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やわらかな
風が吹いている
丘の上の

さようなら

たくさんの公園と
澄んだ小川と
空き地と

苺の庭と
カブトムシと
サッカーボールと

さようなら



そう ....
何をすればいいですか
指示を待っています

言われたことはきちんとやります
責任感の強い子です

小学校の頃褒められました


公式はありますか
マニュアル通りに動けます

 ....
図書館は今日も
中身の無い棚ばかりで
全部で五冊ぐらいしか本が無かった
世の中を模して
広すぎるように建てられている

CDレンタルの店員は
僕がばらまいた小銭を
借りてきた笑顔で拾っ ....
夜の紺色に
黒ずんだ雲がかかり
死んだような空

どれだけ早く走っても
生まれる風は
どこへも連れて行ってくれない
ただ
頬を氷のように撫でていく


帰ってきてしまう
暖房の ....
午前四時の境界線で
起きながらにして
幻想を見る

朦朧としながら
その目に浮かぶのは
白い暗闇

理由も無く心地良いその場所では
発想は尽きず
狭い価値観も
放射状に広がってい ....
秋の終わり 
街路樹の狭間で
主人の居ないくもの巣が
所在無さげに揺れている


いつの間にか
冷たくなった空気に
震える肌

きつい陽射しを負う背中だけが
何かがにじむように熱 ....
自己嫌悪が庭に降り積もって
草木は見えなくなりました

どうにも塀が成長しすぎて
背伸びしないと外が見えません
日を追うごとに高くなります
礼儀も何もなく覗きに来ていた
屈託なく笑う あ ....
靴紐がほどけて
その存在を見せ付けてくる

埋められるための空白は
ただ待つことしか出来ないのに


生きることを言葉で表現できたなら
どんなに幸せだろう
もしそれが可能なら
生き ....
玄関のドアを開けたら
鈴虫がいた

小さい頃の歌 思い出す

リンリンリンリン リィンリン

鳴くのを待って
じっと見つめる

鳴かない
睨み合う

僕が負けて
歩き出す
 ....
無性に腹が立つことがある
それが全て
考え方の違いで片付けられる


認めることが出来ない

君は僕とは違うんだね

それではすまされない
内側に膿がたまり
侵食されていく

 ....
こんな都会だから星は輝かない
空を見上げもせず そう思い込んでいた
見えているものを確かめていくのは
立ち止まってみないと難しいのかもしれない


考え込んだ夜 外はあまりに綺麗で
窓の ....
太陽の眩しさに怯えて
迷い込んだ森の中で
洞窟を見つけた
奥深く湿った 黒の空間

中には誰もいるはずもない
暗闇でひとり
それでも
逃げ込まずにはいられなかった
静けさが欲しかった ....
お医者さんが言うには
何度も同じことを言う人は
その言葉を
疑っているらしいんです

本当に思いつめてる人は
何も言わないらしいんです

その日から僕は
口では「もうやめて」と言いな ....
たりぽん(大理 奔)さんの健さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さようならと共に- 自由詩11*06-2-5
アルゴリズム_教育- 未詩・独白8*06-1-22
失くした一日- 自由詩7*05-12-17
寒雷- 自由詩4*05-12-13
悪夢- 自由詩3*05-11-30
くもの巣と赤い葉- 自由詩4*05-11-22
季節が変われば- 自由詩4*05-11-12
白い空- 自由詩5*05-11-3
鈴虫がないている- 自由詩5*05-10-19
自分だけの価値- 自由詩3*05-10-17
街の灯- 自由詩4*05-10-15
光と影の世界で- 自由詩5*05-10-2
まだ生きてる- 未詩・独白305-9-22

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