これ、牛乳ですよね これ、牛のお乳ですよね

これ、鞄ですよね これ、牛の皮でできた鞄ですよね

これ、家ですよね これ、あなたと私が生活している家ですよね

これ、電話番号ですよね この ....
火山灰でできた岩の上を
一歩いっぽ進む
あぶなっかしい子どものよう

荒々しい波が打ち寄せる
海に手を浸すと
白い泡が押し寄せてくる

顔になすりつけて
舌で海の水をなめる

求 ....
 心臓を 下さい
 何処かに置き忘れたのです
シナプスを飛ばして 過去の駅
遺失物預かりの四角い顔は
どうして揺れることがないのでしょう
同情して下さい なんて 
云えないのだけれど

 ....
まなこ に にちりん

もろて に こがらし


つち の かんむり しろ こだち 



かぐわし みつ むし

たわわ の やま つき    


かぜ の ふところ  ....
車に轢かれつづけた傘が
側溝の泥のなかで鳥になり
やせた鉄の羽をひらくとき
午後の空はもう一度泣き
街をゆく人々の手を濡らす
榊が揺れて鳥が鳴いた
庭の隅
雨粒が降りてきた気がする
雨音が聞こえた気がする
冬模様の服を着ようとする頃
紙の上を走らないペンの先で
言葉にならない
遠くの音を待っていた


本 ....
本当は誰もがアタシのコトなんかに興味がないこと位知ってる
どうでもいいんだ
本当は、誰のことも

たにんだから

ミニスカートにもぐり込んだ指とか
ブーツにかけた指とか
着信拒否した番 ....
*
僕たちは午後から出発した
地面に句読点をつけるよりも速く
きれいな風が僕たちを追い抜いていく
足もとを通り抜ける

小さな音が風を追いかけていく
白いページにやがて日が傾き
それぞ ....
晴れた空は、あまりに眩しくきれいだ

幼い頃、一番欲しいものはなあに?と問われて
そら とは答えられず
むきかごーぶつ と答えた
(空は大きすぎて僕のおもちゃ箱には入らないとわかっていたから ....
夕べのにおい
外灯のにおい
壁の裏側に眠る怪物
屋根の向こうにそびえる火を追い
刈り込まれた生け垣の葉をとばす



一筆書きの街から街へ
人のような虹が駆けてゆく
うろ ....
いちょうのにおいをかぎわけるころに
どちらからともなく手をつないだゆうぐれ
言葉を待っているでもなく
色づいた葉が落ちていくのが
コマ送りのように目に焼きついて

図書館前の噴水は
夏を ....
イチローも記録樹立
記憶と栄光と名誉と共に
日本、アメリカに記録まで残してしまった
彼は間違いなく日本の誇りであり
日本の象徴になるんだろうな
彼は天才である
あの歴史あるメジャーリーグに ....
冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした


地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
 ....
煙以外の 白い息が
出るような夜は
窓を開けてから布団に入る
まっすぐにねむれますように

温かいもの求めてるのに
さびしいだけなのに
どうしてゆがんでいってしまうかなあ

誰の ....
触れる息づかいの細かさが、
粉雪となって降りしきる夕闇の皮膚。
染みのように足跡が
水平線に向かって伸び、
従順な獣のようなひとときが、
手ざわりに消えていく。
顔のない人々が、
薄い膜 ....
   
       

  ひとりで唄って
  秋桜
  つらなる 
  惑星のなかで
  孤立する意識よ
  ぼくがあまりにも意識的なので
  死は土星のように
  都会的な愛 ....
100円玉で買った
にんじんスティックを手に
檻の前に立つ

シマウマは
鼻を鳴らしてこちらを見る
たてがみも立派に

シマウマさん
このにんじんをあげるから
わたしにその黒い縞を ....
タイプライターのキーボード
整列したアルファベット

やわらかい白い指が舞う
日にゆれて互いに感応

華麗な音楽を奏でる
ぼくの瞳に映っている

あれは懐かしい愛の夢
そしらぬ顔の ....
水のなかで
なぜ人は生きられないのだろう
そう言ったら笑われた
魚に生まれればよかったのにね

お茶入れたよ
あなたが呼ぶ声

雨音を聞きながら
時々コップを口に運ぶ
底に溜ま ....
はらだよしひろさんのおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
確認作業- むらさき自由詩2*06-1-17
潮味_The_Taste_of_Tide_*_Cheju_i ...- yangjah自由詩205-12-23
それでも_生きているのだ- 窪ワタル自由詩13+*05-9-8
みのりごと- 千波 一 ...自由詩19*05-9-3
- 木立 悟自由詩9*04-12-27
言葉にならない- 霜天自由詩704-12-15
安心しなよ、今夜だけは- e R i自由詩4*04-11-28
もしも僕が白鳥だったなら- カワグチ ...自由詩12*04-11-20
白い言葉- 窪ワタル自由詩22*04-10-6
街路光- 木立 悟自由詩804-10-5
秋の日の感傷- 岡村明子自由詩7*04-10-4
イチローと俺タチ育てる花に歴史と共に生きる伝説とかけがえのな ...- 蒼空と緑自由詩104-10-3
朝の儀式- 窪ワタル自由詩15+*04-9-20
つゆ- まりょ自由詩204-9-20
盲目の贄- ななひと自由詩304-9-20
つづしり歌- 天野茂典自由詩404-7-19
縞のないシマウマ- 望月 ゆ ...自由詩2*04-4-30
タイプを打つおんな- 狸亭自由詩103-9-14
雨の日- アンテ自由詩103-8-23

Home