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曇りでも明るい空だから
月が太っているのだろう

八日の間に
何となく用があってよかった


八日後に
逢えるだろう君と
束の間の時に

望むべきを
叶えるべく
毎夜
私は ....
あなたは四十になりました

お祝いに
枯れかけた木に
お酒を振舞いましょう
花が咲き
ふたりに散らしてくれるといい

美しいまま
散ってゆくのは
夢でしょう
酔いましょう
一夜 ....
わたしの部屋にある目覚まし時計は
いつも笑っていて
元気で
わたしはそれを見ると
哀れな気持ちになる
持ち主が
こんなにしょぼくれた気持ちで
日々を過ごしているのに
けなげに目覚めの時 ....
25m プール
縁を摑むために泳ぐ

なんて哀しい
泳ぐことは義務でないのに
楽しくて 素敵なことなのに

早く淵にたどり着いて
楽になりたいだけの
泳ぎなんて

 ....
彼はまだ若いので
エネルギーの向かう方向が違うから

この先
立ち入り禁止

不器用になった私は
他人の害になるのでしょうか

弱気をふと
洩らしたくなる

けれど
尖がって ....
君も
同じ夢をみたのかい

思い過ごしなら
私に空を見上げることを
させないで

紫の酒を
ソーダで飲むような
甘くて痛い酔いのまま

次の月の晩
ふたりのそれが
正夢になる ....
わたしは
ここから地上を見ている
大気で霞む昼にも
誰かが見つけてくれる
よく見れば味気ない天体であるのに
そんなに想うのは
わたしが最後の衛星だから

振り返らない
嘘の顔
嘘の ....
この風邪薬で
少し楽になった気がするから
この風邪薬にあう
風邪をひいたんだろう
という考えもある

どうせなら
高熱に浮かされて
溺れた人のように
夢と現の境に
漂っていたい気が ....
ときには
あまいゼリーの中に閉じこもって
しばらく
外界と隔たりたい

えすけーぷ・くろーず

なんとなく
核心がうずくから
どうやら
エンジェルにやられたらしい
晩酌の
手酌の親父に差し向かい

一応
父親に許可をいただくために
切り出した
車を買い換える件は
見事
頭ごなしに却下され
その真意がわからずに
湧き上がる怒り

御父様
 ....
朱色の雲が
いまだ蒼さの残る空に
虹を想わせる

嗚呼
今日は
こんなにも惜しく思う夕刻の空
地を這い回っていない時
君と見られたらよかった
飛んでいけるだろう
その色の中に溶けて ....
いまは
稲刈りが済んでも
束ねられない藁束が
三十年ほど前には田んぼの隅に
何十と積まれていて
秋には
それが子どもの遊び
それで基地を作った
床を敷いて
階段を作って
壁を囲んで ....
不快を感じて
顔を洗おうとするだけ
いまは正常なんだろう

ここでいうところの
基本的なこと

仕方がない
そういう生き物なんだから

妬ましく思ったり
強いものの陰に隠れたり
 ....
給料日

給料日

今日は25日で

給料日

健康保険が

年金が

所得税が

昼飯代が

いくら引かれてるかなんて

どうでもいいのさ

金額さ

手 ....
そうだなあ

お前さまだけじゃないよ

ぞんざいに扱われるやつは

そんなものは

五萬とある

わたしだってそうさ

もうめったなことじゃ

傷つかなくなったよ

ぞ ....
眠ってしまうと

明日に繋がる

私のメインは

仕事じゃない

子育てでもない

人間

失格

身勝手

我が侭

結構なこと

すきにすればいい

こ ....
檸檬

光る檸檬が
見ていたかった

まだ
ナイフを入れてはいけない

その酸味が
私を殺すから

そして
いつしか
レモンが衰えて
光らなくなる

そのとき
はじめ ....
いまはもう
どうでもいいはずのあなたの
うた
それは幻で
あなたでない
あなたが書いた
ほんとうのうただった

いまのあなたは
出し殻で
きらいです

猫なんて
なでている
 ....
痛みは
我慢するものかと
思っていたけれど
実に久しぶりに飲む痛み止めは
実によく効いてくれて
歯痛のときと
生理痛のときにしか
飲んだことがなかったが
こんなにも楽になるものなのだな ....
動物園は
いつも雨降りの気がする

透明ビニール傘とカッパ着て

雨の動物園で
大きな鳥を見よう

都会に放したら
死んでしまうかな

あんなのが
ビルの谷間にいたら
素敵だ ....
嗚呼..

みそカツが食べたいかもしれない


そのとなりに 

細く細く切られたキャベツの千切り

マヨネーズ 

豆腐に「す」が入っていない味噌汁

キャベツとニンジンの ....
熟しては落ちて 

眠って 

芽吹いて育つ

女は

ちいさな死と再生を繰り返す

熟しても奪われない

非日常を望む

片方のこころの疼く日に
机の上の
時計の針がとんでもない時間を差していて私を驚かせるから
君はもう
信用できないね
と無意識が壁の時計を確認する

電池のせいではないから
接触が悪くなっているのだろうと
思う ....
なんて轟々と風が吹く

許されるなら
風の中に立ちつくし 
空を流れる雲を
姿を変える様を
こころゆくまで見ていたい

いつの間に
私は
誰に許しを求めてる 
何に諦め
譲るの ....
微かに風が流れる

この部屋は寒いから

暖めて 

少しでも長く

この時の中にいたいから

「温めて 私を」と

誰にすがる言葉

幾つも泡になって消えて

どこま ....
勝手に傷ついて

眠ってしまおうとした

名残りに

カアテンの間から見たのは

氷の海に漂っているような月で

たぶん

あの人はいま お喋りに夢中で

あの月の悲しげな ....
たりぽん(大理 奔)さんの蒼木りんさんおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八日間- 蒼木りん未詩・独白4*05-10-16
- 蒼木りん未詩・独白305-10-7
目覚まし時計- 蒼木りん未詩・独白5*05-10-3
哀しい水泳- 蒼木りん未詩・独白7*05-9-28
もう仕方ない- 蒼木りん未詩・独白2*05-9-25
同じ夢- 蒼木りん未詩・独白405-9-22
ここから- 蒼木りん未詩・独白605-9-17
過ぎる超える- 蒼木りん未詩・独白705-9-17
えすけーぷ・くろーず- 蒼木りん未詩・独白205-9-12
はたちのわたしと親父- 蒼木りん未詩・独白305-9-10
高い場所から- 蒼木りん未詩・独白505-9-7
藁の基地- 蒼木りん未詩・独白605-9-3
- 蒼木りん未詩・独白305-9-3
働く私のうた- 蒼木りん未詩・独白10+05-8-25
足し- 蒼木りん未詩・独白505-8-24
メイン- 蒼木りん未詩・独白405-8-17
檸檬- 蒼木りん未詩・独白705-8-16
紙一重- 蒼木りん未詩・独白505-8-14
とりあえず- 蒼木りん未詩・独白1*05-6-22
雨の動物園で- 蒼木りん未詩・独白2*05-5-23
ドライブイン- 蒼木りん自由詩2*05-2-15
心身- 蒼木りん自由詩2*04-11-5
日曜_午後11:30- 蒼木りん未詩・独白2*04-10-25
しがみつくのはやめて手を離せ- 蒼木りん自由詩2*04-9-8
水槽の部屋_- 蒼木りん自由詩2*04-8-12
寒月夜- 蒼木りん自由詩4*04-5-7

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