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ひだまりに
たたずむ石
ひとりきり
あたたまり
地にのびる
まあるい影
庭で子どもたちが泣いている
ちいちい ちいちいと泣きながら
翼をぱたぱたさせている
それだけで 私ももらい泣く
私は狂ってしまったんだと思いながら泣く
そして何を悲しんでいたのか わから ....
小説か詩かと作品について批評されているのを読み
ずっと前に知り合った詩友さんを思った。
エッセイの中で彼は書いていた。
最初は小説を書いていたけれど 体力的に無理で
詩に変更したと。
二十数 ....
二十年近く前 たまたま誘われて 文学の人の集まりに出席した。
そこで小説を書いているらしい 年配の男性が ベルリンの壁の崩壊やソ連のゴルバチョフさんについて触れ
「人の行動力は凄い それに比べ ....
気持ちが久しぶりに揺れる
それはちょっと前なら毎日のこと
でも実家に帰ってからは
なんだか揺れが少なくなって
だけれど今日は綺麗に揺れている
世界は静かに動き出した
もしかすると
一瞬の ....
でんでんむしが壁に張り付いたまま
冬眠してしまったので
そのままにしておきます
どうやら
家に住み着いたらしいこのでんでんむしは
たしか
おととし辺りから見かけて
たぶん
それに気が付 ....
いつも眠たいだけの目が
パッと開くような
あなたが放つ言葉
矢のような
熱い
冷たい
言葉
眼差しの
赤
青
黄色
無視できない
みんなでやればこわくない
自分を守る ....
俺らは
先生がもうすぐパパになるなんて知らなかった
九日は先生休みで
生物の時間潰れちゃって
そしたら代理の先生が教えてくれて
どうしようもなく慌てちゃってさ
どうするどうするって
別に ....
なまえもしらない
ちいさな
むらさきいろのはな
あしをとめて
そっとてをのばしてみる
はなしかけてみる
いそがしそうなあしおとが
ひっきりなしに
とおりすぎていく
ずかんをみれば ....
私が太陽になってあなたを照らしたら
あなたの後ろに
影ができるね
私が
愛しても愛しても
届かない場所がきっとある
あなたが背中を向けた時
私は
それに気づいてく
まっし ....
夜道に影ができて
月が出ていることに気づく
私が見ている月
月も
私を見ていた
気がした
哀しい
哀しい気がしているだけ
疲れた
それは気のせいじゃないけど
自分のために
....
もう二週間も風邪を飼っています
金柑の蜂蜜漬けをなめながら
喉を宥めたい希望も
親もなければ
金もないので 叶わず
神様に祈るのは
私の所為で
駄目になりませぬよう に
月は
減 ....
ラミネート歯磨き粉しぼるように
つま先から
悪魔搾り出してもらいたい
だけど
ラミネートは
もう膨らまないから
しぼりきった歯磨き粉って
なんか哀しい気分がする
穴があくまで
洗 ....
脳みそのひだの裏
すこしめくれて
黄色の花が目の前に見えたよ
じいちゃんの鉢植え
庭の色
もう見られないものは
ここに隠れていた
よかった
ここにあったのか
月に罪無し
嫌いなあんたが見ていようと
わたしが嫌いになることもない
車の修理費の心配
手術費用の心配
税金の心配
それって全部
お金の心配
御破算で
願いましては
月夜の ....
色褪せて見えるのは
それは
移ろうものだから
言葉にしなければ
無いもの
消えていくものだもの
言葉にしたら
何れは
虚しいものに変わるもの
想いは泡の玉みたいに
たく ....
勘違いとは
気づいたときに
素直に自分を恥じれるかどうかで
相手のせいにして
怒ってしまったら
負けなんですよ
東北も
梅が咲きだすころで
もう
その前の
微妙な季節に ....
あなたと結婚しました
やさしいあなたと結婚しました
スーツの似合わないあなたと
缶コーヒーが似合うあなたと
いっしょにハンバーガーをパクつける
あなたと結婚しました
あなたを産み育てた故郷 ....
つまらないから
会社やめたくなるどうせ
恋愛もできないし
いいように使われているだけだし
どうでもいい人みたいだし
家相が悪いのかな
信仰やめたからかな
お金がいつも足らないの
それ生 ....
春の頃に出会えた音楽が
夏にはリズムとなり
秋には踊りだし
冬に転調をする
誰もしらない千年をばらばらにして
地図のうえにはりつけたら
まるい太陽に焦がれて浮き出た
あたたかい染みのよう ....
夏が終わる頃を想い出していた
激しい太陽に
手を伸ばすだけ伸ばし
何もかも疲れきって
もう終わりだと
呟く
9月ごろの
冬は
雨の温度で終わりを知る
目に浮ぶのは
人知れず生き ....
ぶどう糖の固まりが
雪だったら
すくいあげて
口いっぱい
頬ばりますとも
そうじゃないから
私の足は
帰り道を
ひたすら急ぐんです
わたしの部屋にある目覚まし時計は
いつも笑っていて
元気で
わたしはそれを見ると
哀れな気持ちになる
持ち主が
こんなにしょぼくれた気持ちで
日々を過ごしているのに
けなげに目覚めの時 ....
お言葉に甘えて
詩なんてもの書いてるのがなんとなく嫌なになって
そのまえに
詩なんてだいそれたもの
書けなくて眺めてるだけで
詩らしいものにも
めぐり合わない
自分の位置確かめて
リア ....
どこまでも青い空を
久しぶり見た
アスファルト
国道のずっとずっと先の
向こう
遠いむかしの空が現れる
プールで
肌を焼くのが夏休みだった
甲羅干し
白い肌で黒髪のお姉さんは
....
とても
普通の家庭の
冷蔵庫とは思えない
からっぽなのである
けして
キレイなのでもない
玉葱の皮が底にある
これがわたしと
言われたなら
納得する
夫 ....
カナカナが
鳴いていた
紅の夕日が沈むのさえ
浸れない私だった
いつの間にか
蚊に刺されていて
皴の多い手は
なかなか美しくなれないでいる
自分だけを愛していた頃は
....
カルミア、明日は咲くか
と、思うと明日が待ち遠しい
そんな日々を重ねてきたが
カルミア、いよいよ明日咲くか
と、思うと
咲けば後は散るだけだから
もう散ってしまうだけだから
でもやっぱり ....
元気なら
誰も私を知らないところへ行って
責任のない人になる
弱っているときは
スローでやさしくなる
一つの単語も
急がない
いけないのは
焦り
....
コン コン コン
の音だけを
ずっとずっと待ちわびて
どのくらいたったのか
否定すらしてる
人を
愛することを諦めないには
何を信じれればいいのですか ....
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