*鴉*
かおる

夏の時間が立ち止まって

気まずく澱んでいく空に
                   ボクは向日葵のように
からすがためらっている        お日様に向かって飛ぶ
                   朝は昇っていく朝日に
                   夕は黄昏れてく夕日に
                   目は決してそらさずに
                   まっすぐ向かっていく

いつでもどこでもどんなときも

瑠璃色に溶けていく夢を踏みしめて

かたくなな面持ちで真っ黒な弾丸になって

まっすぐにお日様までつき進んで向かっていく



自由詩 *鴉* Copyright かおる 2005-08-12 18:49:43
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