すべてのおすすめ
村のはずれに、川があった。

山から下り、すすき野原を横切り、
村の前で肘を折るように曲がる川だ。

川は澄んではいたが、やさしくはなかった。

洗えるものは、すべてここで洗った。
泥 ....
その年、川は何事もなかったかのように、穏やかでございました。

氾濫もしない。渇きもしない。
人の都合に、ちょうどよい顔をして流れていたのです。

村人たちは、胸をなで下ろしました。

 ....
   *

 このところ、ネットになにも発信していない。とくべつに書くこともないからだ。歌誌は沙汰止み、賞は発表待ち、ただただB型作業を在宅でやっているだけだ。といって、その内容もお粗末なもので日 ....
 日本語をただ、「日本語」として捉えることと、日本語をもっと大きな意味としての「言葉」として捉えることは、僕の中では感覚が違う。例えば、「日本語」と「英語」を、かっちりと隔絶したものとして捉えず、「言 ....  滋賀県に在住している私は、機会あって近江詩人会という団体が
毎月発行している詩誌「詩人学校」へ作品を発表しています。
 最初のうちは、他の人達の難解な作品も含めた詩作経験の違いに
戸惑い、 ....
紫陽花は、雨の季節に、静かに生まれました。

ひと粒ひと粒、雨のしずくを、その葉と花びらに受けるたびに、紫陽花は、まるで涙でできた水のお城のように、透きとおって光りました。

ある、ひっそりと ....
虹の欠片をあぶくの妖精から授かった少年の胸には、小さな幸福の光がひそやかに灯っていました。


その光は、波間にささやかに揺れ、海辺の生きものたちにも静かに届いていたのです。
狐は、その輝きを ....
 入り江にて

 大阪から車を走らせ、片道三時間。途中のサービスエリアでスマホを確認すると、通知に追われる日常がそこにあった。
 やがて夜が明け、寂れた港町を抜けると、道は雑木林と露出した山肌に ....
* 

 みじかい階段をあがって入出庫のホームを歩き、その半ばにあるエレヴェータにみ ....
   *

 屈辱の痼(しこ)りを解きほぐしてくれるような他者がいない。積年の悪夢、そして中年の危機がわたしを追いかけている。なんだって、そんなていたらくに墜ちてしまったのか。じぶんの手を汚してま ....
夏を通り越すとき、むすめの背が伸びる。目線がもうほとんど同じになった。靴のサイズも。手のひらはまだわずかにわたしのほうが大きい。平板だった身体は迷いながら造形されていく粘土細工のように、昨日よりも .... これから詩作品を書く方にとって大事な事だとおもうので書きます。まず第一に言葉は伝達するための言葉であり。読者がどう解釈するのかでしかなく。筆者が一定の法則をもったしても、筆者にしかたどり着けない領域が .... わたしは、この世界のことがあんまりすきじゃなかった。(美しいと思ってはいたけど)。それだし、世界のほうもわたしのことあんまり好きじゃないだろうなって気がしてた。こちらを向いてくれないし、照らしてくれな .... 行ったり来たりする。診察室(2番)、医者は、清潔そうな上着をきて、どうですか、という。カウンセリングではうまく話せていますか?はい、いいえ、どうだろう、大丈夫だと思います。でも眠れません、強張って ....  頭の中は常に混とんとしている。思考を切り刻んで並べてみれば、なにもさしたる問題はないのかもしれないのだが、何もできないでいる。と言っても、何もしないわけではなく、それなりに勤務仕事に出、家業も請けた ....  
 ユダヤ人どもを閉じ込めておけ!

もちろんこれはわたしの本意ではなく1941年第二次世界大戦当時ナチス政権の人種隔離政策を代弁した言葉である。
ゲットーと聞いて思い出すのは映画「シンドラ ....
春になると京都加茂川沿いの桜は淡い桜色に染まる。
そのなかでも、北山橋と北大路橋の中間に位置する賀茂街道で咲く枝垂桜は特に有名で、 日暮れ時でもわざわざ見物に訪れる花見客が後を絶たない。
他の ....
なぜ 巡り合うのかを
私たちは何もしらない

   「糸」中島みゆき


言葉にリズムとライムを求めて怨霊を封印しようとしてきたのは日本語だけではないけど東洋の島国という地政的な環境と ....
いわゆるマイクロノベルのような文章ですが、全部元ネタは私の夢です。

1.どっちが幽霊

午後の図書館にきて閉架書庫に入る。薄暗くて寒い部屋の奥、日差しが差しているように明るい。窓はないはずな ....
去年よりはだいぶましな10月と11月を過ごしたと思う。
たくさん捨てたし、いろいろなものをたべた。ベランダに出していた観葉植物を部屋のなかにいれてやると、とたんに空気がしめっぽくなる。

