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私という存在を証明するものは何もありません
有るようで無い
無いようで有る
闇に明滅する蛍火のように微かなものなのです

煙草をふかし
ウイスキーを飲み干し
少しの食事で生きていることを ....
人は誰もが悲しいですね
想いを伝えたくても伝わらず
虚空に手を伸ばしても掴まらず
息をするのも煩わしくなるのです

人は誰もが孤独なものですね
独りで生まれて泣きだして
独りで亡くなり召 ....
紅い涙の河を渡ったら
青い星が一粒落ちました
それを拾おうと旅にでかけます

暗い夜道は白く浮いていて
寂しさは少しだけ薄らいでゆきました

突然の別れは胸を突き
思ったように息ができ ....
悲しくて
苦しくて
切なくて
ポロポロ涙が{ルビ溢=こぼ}れます

心が透明になったら救われるのでしょうか
この身体が朽ちたら救われるのでしょうか

今はただ 
輝く川面を眺めては
 ....
舞い上がれ大空高く

透きとおった風となり

自由の天地を目指して

鼓動は久遠の鐘を鳴らし

晴れやかな未来図を描こう
大空は澄み渡り
一羽の{ルビ白鳥=しらとり}が気流を捉え
深い青に溶けてゆく
帰って来いと叫んでも
真澄の彼方に飛び去った

冷えきった{ルビ水面=みなも}に鯉が跳ね
辺りの静寂を切り裂 ....
夜行列車に乗り込む前に後ろを振り返ってはならない
明日という希望を叶えるために
終着駅などわからなくてもいい

天気予報では明日はおおむね曇り空らしい
朝日を浴びることが出来なくても構わない ....
冬ざれた街
物語は化石の路となり
人々は狂った時計に戸惑い
孤独という鉄鎖に縛られ
微笑みは寒空に消えてゆく

あなたの声も届かない
初めて出会った時の切なさも
セピア色に変色した写真 ....
鉛色の暗い雲の下
群青の波間に雪が降りしきる

船の舳先に立ちすくみ
雪が痩せた肩に降り積もる

寒さのためか
失われた者への手向けか
透明になってしまった愛のためか

青い涙がほ ....
笑いながら

泣きながら

ゆったりと話した時間

互いの未来図を広げ

幸せになることを誓った
妻が来院して誕生日を祝ってくれた
二人の共通の友人である江中さんと三人で
ぼくはイチゴのショートケーキ
江中さんは確かイチゴのタルトだったと思う
妻はチョコレートケーキ
草団子とクッキー
 ....
愛の欠片が粉になり
冷たい風に飛ばされ
寒空に消えてゆく

残ったものはセピア色の影となり
再び戻ることはない
{ルビ掠=かす}れたフィルムがカラカラ回り
観客はぼく独りだけだった
楽 ....
{ルビ繭玉=まゆだま}の中で柔らかな{ルビ生命=いのち}を見付けたよ
これでぼくは生きられる
北風の吹く枯れた野原も
雪の降る山でも大事に育ててゆこう
息を吹きかけるとホンワリ光り
手のひら ....
愛と{ルビ細=ささ}やかな経済力があれば
やって行けると思っていた

疲れたぼくは入院することになり
毎日を{ルビ繭=まゆ}の中に包まれ
平穏な時を過ごしている
知り合いもたくさん出来て寂 ....
今夜のメニューは
厚揚げの明太味噌焼き、つみれと大根煮、水菜のお浸し
ワカメご飯だった。

ぼくは何時も残してしまうが、食事管理の小枝さんは
「よく頑張ったね!」と褒めてくれる。
小枝さん ....
午前三時
茹で玉子の薄皮のような眠りは破られた
ゆうべ飲んだ珈琲が効き過ぎたのだろうか
迎え珈琲に冷えたTULLY'Sのブラックを飲み
ホールで覚醒を{ルビ促=うなが}した
煙草が ....
冷たい雨の中

{ルビ真紅=しんく}の椿が凛と咲き

冬ざれた街かどを{ルビ細=ささ}やかに飾る

一輪挿しにしたら

殺伐とした部屋も和むだろう
松本さんは珍来のチャーハンが食べたいという
それにビールが飲みたいと
毎食ペーストと栄養飲料
牛乳だけの食事を希望したのは彼の意志で
病院からの強制ではない
ぼくはレバニラが食べたくて
昼 ....
妻との決着は穏やかに着いた
様々な想い出が走馬灯のように通り過ぎてゆく
長いと言えば長く
短いと言えば短かった

