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つぐみ死ぬ
草むらで
黒いちょうちょを
舞いあげた
あのひ粗末な
ひらひら風
薄暗さの
まっただなかは
ふたりの音で
冷たかったと
つまさきまで
覚えていて
十一月の原 ....
ある日僕は旅に出た。
みどりの扉をくいっと開けて、とにかく荒野に出てみた。
荒野には、野菜が植えてあった。
大きな果物の木もあったけれど、
なにがなっていたのだかはよくわからなかった。
そも ....
冬
風が商店街の路地で
空から見れば沈殿している
バス停からそれを眺めて
タバコを一服、宙に吐いた
背広を着込むようになってから
時々、神様の音を探して
じっと耳を澄ましてい ....
その宇宙の絵本は
だんだん遠くなる孤独の絵本だった
広さを知れば知るほどさみしくて
青い宇宙がこわくて
地球が消えて 太陽系が消えて
銀河系まで消えてしまって
ぐんぐんとスピードを ....
君が積木など買ってくるものだから
僕らは積木遊びをするしかなかった
家をつくって
壊し
城をつくって
壊し
他につくるものなど知らない僕らは
やがて一つ一つを並べ
街をつくり始 ....
夜中の間にほとんど埋めてしまうことができた。順調だ。順調に物
事が進むと気分がいい。雨が降らなくてよかった。多少の眠気はあ
るが出かける準備を始める。そういう気力がある。荷物も少ない。
残っ ....
「マッテ」
誰かがそう言った
「待って」
私は復唱する
誰もいない
待ってくれる人はいない
最近よく聞く
この通りを通る時
「マッテ」
誰かが ....
とある金曜の夜
彼女は出ていった
理由なんか知りたくもない
ので土曜の午後から
彼女のものを片付けてみる
と冷蔵庫の奥から何重にもラップされ
忘れ去られたくさやが
....
空を一直線にかけのぼる飛行機雲
くすのきに登っても
時計台にのぼっても
そのしっぽさえ つかめない
「おーい!」叫んでみる
「どこまで行くのー?」
「おふとんに入った?」
「はい」
目を閉じて
わたしはあなたを
捏造する
ふぁんバーバーさんの自由詩おすすめリスト
(160)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鮫薬
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よつやと ...
自由詩
2
04-3-24
短い紀行文
-
光 七清
自由詩
4*
04-3-23
車窓
-
セキラボ ...
自由詩
5
04-3-23
だんだん遠くなる
-
こん
自由詩
3
04-1-14
朝のこない団地
-
たもつ
自由詩
23
04-1-6
日常_05
-
Monk
自由詩
5
03-12-4
寂しがり屋の一言は
-
イタチ
自由詩
1
03-10-24
臭いもので蓋をする
-
AB(な ...
自由詩
2
03-10-21
飛行機雲
-
春日野佐 ...
自由詩
4*
03-10-21
就寝
-
白糸雅樹
自由詩
4
03-8-23
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