すべてのおすすめ
ライオンが駆けキリンが跳ね
シマウマがゾウが土煙をあげ
太陽が沈むまで
バッファローがハイエナが
ぼくのこころは永遠に雄大だ
主義ややり方
人間関係や政治力
....
傷ついた鳥が
エアポートで俺を待っていた
足さきを蹴られて誘われていた
頼りないように見える人生だった
幸福の寄るべは俺にはないようだった
悲しくて嘘つきだ
バ ....
ありやだんごむしや
死にかけのががんぼを
かたいほうきで蹂躙していた
掃除していた
かみさまの通り道を浄めていた
いのちを軽んじていた
かれらはかれらの旧約聖書に
....
違和感を爆破せよ
急げ
そのための根回しだ
急げ
違和感を爆破せよ
蒸し暑い雨の朝
勘と理屈と情などで
風を固めていた
違和感を爆破せよ
....
死なないことは分かっていても
発作がおこるとびびってしまう
曇り空の夕方が群青いろだから
僕らはまるで群青のサンドイッチ
死なないことは分かっていても
発作がおこ ....
鎌倉時代のその昔から
ぼくらは弱者が大好きだ
お風呂でしたか
引っ越しは終わりましたか
始まりましたか
過激な昔話や阪神タイガースの話し
子供に呆れられるくらい
....
そこには私語ひとつなかった
密儀はたんたんとすすみ
尊さがただ強調されつづけた
読経のときだけ声を発した
はじめて会ったひとばかりなのに
訓練された聖歌隊のようにそろって ....
そしていくつか孤独になる
ぼくだけが泣いてなかった
頭とか目とかサランラップ
ぐるぐる巻のサランラップ
体を動かしても上手くいかない
感謝が足りないことぐらい分かって ....
どこまでじぶん中心なんだろう
じぶんの正しさを主張したとて
果して意味などあるのだろうか
素肌の日差しがまだやさしい
アスファルトもまだ溶けない
衣服にもまだ熱がこも ....
アスファルトに
だんじりの轍が白かった
こんな坂道を
こんな幾何学をつけて
のぼったのだ
神はいる
神に彼らは護られている
これは精確なお話しだ
ひ ....
冷たい5月の光に
緑が風にこすれた香り
廃液や廃物が浄化されていく
自然とはそういう瞬間の積み重ねなのだ
冷たい5月の光に
緑が風にこすれた香り
廃液や廃物 ....
電車が神社のよこ過ぎる
歌謡曲とはかけ離れてる人生
けなげでふくよかで
不細工なおんなだった
つまらない喫茶店のママとできている
高架下でおどされる
まあよくあ ....
お化けの仕業なんかない
踊ろう
まじないなんて効かない
どの道いこうが
問題は起こるしサンシャインはある
明け透けな火の玉が放られる
暗いぐらいの魂だけどゆっく ....
気にくわないやつがいるだとか
そんなこと大人になれば
口に出さないだけでみんな思っているようなこと
貧乏よりお金はあったほうがいい
ってぐらいのみんな思っているようなこと
....
新緑がどうしようもなく
(人口減少で、じっさい人手、集まらなくて)
煙みたいに幽霊みたいに
(プログラム、文句も言わず、動いてくれる、)
5月の街道を彩っている
(教えた ....
夜の一室で
ガムを噛みながら
バーボン
ときどき岩塩
ずっと坂本龍一
俺こそ神様のハードルを勝手に下げていないか?
俺こそ神様からのアドバイスを実行せずに失敗を ....
かなしくて起きた
起きたらあたたかかった
どこでそんなに
暮らしたんだろう
過ごしたんだろう
どこであんなに
かなしくて起きた
起きたらあたたかかった
....
一両電車
くろ電話
神社で逢い引き
仲人さがし
土の道から砂ぼこり
Wi-Fiもとんでない
テレビとラジオぐらいしかとんでない
今夜は銭湯いかないのかい
....
許せないタイプの若者にあった
やたらと嫁、嫁、嫁と言う気色わるいやつだ
彼を面接していた
昇給とかボーナスについてしつこく訊いてくる
圧倒的なものを持たない者は
努力しな ....
思考停止になれないから
諦められないで
打つ手を幾つも考えてしまう
つまらない若者や
取り柄のないおっさん
わがままな一人っ子や
図々しい保護者たち
自閉やA ....
それならいいよ
それしかないよ
だっていつも
すれちがいどころじゃないから
雨風にさくらが真白を降らせているね
それが誰かの玄関をたたく
そのくらいじゃ誰もでて ....
そこまでは普通だ。学生服を着こんで朝食だ。目玉焼きにはケチャップだ。そして希望が薄くなっていく。
ここのホームは弧を描いている。だからちょいと顔を向けただけで、目が合ってしまった。車両ならふた車両ほ ....
痛みの中で見つけたことがある
痛みは自分の痛みではなくて
ひとの痛みを想うものなのだ
この肉の袋のことよりも
ひとのこころを想うものなのだ
さくらは散るとき痛いという ....
夢なんて考えなくなって
現実的な、そういう無気力だけが
日に日に頭蓋に滲みてくる
どんな裏切りにも慣れっこになって
くだらない嘘にも付き合えるし
それにいやみのひとつでも ....
昨日ぼくはなぜ歩いていたんだろう
こどもたちの親のサイフ
落としたら誰かが届けてくれる
徒党をくむ桜木たち
夜の川辺りに白い影がクール
だからぼくはなぜ歩いていたんだろう ....
病にかかる
まず想うのは痛みについてだ
つぎに思うのは
こんな痛みのなか
立派に生きているひとについてだ
しかめっつらのウグイスなんていない
春らしい冬なんてない
....
足腰が
いたいを超えてくるしい
いたいは
やがて消えるのなら
いたいで済むけれど
ずっといたみが続くと
くるしいに昇格する
いたみやくるしみのなか
....
東京に住むいじらしい区民や市民
どんな玄関でどんなリビング
カーテンやペットや冷蔵庫
こどもたちの部屋
帰り道の外灯
季節の花が咲き誇る
宙に圧倒的な銀河が
....
自分勝手ばかり目につきやがる
忘れられるものなら
今日一日を忘れてしまいたい
そのくらい疲れきってしまったのだ
あした朝立てるかどうかも自信がない
この苛立ちのなかでこそ ....
だてにトンネル迷走してない
くだり坂のトンネルだから
出口どころか地上からも遠ざかる
朝10時、社員がスッと立って退社する
もうスッカラカンのキンタマんなかの精子
夜 ....
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