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母が死んだ

夢を見た


病院でオムツをしながらも
うまい物が食べたいと叫ぶのが
私の母であることは間違いない

自分のことしか眼中になく
子供の声がテレビの雑音にかき消されてい ....
まっすぐ、ね
すすもうとしてるんだけど
うしろをみれば
くねくねと
ついている
あしあと

つまさき だちして
あなたとすれちがった
あたりをながめてみる
あら?ころんだあと
か ....
六月は私を
饒舌にする

こちらにおいでと
手招きする から

とむらわなくてはいけません

あやうく
道路の真ん中に
立っているから自分で怖い

輪郭だけが強くなり
私もい ....
私よりあなたが
あなたより私が
愛していると
愛の深さを
背比べ
この東京に久しぶりに降った雪の後の空は
どうにもいつも見ている空と違い溜息が出る。

こんなに綺麗な空にも関わらず
山手線を走る電車は今日も止まった。
それはつまり、また1人この世界からいな ....
埃っぽい風が立つ
ざわめきの中浮かんでは消えるように
表情たちが行き交う
楽しげでも悲しげでも
逃れがたい虚ろに巣喰われたまま
とめどなく流れつづける
呼び声や歌声が
ざわめきに尾を引い ....
私に
水を下さい
あなたの
笑顔を
優しさを
私に
全て下さい
私は
道端に
咲く
花のように
誰にも
気がつかれないまま
枯れたくないのです
私に
水を下さい
他の誰 ....
強くなると言う事は
自分の弱さに
うまく付き合っていけるようになる事。
私たちは
恋に夢中になっていた

愛はやきもち焼いて
私たちを別れさせた。
からっぽだから
蒼いの

とうめいな翅を
ふるわせて
飛んでいったから
からっぽなの

埋めようとして
あなたが
抱いてくれたとしても
満たされないの

満たされない ....
爆発する新型グランドピアノ型爆弾
ディナーの真っ最中に爆発する新型グランドピアノ型爆弾
ピアニストもろとも木っ端微塵に爆発する新型グランドピアノ型爆弾

+ + + + + + + + + + ....
針はやがて
真っ直ぐに
体に 落ちて

朝は はじまるんだろう

道に ふさわしい風が
崩れた後を 戸締りする

大切なものは 隠され
破けないものは 消した

時刻は
 ....
一日に一回
空は夕焼けに染まる。
晴れていたなら、だけど。もちろん。

夕暮れてゆく世界は私の手の中にあって
私は一杯のコーヒーを飲み干すみたいに
簡単に
それを飲み干す。

でも確 ....
ぼくは
ここにいない

ここにいるのは
ぼくではない

ここにいるのは
君の中のぼくだ



ぼくは
ここにいない

ぼくは
君の中にもいない



ぼくは
こ ....
青空を
引き裂いたら

タールのような
宇宙が

どろりと
垂れてきた

光を吸い込んだ
その深い艶は

悪魔の
瞳のようだった


そして
今日も同じ
青空の下
 ....
それは追いたてられるような感じ
逃げても逃げても
どこまでも追いかけてくる
果てしのない鬼ごっこ

それは流されるような感じ
遡ろうともがいても
急な流れに飲みこまれて
なす術もな ....
闇に近い木々の群れ
線路を叩く車輪の甲高い音
幼い日に出会った少年の俯き
裏から見たエイのような雲の顔
それを包む灰になりかけの蒼の空
大きく両手を振りながら坂道を下る僕

みんなどこか ....
〜夜明け〜

森の呼吸
白く霞む朝
誰かの声
遠く響く
満たされる
満たされる
静かに濡れた空気
新しい命



〜静かな午後〜

緩く開いた手のひらを上に向けて
目を ....
ぼくたちはきっと
とても遠いところから
やって来たのだろう
永い旅の果てに
僅かな智慧も
言葉さえも失くし
全くの無力な姿で
ようやくここに辿り着いた

その握り締めた掌は
大切な ....
僕等は話した――
いつでもない時のことを


音声が行き交った、焦点は結ばれなかった。
それは戯れだった、
語の群れの、
午後の戯れ。


僕は既に複数形だった、いくつもの相反する ....
急な坂の上から見える


星空が、
ネオンが、
犬の遠吠えが、
テールランプが、
鉄橋が、
最終列車が、
ガタンゴトンが、
嘘が、嘘が、嘘が
水面にゆらめく、


急な坂を ....
梅雨入り前の風は
しっとりと
雨の色を含んで
部屋に吹きいる
私はひとり
読みかけの本をそっと置き
その匂いをかぐ
君と辿ったいくつもの夜
ふたり描いた夢のかけら
せつなく胸を締めつ ....
東の空はうすあかい
あちらには街があって駅があって
こんな夜更けにも
時折は貨物列車や寝台列車が通り過ぎ
その音がここまで響いてくるのは
雨が近いからだろう

ぼんやりした常夜灯の光の下 ....
愛は儚いけれど
愛がある瞬間は
永遠のようです

愛の言葉は
幾度聞いても
古くはならず

季節が来るごとに
咲く花の様に
新鮮で

不規則に打つ心を
いつも安定させま ....
はかりしれないほど
スィートな加速度で
ぼくたちは走っていたので
日々の円周ばかりを、何十回とまわり
あしたの記憶だけ
どこかに置いてきてしまった


クラクションが、鳴ってる

 ....
はじっこに
水が
たぷたぷと
押し寄せる

はじっこに
水が満ちたら
翼が生え


と ん で い こ う

おおぞらへ?
いいえ
うみのそこ

まだ、行ったことがな ....
世界は消えた。
今は、僕と言う個人が個人としてのアイデンティティとやらを活用し生成した【空間】とやらで
僕と言う個人は生きているらしい。
僕と言う空間には僕以外の誰もが不可侵であり、侵入は不可能 ....
引っ越すと言うので
貰った8角形のコップ
口づける度
あなたの味して
使えません
今日は月夜かと思ったら。
空にあいた穴からボトボト蛍光色の液体が流れてきた。

筏でも作ってあの穴まで漕いで行ってやろう。

穴はいくつも空いていき、様々な蛍光色の液が混ざり合って
風景が ....
把みきれない現実に
心が過剰で収拾がつけられない
はみ出してゆく言葉たちが
僕を取り囲む時空に傷をつけてゆく
瞳はいつも怯えたように見開かれてしまう
何故対峙してしまうのだろう
何故融合で ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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死_線- 043BLUE自由詩605-6-10
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