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不意を付く夜更けの{ルビ地震=なゐ}や暮の春

微震あるもクラシック聴く{ルビ春夜=しゅんや}かな

巣立ちし子ライングループ作りけり

雨上がり活きよき真鯛の一夜干し

桜餅よき{ル ....
今年の春はいつもと違う
離れ離れの暮らしは同じだけど
東京に住み始めたひとりがいる

東京へ行ったことはあるけれど
あれは何年前だったろう
もうかれこれ三十年近くは経っている

当時東 ....
間食しひねもす籠る花の雨

傘させる写真のブレや菜種梅雨

春雨や庭中なべて雫垂る

春灯の下で根詰むものの本
祖母の吾とほく見守る子の巣立ち

満腹やひねもす籠る花の雨

情報源多彩なりけり{ルビ事始=ことはじめ}
{ルビ老若=ろうにゃく}の憩ふ杏の花の下

大根の花の白さよ{ルビ昨夜=よべ}の雨

独り者同士女の花見かな

さくら咲く開花宣言日本一

山の墓今年も来たよ春彼岸
春の雨
花冷えのとき
いままさに

ものみな濡れて
吾{ルビ蟄居=ちっきょ}なす

巡らす思いに
去来する愁い

春の女神の
佐保姫に

お願いしよう
彼らの無事を
歓びと悲しみと
出会いと別れと
入り交じる四月

悲しみに寄り添うように
歓びを共に唄うように

さくらが咲く
野草の花が咲く

四国の里山では
山一面に山桜が咲く

山桜が ....
にょきにょきと土筆の坊や川の土手

すみれ草ひしゃげて咲きぬ草の中

林道や天と重なる山桜
春月や白き蕾の浮き立ちぬ

先駆けて生え初む小草いぬふぐり

白花の{ルビ疵=きず}の見えざる春の闇

春陽射し逆光線の曲がり角

{ルビ山茱萸=サンシュユ}の花を求めて一路ゆく
頬を打つ風や名のみの春きたり

雨毎に数増しにけり落椿

永らへて無事なる生や四手辛夷

{ルビ三人=みたり}居て一人寡黙や沈丁花
希望の春なんて
縁遠いことだと
思っていた幾歳月

春は愁いの季節なの
自分に聞かせた青春

共に学んだ彼らは
希望に胸を膨らませ
巣立って行った

遠い遠い
むかしの思い出が ....
ムスカリのひょっこり此処に{ルビ濃紫=こむらさき}

青ものは間引きの水菜ハムサラダ

{ルビ浅葱=あさぎ}空ぽっかり{ルビ下弦=かげん}の朧月

安堵すや今日で終はりと受験の子

ケ ....
{ルビ蟄居=ちっきょ}して見るものなべて春めきぬ

梅が香や未だ明けやらぬ戸口まで

{ルビ去年=こぞ}植えし{ルビ鬱金香=ちゅーりっぷ}の芽を数へけり

此処に居ます春の小花の声聞こゆ
 ....
窓をあけて外気に
春の匂いを探る

訪れる春を待って
春への期待を秘めて
こっそり知らせるわ
私のひみつ

教えてあげたいな
芽を出したばかりの
チューリップさん

早く出てお ....
おぼろげながら
光がみえる

とおくに、確かに
見えるひかり
やがて光は
明確なものになるだろう

得体の知れない雲の中へ
ふわりと落ちて
溺れそうになり
もがき苦しみ
光が見 ....
ふみを書く陽のさす部屋や春浅し

一斉に上向く蕾白木蓮

豆撒や野良猫追ふて鬼は外

侘助とふ昨日の椿早や落ちて
ここかしこ雪塊光る闇の夜も

蒼空に映えて白梅自生の木

光りさす一箇所のあり冬暮色
雪が解け
心ほどけて
過ごす冬

ストーブで煮た
大根を

気がつく度に
食べている

なんにも無い日
こうやって

春には良いこと
あるような

そんな期待で
 ....
じりじりと尾根を這ひゆく冬の雲

ぬかるみを右に左に傘の杖

積雪の朝の足跡小さきもの

