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断崖絶壁の際に立ち
臨めば、
清流の流れ遥か底に在り
   身を賭して
他者のために新生せよと




今日擦れ違った人、
紫掛かりうっすらと
純白の端正な面持ち
  浮かび来 ....
踊る子らの
この広場、
熱気溢れ笑い弾け
此の世の宮居、
張り裂けんばかりに

なんということ!

滑り落ちる断崖絶壁

この広場取り囲み
 区切り在り、
小さな死大きな断絶
 ....
取り消され
ては、
取り戻し
ては、
取り消され

異様な現 現の異様
絶えず死を前にし
終止符打つ瞬間にも
絶えず律動し続け

 階段を昇る
 宙空に浮き
 枯れ草散らばる ....
ハローハロー
春の深まり葉桜の群れ揺れ
温ったかな陽光の燦々と
名無き草花たち色とりどり
あちこちに咲き誇り
降り注ぐ光のなか
人々、それぞれの目的持ち
それぞれの場所へ進んでいきます
 ....
死にかけて
今の意識
切り裂かれ
差し出す手を
握り締めてくれた人




握り締め繋いだ
手と手の熱に
点火され
燃やし尽くす今の意識、
明るみ光に溢れ更に明るみ


 ....
打ち寄せる
波の律動絶え間なく
浜辺 灰白のひろがり

 立ち上がる漆黒の直線、
 後光帯び震え覆う弧空、

やがて到来する
深い夜闇を前にし

手繋ぎ灰白に寝そべる二人に

 ....
 ノイズとハーモニー、せめぎ合い
 美と醜、葛藤する

当然のこと
最早荒れ狂う

 警告ランプ点滅スルこの時代に





凍り付いていく美
醜を露わにし美醜醜美醜

 ....
宇宙は常に自ら動く思考美
投げ掛けて来るから

僕はそんな宇宙に
落書きしてやるんだ、

関わり見入る意志にて悠遊と
君の顔、視ていると
野に咲く花、想起する

 奔放に必死に咲き開く
 イノチというチカラ

過ぎゆくものにして現れる

   永久なるもの

君の顔、視ていると
想起される 野に ....
光のうねりに
魂の息吹きを感じ

人の魂と同類の魂息吹く
朝に入射する光のうねりに

  私という魂の命 

新たな断崖絶壁の際に
今日も目醒め、
肉体という器官に宿り
一礼して ....
 朝に新緑の雑木林の
 波打ち繁茂する葉々眩しく


眼差す眼、差し出され凝視し


 昼に黄ばみ萎びるツツジの花
 過ぎ去りゆく輝きの赤・白

 夕に雨の降り注ぎ強まり、

 ....
ぽかーんと広がる
朝の碧天、
軽やかな微風を送り

地に揺れる色とりどり
花々大小、
柔和な微笑みあちこちに

雑木林にいよいよ濃密なる
新緑のグラデーション、
照り輝き天を目指し ....
真っ暗闇の
呪われた孤立の
病みを抜けたら
ラッパ高々鳴り響き
ぎらぎら巨大に輝く
星々に見つめられ在る
オノレに改めて気付き

 オノレ、その瞬間 独り
  一本の原生木にして
 ....
私の思惟、
ある思惟内容の
別の思惟内容に結び付き
その思惟内容の
また別な思惟内容に結び付き
それら必然的な連関を持ち
次から次へと接続され

やがて私の思惟、

巨大な思惟運動 ....
なんてしずかな境涯だろう

気が付けば 、

母も父も妻も娘も息子も
もはやなく なのに

にぎわう北の戸口より、

遥けき陽光突き抜け射し込む

      黄金

    ....
死と生の境域、
ぎりぎりと生きる頃
意味するゼロ地点に至り

〉自己と自らの肉体存在〈

大いなる齟齬と化す







うじゃうじゃ沸いて来ますな
あの顔この顔こんな ....
ふたつ目の
おばあさんに
挨拶する、

(開かれた戸口
繋がる意志、
妨げの石置かず
戸口開かれ続け)

「歓び静か寄せ来ます」

ふたつ目のおばあさん笑う、

辛く哀しい過 ....
発狂した海原を
優しく撫でる指先に
柔らか呪いの
息づく感触、

白装束の何者か微笑み

〉*あんさはキーウへ行っただよ〈

青空に舞い散る
桜花の美しき
日本の地で

 発 ....
瞳に光帯びた貴女が現れ
意識の壁に穴が開く

降り続ける雨に濡れ
迎えに来た母親を忘却し
走り廻る走り廻る
ずぶ濡れでへっちゃらで

胸の奥に鉛の重り抱え
死にかけながら
活きいき ....
群れ集う
緑の樹木の
深い青に緑の波動
 閃き広がり
   、
畏れる程に生え
生える程に畏れ
洗われ現れ表され

繁りうねり波打ち

  この荒涼とした原野に、

 緑の樹 ....
光燿の
遥か優しげ
春の庭に

ひらひらひょんひょん

 蝶々の飛び遊び 、

何を探すのでもなく
何を欲するのでもなく

只、

ひらひらひょんひょん

てふてふ飛び遊 ....
繁茂する新緑の照り映え春風吹いて、

 もっさもっさもっさもっさ
  豊潤なその揺れ動き靡き
 残響する残響し続ける爽快

蒼空に 桜散り新た季節の成長告げ。
発狂し家出した
母親と手繋ぐ

 哀しみ歓びへと
 相貌の変わりゆく

母の顔を驚き見入る




君と手繋ぎ
一緒に昇った坂道、
一瞬一瞬という永遠

 光帯びる熱暖か ....
春の時の始まり桜の満開に、




白い途を辿りゆき
白い橋を渡り 
焦げ茶色した木造の
家に入れば

白いお婆さん出迎えて、

 良く来たね

と言う。

 上 ....
 数千真白き桜花、
  舞い散る渦の落ち鎮め

明るみ澄む岩清水 、

  真白の声 唯聴き入りて
 浮かぶ花びら数千掬び ゆくり流す
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