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木片の内には像も形もない
{ルビ自=おの}ずと示す雛型も
なぞるべく引かれた線も
一つの像が彫り出された後で
木片はその内部に
一つの像となりうる可能性を秘めていたと
言えるだろうか
限 ....
南の空気を孕んだ雨が止んで
少しずつ
本当に、少しずつだけれども
春は近づいて来る

三寒四温

その時期はもう
過ぎてしまったが
今も四つ進んで、三つ戻りながら
春は、確実に近づ ....
同じ作業の繰り返し

飽きもせずに繰り返す

目的は

ペカリに有り

天井のない恐怖

スリルの亡者

憑かれてしまった

その時ペカリ

来たよ来たよ

GOG ....
ミルク色の波が打ち寄せる
甘い浜にね

真珠がコロロンコロロンと
いっぱい ころがっていてね

カリリカリリと 齧って飲み込むと

うんと 力いっぱい
泣けると ねむいの

みん ....
『嘘のひかり』

空のデニールが濃くなる
傷口のような月は黄色い
JKは皆つまらなそうだし
母親は皆物憂げ
睡眠薬の夢が覚めたら
街に溜まるしずく

夜露ってどこから来たの?
どこ ....
紙を破いたら
鳴りやむことを知らない
何度も何度も波が
静脈から動脈に往復する

黄色の傘を置いて
小さな傘を置いて
歩いてきてしまった
わざと忘れてきてしまった

日常は全然ゆる ....
形のあるものはいずれ壊れる

だから形のない君への愛は

形ない心

ゆえに壊れることなく

君の中に永遠にあり続ける
雨が降っていて
部屋が暗いので
昼ひなか電灯をつけ
本を読んでいた

一冊読み終えた頃
午後の日が
レースのカーテン越しに明るく射してきて

半透明のゼリーの中から
外を見ているよ ....
春が逃げてゆくので
真っ白なスカートを切り裂く
歌がテレビを爆破し
使徒ヨハネは妄言で人を救う
普賢菩薩は太ってゆき
梯子の裏側でそびえ立つ

モーセはエジプト人を殺し
窓の中で眠って ....
右の肩を少しだけ上げて
顎を窓の方に傾けて
見える景色は空気の色が違う

雨の滴は線になって
薄い紫色を含み
アジサイを想い出させる

ひとしずく
音を響かせて
ほかのすべての音を ....
夏の残り香が まだ消えない夜
そぞろ歩く者は みな寂しげで
私まで悲しくなってしまう
何処からか秋の虫の鳴き声が聞こえ
夏が消えていくのを知る

どこかで花火を打ち上げている
火薬の臭い ....
 黄昏は鮮やかにそして静かに去っていった。
 闇を目の前にして心はざわついた。
 木の実が落ちた。
 ピアノが鳴った。

 心の暴動だ。
 目の玉が飛び出たがへその緒みたいなやつで体と ....
海に落ちた 
私のこころは
 
その重さゆえ

ふかい底へと
しずんでゆく

光もとどかない
暗闇のなか

浮き上がることのない
記憶たちの墓場に
たどりつき

泣きぬれ ....
フローレンスは白い陶磁器
なんと滑らかな白い肌
すぼめた唇は赤い苺
さらさら流れる黒い髪
愛しい 愛しい フローレンス

フローレンスは甘え上手
喜ぶ姿を見るためなら
いとも簡単に愚か ....
文庫本の
薄いところが好きだ
パラパラとめくる
音も素敵だ
ブラスバンドの
演奏に合わせて
いちょうの葉っぱが
上から落ちる
青春という
栞は一枚だ
らしくないの一言
それだけで
私は私ではなくなった

小さな心には
とても抱えることは出来ない

心の奥に私を隠し
それでも何とか
生き抜いた

ある時
らしくある為に
私は ....
世界から色が消えた、ということ
涙で前が見えなくなった、ということ
横断歩道に飛び込みたい、ということ
大好きな仕事に行けなくなった、ということ
お揃いのマグカップを割りたくなった、ということ ....
よい夢を
みすぎて
べとついた頭