二人は別々の路を選び
晩秋を待って別れることになった
互いに別々の白い路 ....
父はギャンブルと女に金を使い果たし

家に給料を入れることは殆どなかった

幾度となく踏切りの前で躊躇したことか

カンカン カンカン ゴォーッ ゴォー

母は嗚咽を押さえてぼくの手を ....
空がとても青いから

ぽろぽろ涙を流します

ハンカチを持っていないので

涙を拭うことはできません

地図を持っていないので

トコトコ家に帰ることも難しくて

夕陽が沈む頃 ....
愛ってなに…

恋愛。

慈愛。

無償の愛。

自己犠牲?

愛は己を捨てる事?

愛は我が身や心を蝕む。

それでも愛したい。

愛に埋もれたがる。

愛より深 ....
松本さんは重度の統合失調症で
時々大声で叫ぶ
その後にぼくとハグをして泣く
ぼくは背中を撫で、ポンポンポンと軽く叩く
ストレスで叫んでしまうと言う

お酒がないのでぶどうジュースで乾杯もす ....
あ 愛よりも深いものは何だろう、と君は言った
い 今飛び立とうとするのは
う 生まれてきた喜びを知るためだ
え 縁というものは愛より深いかも知れない
お 大空を目指して飛んでゆけ
か 彼方に ....
生まれいずる痛みから

素肌を晒して息を吸う

重いコートを脱ぎ捨て

まっさらな心と身体で

大空の彼方に浮揚する
ヤマメやイワナは今頃どうしているのかな
釣り人の居ない冷たい水の中
安寧に暮らしているのかな
冬は餌も少なくておなかがすいていないかな
無情な魚食者の言うことではないな
美しい魚体に見惚れ
 ....
青い涙を流した林が風にさらされ
色褪せた枯れ葉の残り火の
漂う煙りが眼に滲みる
他の誰かに抱かれるであろうきみを後にして
俺はコートの衿を立てて往く

冷たい風が頬を掠め
{ルビ掠=かす ....
人はみな線香花火のようですね 悲しいですね
苦しいですね
人は誰しもただ独り
後ろ姿を追いかけても
戻ることなどできなくて
ポツリと独り呟くことばかり

交差点ですれ違った人があの人に似ていて
ポロリと一粒涙を流し ....
朝 ミートボールコンソメ煮、キャベツとベーコン炒め
  鮭ふりかけ、サトイモ味噌汁、ヤクルト

昼 サバのゆず胡椒焼き、ポトフ、春菊とにんじん和え

夕 豆腐ハンバーグオクラなめ茸あんかけ、 ....
海さんのレタスさんおすすめリスト(275)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の別れ- レタス自由詩6*25-3-5
- レタス自由詩4*25-3-3
珠玉- レタス自由詩7*25-3-2
青い涙- レタス自由詩7*25-2-22
五行歌_遥かな想い- レタス自由詩5*25-2-21
散歩道- レタス自由詩4*25-2-20
ブルートレイン- レタス自由詩6*25-1-19
独り- レタス自由詩4*25-1-18
海に降る雪- レタス自由詩5*25-1-13
五行歌_別離- レタス自由詩6*25-1-12
【病棟日誌】_誕生日- レタス自由詩4*25-1-11
追憶- レタス自由詩4*25-1-10
珠玉- レタス自由詩3*25-1-10
【病棟日誌】_徒然に- レタス自由詩4*25-1-9
【病棟日誌】_晩餐- レタス自由詩4*25-1-8
中途覚醒- レタス自由詩4*25-1-7
五行歌_花一輪- レタス自由詩5*25-1-6
【病棟日誌】_明日- レタス自由詩7*25-1-5
和解- レタス自由詩8*25-1-2
母が教えてくれた歌- レタス自由詩6*24-12-31
家路- レタス自由詩7*24-12-29
- レタス自由詩3*24-12-27
【病棟日誌】_友達- レタス自由詩5*24-12-26
君に贈る- レタス自由詩7*24-12-24
五行歌_新生- レタス自由詩4*24-12-22
【渓流】_禁漁期- レタス自由詩5*24-12-22
子守唄- レタス自由詩6*24-12-20
火花- レタス自由詩6*24-12-19
逆風- レタス自由詩5*24-12-18
【病棟日誌】_今日のメニュー- レタス自由詩7*24-12-17

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