じわり、てをのばし
いろいろな ものを つかもうとする
まいにちの パターン

くりかえし またぎこし また ひがのぼる
ありがたいのか そうでないのか
ときおり わからない くうきょに  ....
どこにいるのだろう
時間を記録していた
たくさんの指は
どこへいってしまったのだろう
絵の具の味をした水が
一本の髪の毛から
くちびるへとくちびるへと
終わることなく落ち ....
その男は
ひたすらに詩を書き続けた
何も求めず
ただ書き続けた
詩を書くのと同じように
酒を飲み続けた
肴など必要とせず
ただ飲み続けた
血を吐いては飲み続け
罵倒されては書き続け
 ....
 本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら .... 指先であそぶ旋律がピアノの鍵盤の上を流れて 
部屋に溢れるやさしい音階のすきまに
天球図は青くひろがってゆく
東のかなたの
さそりの心臓は自ら発火し
そのきらめきは引き出しの奥で眠るルビー
 ....
こんなに良い日の最後
洞穴からサンショウウオが顔を出す
夢を見て
最後にとても幸せな
エンディングシーンのはずが
わたしが「これは夢だ」
と気がついたとたん
ダメになる
心臓に届きそうな言葉を下さい

まっすぐだけが納得させる
曖昧さが神経を麻痺させて

ぬるい方へとそっと導かれてしまうから

心臓へ

まっすぐ届く言葉が欲しい

悲しい夜だけが ....
全く私情を挟む気などない
現状を変えるのに恐れなどもない
消えゆく日と
数える星で
過ぎし時間を感じ取り
愛してしまった彼を想い 考え事なんかしてたら
一つ下の階で止まったエレベーターを
 ....
お気に入りのネイルも爪を噛むことで剥げた
冷たい指先を満たすものもなく
今日の夕刻に死を意識し始める
一方的な負荷に耐えられるだけの強さを
持ち合わせているなら
またわたくしの手を掴んで
 ....
一昨日から
こめかみのあたりに
ずっと居座ってる
ギュッとした感じを
そっと解いてやりたい

縁の欠けたグラスに
丸くて大きい氷を
ガランと放りこんで
安物の焼酎を
ドボッと勢いよ ....
真っ白
頭の中

言葉になるだろうことが
あるはずだけど

たとえば
あなたを心から愛しているとか
あなたを心底、憎んでいるとか

でも
それは
「ヴィンテージカー専門ショップ ....
「ありがとう」
言葉に光りがあるならば
最大級に光るだろ
僕はただ入りたかっただけなんだ
僕は一生懸命みんなを僕の中に入れたつもりだよ
どれだけ入るのかな?

自分の大きさなんて分からないよ
誰が教えてくれるの?

でも、君は受け入れてくれたよ ....
「風の強い部屋」でした
後から後から津波のように
強い風が吹き寄せてきて
カーテンも
ソファも
窓も
床も
天井も
何もかも吹き飛ばして
部屋はなくなってしまいました
「風の強い部 ....
物理的にいうと
今現在あなたとの距離は
約10センチメートル

ここは
広大な宇宙の拡がりと
気の遠くなるような長い時間の交差点

次の瞬間!
あなたは
もう二度と
わたしの手の ....
来る日も
また来る日も
毎日 毎日

朝も昼も
そして長い長い夜も

あなたのことばかり
想いつづける

何気なく交わした会話や
時折みせる少年のような微笑や
偶然に触れた
 ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
何処か行こうとして
結果自宅へと戻って
安心している人間に
戻ることができない

何かを語ろうとして
言葉が詰まる経験を
繰返している友人を
語ることができない

何時か思い出そう ....
さよなら

イチョウの葉の黄色

降るものは

消えてはならないのだ

私の寂しさのために


永遠を

刹那で見せてくれた

雪よ

枯葉よ

消えないでくれ
 ....
今日降った雨は
いつのあなたの涙だったのか
そういうことを
考えた私を笑ってください

あなたの泣き顔など見たこともないのに

手のひらに落ちたのは
私だけの涙で
あなたの涙は
 ....
形のない
おくりものを探しに
秋の夜長
旅に出よう

月光がかった
道なき道を
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
僕が君に
初めてあった日

あの日から
ずっと
僕は君を見続けていたよ

何をしても気分がはれなくて
蝋人形のように
凍えた僕が
君がいるだけでうれしかった

喜びも苦しみも分 ....
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