語尾をはさみで
切り落とし

涼しい指
涼しい指
あなたの
調子のよい冗談が
きこえてくるまで

待ちましょう
それとも
入院したら
猫が心配だというおじいちゃんがいた
また、今回奇跡的に助かったのは
猫のおかげだと言っていた
何匹いるんですか、と尋ねたら
八匹いる、全部野良猫だったやつだ
と言っていた
動 ....
金魚の記憶は
七秒
という説があって。

七秒
という 刹那 を
生きて
泳いで

ゆらゆら と。

赤い金魚 が
ひらひら の
あの
ひらひら の
ガラスの鉢 で
 ....
陽射しが強いほど
萎えていくこの心は
もうすぐ干からびてしまうのだろう
唸ることもなく
放り出されたこの四肢からも
汗は流出を続ける
目蓋はすでに重く
さらに灼熱の深淵へと
この身体は ....
どこで
何を
しているか なんて、
知らない。

いまは
何を
見ているか だなんて、
知らない。

わたし の いま は
あなた の、
わたし の、
あの時、あの頃、か ....
友だちが欲しい
強烈に欲しい
家族でも
恋人でもなく

距離がつかめない
触れるのはよしとしたい
力は込めない
触れるだけの

確認できない
みんなさみしさをどう処理するんだろう ....
サイダーのボトルを開けて
気泡の弾ける音に耳を傾ける

真夏の太陽が気泡に反射して
まるで宝石を散りばめているようなサイダーのボトル

涼しげな音の宝石たち

見入っていたらトンビ ....
学校の帰り道

野イチゴが揺れていた

あの子と

つまんで食べた

ランドセルを放り出し

寝転んだ

見つめ合い

笑いあった

夏草の匂いがした

空に向かっ ....
紅に染まった並木道

待ち合わせの場所へ

高く晴れ渡った空の下

過ぎ行く人々の談笑




いつか君に貰った腕時計

澄んだ文字盤に映るのは

色々の葉を暖める陽差し ....
あなたはそらいろ
みあげると暖淡とほほ笑んでいる
ひかりたちのふるさと
あるいは
あなたはひかりかもしれない
わたしの夢のなかまでも暖淡と
何もかもに頷きながら
あかるさほがらかさを配り ....
ケーキのように生きるには
どうすれば 良い?

先ずは 甘いクリームを
塗りたくること

言いたい事も 飲みこんで
ふわふわとした 笑顔で

一瞬で 溶けてしまうような
夢見心 ....
血の滲んだ跡が
愛おしくて
頬に押し当てたまま
夜が明けるまで
このままでいよう

舐めるでもなく
拭うでもなく
頬ずりして
頬ずりして
一晩を明かす

なんでもない
大した ....
きみがめをとじている
つきがこんなにきれいなのに そういうと
きみはすこしあきれて ばかねとぽつり
なにもしらないこども たしなめるように

しろいつきのあおいひかり
ひとのゆききや くる ....
卯月とわ子さんの自由詩おすすめリスト(150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空を彫る者- ただのみ ...自由詩15*18-3-7
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アイム_ジャグラー- 暁い夕日自由詩5*18-3-7
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嘘の光- ヤスヒロ ...自由詩518-2-19
こたえのない曇りの日に- 唐草フウ自由詩6*18-2-19
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びいだまごし- Lucy自由詩11*17-11-8
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、、、- ヒヤシン ...自由詩3*17-10-21
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フローレンス- 無限上昇 ...自由詩517-9-30
スーベニア- ミナト ...自由詩417-7-27
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金魚の記憶- かおり自由詩3*17-7-22
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知らない。- かおり自由詩3*17-7-21
友だち- umineko自由詩4*17-7-14
海辺と- 倉科 然自由詩717-7-11
野イチゴが揺れていた- 星丘涙自由詩1*17-7-8
秋時計- 永山硝自由詩317-6-24
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緑色のライター- 藤鈴呼自由詩2*17-6-6
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