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誰にも見ることのない深淵で
それは気づくこともない隠された場所で
寿命を終えた星の残骸を探すと言うことだ
望遠鏡をのぞくものには
とても美しく、そして寂しく思えても
それはとっても遠くにあっ ....
引き出しの奥から出てきた
古ぼけたトランシーバー
適当なチューニングのまま
大和川、南側の土手を
ノイズと一緒に
大阪湾へ向かって自転車を走らせる
いくつもの道を横切って
いくつもの ....
親父の趣味は小さな鉢植え
鉢の順番を並べ替えては
玄人じみたため息をついて
またはさみを入れる
たどり着けない完成に向かって
まず渋茶をすするのも
たどり着けない完成に向か ....
行ったことのない所ばかりの
詳しい地図には飽きたから
パチンコ屋のチラシの裏に
勝手な地図を描く
縮尺や図法なんて知らない
知ってる場所を適当に
描き出してみるのだ
小学校 ....
君からもらった
たった一通の封筒は
古びて黄色く灼けてしまいました
その中に大切に抱かれた
数枚の便箋も
古びて黄色く灼けてしまいました
今にも崩れそうな酸性紙の上
ボールペンの ....
窓の外は
ひどい風の音です
のどが苦しく鳴るような
うねるような
激しさなのです
思わず私は
自分ののどを押さえます
ひどい風の音です
いま飛び出せば
何を吐き出して ....
いくじなしです
ぼくはいくじなしです
あなたへの想いに
両手も
ポケットも
鞄も
引き出しも
ロッカーも
口の中まで
いっぱいだというのに
....
誰もが一度は
忘れてしまいたい夢を見る
上昇気流が
鳶を雲の上へ連れ去り
生まれた真空が吸い込む
一匹の羽虫
星だっていつかは消える
恐れることはない
東京行き 東京行き
....
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい
閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのは
まだ生きている証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
健さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
隠された、かくされた
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たりぽん ...
自由詩
2
19-2-10
自転車・トランシーバー、大和川
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たりぽん ...
未詩・独白
9*
06-7-4
アルゴリズム_盆栽
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たりぽん ...
自由詩
9*
06-1-22
地図に有限は生まれ
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たりぽん ...
自由詩
5
06-1-22
古びた便箋の青い文字
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たりぽん ...
自由詩
8
05-12-10
風が季節と流れていく
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たりぽん ...
自由詩
8
05-11-29
カウンターの落書き
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たりぽん ...
未詩・独白
10*
05-10-16
臨時最終列車にて
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たりぽん ...
自由詩
9*
05-9-21
眠ってしまえばいい
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たりぽん ...
自由詩
9*
05-9-19
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