すべてのおすすめ
書きとめられることのなかった言葉は
綿毛のように目の前をただよい
掴もうとする指の間をすり抜け
風に流され消えていった
明け方に見た夢を思い出そうと
目を瞑っても白く掠れていくイメージ
....
日めくりカレンダーが
風でパラパラとめくれ
ちぎれて飛んでいく
慌てふためく私を
置き去りにして
ひっくり返すことのできない
残り時間もわからない砂時計
私が生まれると同時に
....
気温は三十度を越えた午前九時
父は誰にも告げず、徒歩で家を出た
まっすぐな国道を四キロも歩いた末
暑さのせいか、何かに躓いたのか、転倒した
通りがかった人や周辺の住民が介抱してくれ、
一 ....
四月に種を撒いたヒマワリは
梅雨のさなかに大輪の花を咲かせ
真夏の太陽を待たずに萎れ始めた
虫食いの穴だらけの大きな葉には
小さな小さな{ルビ精霊蝗=ショウリョウバッタ}が二匹
同じ方を ....
太平洋が反射した灰青色の空から
雨は音も立てず降りてくる
寒冷紗のようにふわりと
海を見下ろす緑豊かな岬は
優しい雨に包まれ白く霞む
草を食んでいた岬馬の澄んだ瞳
雷光を映して光り
....
日々豊かに降り続く雨は
山の頂きから川を下って
大地を潤し
海へと流れ
やがて世界の端から
宇宙へと降りそそぐ
波に流されるまま
地球からこぼれ落ちた私
遠ざかっていくのは
距離 ....
傘を持たない私たち
雨の止み間に家を出て
降られぬうちに用事を済ませ
日暮れの前に横になる
電気はとうに届いておらず
夕闇のなか汲み置きの
水で身体を清めても
日々の不安は拭えない
....
まあるい命たちが
ぽんぽんぽんと
軽やかに跳ねるように駆ける
陽だまりのなかで
艶々とした瞳
揉み合って取っ組み合って
じたばたとひっくり返る
小さな手足を伸ばして
ころんと横 ....
ひだかたけしさんのヒロセマコトさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
フラグメント
-
ヒロセマ ...
自由詩
14*
24-10-27
五行歌_矢のように
-
ヒロセマ ...
自由詩
14*
24-10-5
遠足
-
ヒロセマ ...
自由詩
10*
24-7-20
ヒマワリ
-
ヒロセマ ...
自由詩
16*
24-7-16
海岸線の果てに
-
ヒロセマ ...
自由詩
9*
24-6-13
天空の果てを想う
-
ヒロセマ ...
自由詩
10*
24-5-26
明日のエレジー
-
ヒロセマ ...
自由詩
5*
24-5-4
すこやかに
-
ヒロセマ ...
自由詩
12*
24-4-26
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する