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群れに馴染めぬ
奴だった
明るいひなたの縁側に
ちょこんと座りながら
いつの間にか
丸まりしばし
ねむりにつく
ひょうびょうと
人肌の
ぬくもり
かほり
そっと開いた
....
はるか彼方
こんな近く
時のたわみ
自ら身を委ね
留まる時 、
縹渺たる哀に
突き入る
閃き際の眩み
延べ広がる間隙に
只々変転し続け
わたしに自由そのもの散布しながら
....
しずまり
ながれ
ふかまり
響く鈴の音連弾 、
人の内に生きるもの
自らを生き生かす意思、
眼差され包み込まれ 普き愛へと泳ぎいけと。
悲しみの
数々を通過し
忘却の内に
麻痺させながら
凍結した時々の
鞘の中に
いつのまにか
発芽して居るもの
その囁き 、
しんしんと
響き続け
閑かに聴き入る
しじまのひ ....
あたまの中
波打ちながら
増幅していく
思考のうねり
最中でわたし
奈落への悲鳴
只聴きながら
ひゅうひゅう
風吹き渡り
増幅していく
うねる思考
手懐けながら
奈落へ ....
待つということ、
時は満月過ぎて
下弦へと欠け始め
なお待つという行為
愛すること 、
待たれるもの待つのではなく
ただ、待つことを愛する
このあらゆる意味の剥離した世界で
そ ....
掴み所のない
街並みの奥行きが
青い朝の光彩に消えていき
足を運ぶ人、人、人、
自らのそれぞれの奥行き
取り戻しながら、
今までオマエが見ていたのは全て幻
自らの頭蓋を取り巻 ....
なんにもない
はんなりなにも
なんにももうない
このわたしのなか
なにかがうごめく
うごめきだして
なんでせう
底から何か、
脊髄を這い上がり
脳髄の壁取っ払い
すいすい ....
流れの真ん中に石を置く
水辺のイタチは笑うんだな
お前達のためにも韻を踏み
肉の滅びに向かい立ち
わたしはわたしの魂の
意志の核心に向かうため
流れの真ん中に石を置く
....
夜半から
夢見に何故か
愛娘の顔、
どんどんどんどん
遠のき消えゆき
哀しみ 溢れ 、
止まらなくなり
溢れ出すうち
溺れそうに
なりながらも、
いつしか 哀しみ
自 ....
本質に即した思考に向かう人は、思考そのものの中に感情と意志とを共に見出すのである。
感情も意志も、現実の深みの中に存在している。
思考から離れて、「単なる」感情と「単なる」意志に向かう人は、
感 ....
呼んでいる呼ばれている
誘い出されしまう憧れに
空のエメラルドグリーン
すぅうとひろがり意識の中
薄くけれど確かに染め抜かれ
わたしの還りを待っている
とてもとほい処に吸い込まれ
と ....
人間の魂の働きの内で思考ほど誤解され易いものはない。
意志と感情とは、その状態を後から体験するときにも、魂を暖めてくれる。
思考を後から体験する場合には、大抵の場合、魂は冷えたままである。
思考 ....
思考の本質を観察を通して理解することの難しさは、次の点にある。
すなわち、思考に注意を向ける魂にとって、
思考はすでにあまりにも容易な仕方で正体を現しているのである。
しかもその場合の思考は魂に ....
南天に昇り切った
オリオン座 、
頭をよじって見たよ
なんでかな
三っつの光点、
くちゅくちゅ
打ち込みながら
僕の口腔いっぱい
蜂蜜の味 染み込ませ
濃く濃く甘やか
....
エメラルドグリーン
暮れゆく窓辺にて
あれ あなた 泣いてるの?
欲に燃え尽きて
すっかりしょんぼりこ
逃れていくもの追いかけて来る
追いかけていくもの逃れていく
暮れゆ ....
くたくたに
何度でも落胆して
繰り返し繰り返す意志、
それすら忘れていき
只々瞑目し続ける
意識の視界に
いきなり
くわっと
眼を見開き
聳え立つ巨城 、
崩れ落ちる時進の
....
さやと さやさや
揺れる揺れる
枝葉の照り映え
きら きらら
肉身冷やす風
軽やかに吹き抜け
意識さめざめ
すっと澄み
自らが
透けていくよな
感覚襲い
最早黙して
天空仰ぐ ....
鈴なり思考の響き
内から沸き起こり
耳へと抜ける、
意識集中すれば
朝に夕に
力動絶えることなく 、
脈打つ思考生命
見えざる本性
エーテルのゆらぎ
この瞬間の
肉体 ....
雨上がりの公園の
澄んだ池の向こう遥か、
大きな巨きな虹の架かり
一色、一色、一色、一色、一色、一色、一色、
朝陽と夕陽の狭間を
繋ぎ輝き響き光り渡り住み 、
月明かりに ....
日々の営みの ふと
色褪せ意味失い凝固し
ヒビ割れる瞬間、
自らの死と生 浮き立ち
肉身の我、
抜けていく透けていく
槍一本、
突き刺され
この抜けの良い透け抱え込み
....
ベランダに出て
すっぽんぽん
思いっ切り伸びをして
そら仰ぎ見れば
青く青く色づくただ青
気高くも艶やかに
天真爛漫にして
包み込まれ包み込み
見えぬままに力強く
脈打つ思考生命
....
雲がゆっくりゆくり移動していく
風が吹いているからではない
自らの意志で動いていくのだ
普き善きもの目指す意志の営み
雲の生活の道筋が
深い山の谷間で生まれ
光の大洋で霧散し天に呑まれ
....
灰白のコンクリート剥き出し
絶えざる空爆に崩れ落ち
ひたひたと歩み入る
自らの内部の裸形の現に
善きもの美しきもの
霊性の花束を
自らの意志を以て投げ入れんと
破水し獣声荒れ狂う乱打 ....
夜闇の来て
時がしずまる頃
翼をひろげ
今にも飛び立とうとする
あの自由の羽ばたき
聴こえて来る
金星も木星もオリオンも
天空に輝き放ち火花散らし
思考意志の生動浮き彫りに
ぐ ....
キリンさんって誰だっけか?
あなた尋ねる
切り裂くヒトじゃね?
応えるわたし
たぶん合ってるのだろう 、
あなたの魂に
霊性の花束飾るのには
放擲しろ
月明かりを
朝陽にかわる
その瞬間に
もとに戻せ
喪失した巨きな記憶 、
「すると、イエスは母に言われた。『あなたはわたしと何の関係があるのでしょう。女の方。わたしの時はまだ来ていません。』」(ヨハネの福音二章四)
一点凝視 眼差しと化し、
毎夜襲い来る ....
壊滅的な苦痛すら
快感への断念とし
自らを生きる魂の内
脈動し続けるなにものか 、
これ肉の悲鳴か 聴き取る現
風を浴びる
人、
ひんやりと神の内懐に入り
包み込まれながら
気流の鳴る音を聴き
浴びる風、
静か彼方に流れていく
水の流れゆく響き
木霊させながら
魂に爪喰い込ませて居 ....
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