、その上風が木々を ....
ここ一週ほど多忙だったが、悪天予報の今日は勤務仕事の事業所は休みとなっていた。
夜は比較的よく眠れ、夜明け前だったが登山口の管理棟の清掃に向かった。あいかわらず、クサギカメムシたちが越冬にやって ....
そんなこたぁ聖書に書いて無い!
今迄に至り、そう何人かの
信心深い詩人さんやら芸術家やら
実際に会ってみて びっくらこ
この世界の現実出来事に即し
観察し思考力動働かせ
自らの内か ....
{引用=出来ないことに向き合い
少しでも出来るようにしていくことを
ぼくはなかなかしてこなかった
すぐに下痢を催し
自己否定に疾走った
今も
かなり
そうかも知れない
大きい
楽 ....
毎日、六粒の安定剤を飲んでいる。それを知っているのは、たぶん自分だけ。母には「五粒」と言い、元妻には「四粒」と伝え、子どもには「ラムネだよ」と笑ってごまかす。医者にも、本当のことは言わない。
....
今夜は早川SFコンテストに応募するつもりの「銀河騎士隆盛記 零」のPDF変換用のワード原稿の手直しをずっとやっていた。
二つのウェブで追加していた注釈の整理をして、元原稿の方に移設する作業は終わ ....
山林整備作業三日目を終えた。たぶん別な作業も途中に入れられるだろうが、少なくともあと一か月は十分かかる作業であろう。十八ヘクタールという途方もない山林を刈り倒す作業は気が遠くなる。
四名のスタッ ....
霊的な事に目覚めることを、霊道が開くと言うそうだが、自分の場合はどうだったか、思い出すと、CDプレイヤーでロックをフル・ボリュウムで聞くと、ブラフマの出口(頭の天辺)から身体の気が、水柱のように噴き ....
今迄もっぱら
外からの刺激に依って
目覚めるを、
今に自らの内なる力で
徐々に少しずつ灯を燈し
明るむ意識の視界 、
漆黒の夜闇の最中に
すっと純白、
石柱の両脇に立ち並びつ
....
初秋だ。
寒さに目を醒まされる朝が来る。裏戸を押して足下を見ると、枯れ草色の蝗が犬走に一疋かたまっている。ぼくも、一時、じっとなる。あ、ども——と言いたくなるほど、ちいさな沈黙が胚を抱いている。
....
入り江にて
大阪から車を走らせ、片道三時間。途中のサービスエリアでスマホを確認すると、通知に追われる日常がそこにあった。
やがて夜が明け、寂れた港町を抜けると、道は雑木林と露出した山肌に ....
『ナポリタン』
失敗だった。
ナポリタンは。
味は申し分なかった。子供の時に食べて以来、忘れていたケチャップの酸味が甘さがやわらかく口の中に広がり、そしていたずらっぽく唇のま ....
『オーダー』
カラン、コロロン・・・
重いドアを開けると懐かしい音が迎えてくれた。あとから調べて知ったのだが、ドアベル、と言うんだそうだ。
店の中は思ったよりも広かった。その ....
神の実在を証明する術をもっているかと問われると、否と答えるしかない。
ただ、国常立尊さま(地球創造神)の発せられている愛の波動なら、今、現在、実感している。胸のの中心が温かい、熱く感じるほどだ。 ....
とある事業所で働いている。四時の会議の前に五分だけ時間があったので、久しぶりに声をかけてみた。その、文学好きの女性の利用者さんは待ってましたというように、堰を切ったように早口で喋り出す。ぼくがふだん ....
銀河騎士隆盛記 零の執筆を始めたのは、去年の3月頃だった。こんなストーリーの映画があると良いのにと思って、頭に思い浮かんだシーンを、映画のあらすじに毛が生えたような拙い文章を書いて、その続きを、なろ ....
よく、暗い詩を書くと『なんかあった?』などと心配される。詩は私自身のことを書いたものだと、近しい人ほど思うようで。近しい人からすれば、友人とか兄とかまたは恋人などの私の社会的な立場や役割が大きいので客 ....
詩を書くにあたって何のために書くかということは色々な部分で詩作品を左右すると思う。
そもそも、誰かに何かを訴えたいとか、読み手ありきでの詩作とそうでない詩作に分けることが出来ると考える。
....
花野誉さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(97)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
竹と朝顔(修正版)
-
板谷みき ...
散文(批評 ...
2*
25-11-25
レモンになってゆく
-
百(もも ...
散文(批評 ...
2*
25-11-24
虹の指輪(あぶくの妖精の話)
-
板谷みき ...
散文(批評 ...
3*
25-11-24
きみだけが詩人です
-
百(もも ...
散文(批評 ...
1*
25-11-23
街燈(修正版)
-
板谷みき ...
散文(批評 ...
3*
25-11-23
むねの奥がじーんとする
-
百(もも ...
散文(批評 ...
1*
25-11-22
大切なものたち
-
水宮うみ
散文(批評 ...
4
25-11-22
米つぶひと粒・農家の泪
-
百(もも ...
散文(批評 ...
3*
25-11-20
3(ミ)
-
百(もも ...
散文(批評 ...
2*
25-11-19
ぼくのお城としての書きもの
-
百(もも ...
散文(批評 ...
3*
25-11-17
全てのひとは倖せになるべきだ
-
百(もも ...
散文(批評 ...
5*
25-11-16
健全という幻想と病いとしての夢物語
-
百(もも ...
散文(批評 ...
5*
25-11-15
山仕舞い
-
山人
散文(批評 ...
6*
25-11-3
雨、月曜の、まだ暗い朝に
-
山人
散文(批評 ...
7*
25-10-27
無い!ー◯ー\…信心深いアーティストと実際会ってみたら(改訂 ...
-
ひだかた ...
散文(批評 ...
5*
25-10-4
_
-
道草次郎
散文(批評 ...
2
25-10-2
六粒の薬
-
道草次郎
散文(批評 ...
4
25-9-27
クレクレ星人の独り言「オチの無い2日目の夜」21
-
ジム・プ ...
散文(批評 ...
3*
25-9-27
山林
-
山人
散文(批評 ...
5*
25-9-27
クレクレ星人の独り言「オチの無い話」20
-
ジム・プ ...
散文(批評 ...
2*
25-9-23
秋口、〈真なる私〉の理解に向け
-
ひだかた ...
散文(批評 ...
4
25-9-23
遷移
-
道草次郎
散文(批評 ...
4
25-9-20
人妻温泉旅館
-
atsuchan69
散文(批評 ...
14*
25-9-19
東小金井『ナポリタン』
-
北村 守 ...
散文(批評 ...
5*
25-9-17
東小金井『オーダー』
-
北村 守 ...
散文(批評 ...
3
25-9-16
クレクレ星人の独り言「素人の物書きの立場」19
-
ジム・プ ...
散文(批評 ...
3*
25-9-15
机の上に射し込む光の川
-
道草次郎
散文(批評 ...
4
25-9-12
クレクレ星人の独り言「今後の展望」13
-
ジム・プ ...
散文(批評 ...
5*
25-9-6
問わず語り(6)
-
降墨睨白 ...
散文(批評 ...
2*
25-9-5
問わず語り(5)
-
降墨睨白 ...
散文(批評 ...
4+*
25-9-3
1
2
3
4