色 ....
 九月末にカメムシ防除の消毒をしてもらうのだが、あいかわらず彼らはその予防線を突破し室内に入り込むのである。しかし、彼ら自体の悪臭と薬物の作用でほとんどの単体は家屋に侵入後絶命、若しくは瀕死の状態で仰 ....  例えば「ヒマワリが咲いていた」と書く。でもヒマワリは今も咲いているだろうか? ヒマワリという花はそもそも明日にも存在するだろうか? そんなことが不安だった。

 あるときから、今この瞬間だけ美し ....
「おや、葉っぱの上に小さなたまご」
 一番はじめにその卵を見つけたのはお月様でした。
 お月様ほど大きいものは夜空にはありません。いつも話し相手がいないのでお月様は思ったことが、つい口から出てしま ....
2024年9月14日、


 昨日は映画をいくつか見た。長年、僕は映画というものにどう接したらいいか分からなかった。僕は画面のこちら側にいる。映像は画面の向こう側にあって、僕の世界と映像の世界 ....
 腰は骨を再生でもしない限り良くはならない。だが、ここのところストレッチなどで腰痛はほぼ無い状態と言える。つまり、私は連日勤務で森に分け入っている。山林の灌木や小径木を刈り払っていく除伐と呼ばれる作業 ....  祖母に顔を見せるため、とにかく暑い中、久しぶりに実家へ帰る道すがらのことだった。
 くたびれた半袖のシャツに、ベージュのハーフパンツを履いた六十代くらいの男性が、喫茶店の席に座ってゆで卵の殻を剥い ....
すこんと抜ければよかったものを、しぶといかさぶたみたいにしがみついてきたない。そういう蓋、風向きでいくらでも変わる。わあわあ言いながら、生活していかなければならないとおもったから。自分の足で立って、立 ....
 ディスプレイの向こう側の壁に、ポロックの絵の複製を貼っている。落ち着いて座っていられないときや、動悸がするときなどに、僕はその絵を何となく見ている。

 ビル・エヴァンスのピアノには死の匂 ....
カフェの中というのは、不思議な空間だ。そのついたテーブルは自分のものではあっても、同時にそのカフェの客のための場所でもあると言えた。カフェ全体は、街とは隔てられた場所でもある。そこは店であって、通行人 .... love sick ...そう。ここは、恋の病を扱う病院。
私は、ここの受付をしている。

「あの!私、失恋してからというもの、涙が止まらなくて、家にいる時はもちろん、仕事中も・・・。」 ....
ryinxさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(50)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星にならなかった河童_第一章_川のある村- 板谷みき ...散文(批評 ...2*26-1-31
河童伝・第六話「見返す水」- 板谷みき ...散文(批評 ...3*26-1-27
アル中詩人vs食糧危機- 中田満帆散文(批評 ...3+26-1-16
メモ2- 由比良 ...散文(批評 ...3*26-1-1
私の創作活動について- リリー散文(批評 ...9*25-11-29
紫陽花と秋桜の話(修正版)- 板谷みき ...散文(批評 ...4*25-11-25
狐の見た幻- 板谷みき ...散文(批評 ...3*25-11-24
人妻温泉旅館- atsuchan69散文(批評 ...14*25-9-19
それはまるで毛布のなかの両の手みたいで- 中田満帆散文(批評 ...3+25-9-17
夜でなく、夢でもない。- 中田満帆散文(批評 ...3+25-9-7
メモ(夏について)- はるな散文(批評 ...825-8-26
これから詩作品を書くに当たって読んでいたら得するかも- 武下愛散文(批評 ...5*25-7-2
メモ(転倒)- はるな散文(批評 ...525-6-24
メモ- はるな散文(批評 ...325-6-10
味気ない朝- 山人散文(批評 ...7*25-5-12
イメージについて/足音に影を落とす_(白と黒の考察)- 洗貝新散文(批評 ...6*25-3-22
桜花の舞- 栗栖真理 ...散文(批評 ...225-1-6
耳を澄ませばまた詩と巡り合えるのだろうか- 足立らど ...散文(批評 ...425-1-3
【閃篇】夢の日常、夢の断片。1【マイクロノベル】- 佐々宝砂散文(批評 ...124-12-30
メモ- はるな散文(批評 ...324-11-29
越冬- 山人散文(批評 ...6+*24-11-2
ずっと好きでいられますよう- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-10-10
青虫- 木屋 亞 ...散文(批評 ...3*24-9-22
メモ(主に映画についてのこと)- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-9-17
それでも私は山に向かう- 山人散文(批評 ...6*24-8-31
羽(加筆した結果、散文に投稿することにしました)- パンジー ...散文(批評 ...324-7-29
メモ- はるな散文(批評 ...224-1-29
ひとりのメモ- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-1-27
M街のカフェで- 番田 散文(批評 ...223-11-24
love_sick_1- ルルカ  ...散文(批評 ...3*23-10-30

Home 次へ
1 2