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昼、照らされている。

昼、白いタイルの、白い洗面器の、白いバスルームで
シャワーを浴びて、蒸気に包まれる。
絡みつく水が、透明でおいしい。

夢の入口は、白いフェードアウト。
死の入口 ....
ご飯食べて
酒飲んで
Hしたあとに言うのもなんですが
「付き合おう」

この言葉で救われたのは
僕?それとも君?

困難な道を歩んできた僕達は
月明かりの下、ベッドでお互いを知った
 ....
国籍不明の輸送船がファミリーレストランの奥まった席で座礁した頃
辰巳台東三丁目のバス停に漂着した流れ星は音もなく発光し
あなたはまだ客室乗務員になりたての綺麗な夢の中
僕は無菌室の白 ....
ただ 生きていたい
分かるかな 君がいて

夕日が輝いて 生きていて
これは 君のおかげ

水溜りに空が移る 動いてく
これも 君のおかげ

そんな 簡単な事ね
ふと 気づくんだよ ....
煙草を吸い過ぎた世界にいる
飽食された宝石のような季節が
無残に横たわっている黒い冬がやってくる
食べ尽くした靴
置き忘れた布石
褐色の静寂が湖の波紋を鎮めるように
衰えたくちびるが乾 ....
  地下水脈が耳の下でゴウゴウと鳴り響く夜明け
        なんか起こりそうで


 
境界線に住む「鳥居」さんは
背中がムズムズと 引き裂かれそうに熱くなるのを感じ
家の窓を全部開 ....
強い人は、誰にもみえない場所で泣く人。
     他人に何が必要なのかいつも知っている人。
     誰もしようとしない事をしようとする人。
     強さを他人の中に見いだす人。
    ....
あせるなよ
ッテッタッテ
あせるよな
こんな穴に
大事な財布落としたんやから

あんたどこの人?
青空?墓?
びーだま?

冗談。ニンゲン。

たぶんやけど
穴や

ちょ ....
主人のために
軽快な羽音を立てて
働き続けてくれた
小回りが効くからと
八の字にぐるぐる回ってくれた
働き蜂との蜜月を
寄り添う相手のいなくなった
この狭いガレージで
いつまでも
思 ....
うす暗闇のなか

香の灰を浴びて

ベッドにて眠っていた猛獣が

女という感覚を微かに取り戻した

夢現の。







現実の壁、落ちた灰

灯ゆらめき、

 ....
   
光沢するチラシの千箇寺
一種類一枚ずつ折り込んで
束ねて舐める唇に ぴとり 貼りつく 


拭えない合成洗剤と摩擦熱
指紋と一緒に綴じて 
継続。
継続。

虚構が隣に  ....
すうすうと水は目に入る
水には空に向かう手が映る
曇は過ぎてゆく
地には駆けるものがある



どこにも行けない火が
どこにも行けないことを知りながら
十月の光にはばたいてい ....
暗闇の中目を覚ます

手探りをする

目を凝らす

耳を澄ます



ここにいるのは

ひとりだと

気づいた瞬間の

絶望



いつかあなたが言った言葉 ....
赤い葉が僕たち二人の頬を真っ赤にさせて、
僕らをからかうかのように落ちてくる。

僕は、君の小さな手を握った。

もうすぐ冬がくるのに、僕たちの手は暖かく、
僕は緊張して、気が狂いそうだっ ....
もう少し
もう少し
タイヤキ屋の角を曲がって
公園の中を通り抜けて
延々と続く坂を登ってく

もう少し
もう少し
丘の上の公園から
この港町を見下ろすんだ
朱(あか)と蒼(あお)の ....
                  「メリーゴーラウンド」 5

  記憶

怖いことはあんまりない
って言ったら
彼女が泣き出してしまって
それ以来
自分だけが知らないことについ ....
沢蟹の足が威嚇する
つられて
私の足も2段ぬかしで
階段をあがる

シロサイが尾を振る
つられて
私はきょろきょろと
居場所を確認する

太陽が手を伸ばす
つられて
柳の枝 ....
誰もが知ってる言葉しか
僕は知らない


誰もが持ってる心しか
僕は持たない


それでも時には
誰もが知らない

僕も知らない
どこかに伝わる
響きに惹かれて

 ....
水埃にすっかり覆われて
ほんのすこしも
動きそうになかった
実際さわっても動かなかった

二本の前肢は
がっちりとハヤをつかまえていたが
そのハヤさえも
半ば腐っているように見えて
 ....
結婚しよう
感情なんてどうでもいい
ハイ結婚した
子が生まれた
配偶者が死んだ
土地が手に入った

結婚させよう
子供たちを結婚させよう
本人の意思はどうでもいい
ハイ結婚した
 ....
幸せ過ぎて浮かれていたら
足元すくわれた

違う・・・

あなたを好きになった時から
あなたを失う不安でいっぱいだった

いつも、いつも、
光と闇が交互に、私の心をこづいてた
幸せ ....
海からは程遠いこの部屋で
僕はパン生地をこねる
できるかぎり薄くひらたくのばす
それを焼くための釜がないこの部屋で


彼方の水面
君は手をかざしていた

何が見える?
「何も ....
ぼくはかみなりを聞いてゐる

かみなりは遠くなつたり近くなつたりしてゐる

外は雨のやうではないのだが

ぼくはかみなりを聞いてゐるのだ

いつも




 ....
藪には花が咲いた
鳥の姿はなかった
銀を捜す風の目に
鳥は映らなかった



太陽は傾いだまま
午後の熱を失わず
光の刺さる音だけが
森のなかに響いていた



鳥は  ....
桜の花びらの

ひとつひとつに

名前をつけて

しばらく会っていない

もしかしたらもう会えない人達を

眺めていたら

君を思い出せないうちに

最後の一枚が散った
 ....
誰もが望んでいるように世界ができていれば一番いいね と演説するスピーカーの音が蒸し暑い あの男どこからやってきたんだ 半紙に墨汁で致命傷と書きなぐって見せてやらなければ分からないのか 座布団を足の下に .... 気がつけばすべてがあの日に返っている
ポケットに突っ込んだままの右手を
思い出して引き抜くと
零れ落ちていく ぽろぽろと


ありふれた困難とか
いつまでも続く分かれ道とか
乗り切るた ....
ジャブジャブ歩いていける
砂浜から続く海
うすい砂色の皿に
浅い海の色のスープをそそぐ
(鶴は飲めない狐のスープ)

ふかい空から
ひたむきに
飛び込む姿勢で
(ウミネコの視線で)
 ....
なみだがポロリ落ちたけど
拭う仕草をわたしは知らない。
かなしいから泣くの?
泣いてる理由も掴めない。


ただ有り余るものがなくなっただけ。
そうなっただけ。
セックス なんてするもんじゃない
間違えてしまうから

愛すること
わかりあうこと
歯車は逆転フォース
許しあうカタルシス
言葉だけ ナルシス

気持ちいいことは他にもあるのに
あ ....
ふぁんバーバーさんの自由詩おすすめリスト(160)
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