雪の日やひねもす花豆ことことと
けさの冬
{ルビ夜半=よわ}の雨滴の
光る色

正月明けの
大寒の

来たる二月を
知りながら

願いが叶う
きもちして

こころの泉
ふつふつと

不安逸らして
来 ....
初電話年古る思ひ出語り合ふ

間引菜をあしらふ朝餉明けの春

冬日暮散歩の隣人久しぶり

柑橘の皮干す背ナの冬陽かな

雨上がり雨滴に写る裸木かな

蒼空や身の軽々と布団干す

 ....
お正月
明けてひさびさ
小春の陽

けれど何やら
さびしいな

こころの内か
世の中か

にこにこ笑う
日が来るか

笑っちゃいけない
気がしてる

だから心も
笑わ ....
ひたすらに祈る願いや初日の出

あるがまま受くる哀楽{ルビ明=あけ}の春

干し野菜少々漬けて松の内

{ルビ他人=ひと}の顔見ずして正月過ぎにけり

凧上ぐる幼児よちよちうれし気に
 ....
吾ここに
大きくゆったり
生きている

考えみれば
すべて皆

小さい吾
小さい街
小さい国

けれどここには
あるんだよ

しかと暮らしが
しかと命が

猶更ちいさ ....
いそいそと{ルビ媼=おうな}は伊勢海老持ち来たり

裏庭の金柑の熟れ告げらるる

音もなく一夜の明けて雪景色

草の道{ルビ一枝=いっし}黄ばめる帰り花

年の瀬や子役の演技にもらひ泣 ....
宝くじ買ふ人の列年の暮

個食には足るる畑の冬野菜

あをあをと葉物野菜や冬の畑

老友のはしゃぎ初雪知らせきぬ

冬の庭樹皮に描かる苔模様

抜きたての冬菜を添ふるサラダかな
 ....
幼木の真赤き{ルビ熟柿=じゅくし}採らず置く

ひねもすの雨に籠りつ師走入り

城山の森を空きたる{ルビ裸木=らぼく}かな

散り切らぬ枯葉泳がす{ルビ疾風=はやて}かな
ゆるゆると
未知の世界が
忍び寄る

甘いささやきが
ふと蘇っても
そこは遠かった

辿りゆく道は
幾歳月の果てに
行き着いた分岐点

僅かな光を頼りに
自らを支えながら
 ....
一本の抜歯におののく冬初め

子の未来見守る婆や年の暮

これといふニュースなきまま冬来たる

こつこつと積み上げしこと冬娯楽

侘しさと平穏にひとり小春かな

けふは晴れ{ルビ軽 ....
唯一樹赤き実映ゆる冬の庭

強く弱く風の機嫌や{ルビ杜鵑草=ほととぎす}

晩秋や鋤きたる畑にチマサンチュ

要らぬことつい口出しす婆の秋
ひだかたけしさんのけいこさんおすすめリスト(104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晩春- けいこ俳句3*24-4-25
東京- けいこ自由詩4*24-4-5
雨の季語さまざま- けいこ俳句2*24-3-30
愛する者へ- けいこ俳句2*24-3-24
春彼岸- けいこ俳句2*24-3-20
春の雨- けいこ自由詩2*24-3-20
四月- けいこ自由詩2*24-3-19
里山の春- けいこ俳句3*24-3-13
白蓮の咲く頃- けいこ自由詩2*24-3-11
春の花にちなんで- けいこ俳句4*24-2-29
rarely_happy_spring- けいこ自由詩5*24-2-28
パステルカラー- けいこ俳句1*24-2-22
春を待つはな- けいこ俳句3*24-2-11
I_am_waiting_for_spring- けいこ自由詩5*24-2-5
いのちの復活- けいこ自由詩3*24-2-1
初春の句- けいこ俳句1*24-2-1
ふゆのひかり- けいこ俳句1*24-1-28
ふゆの日- けいこ自由詩3*24-1-28
大雪前後の句- けいこ俳句1*24-1-25
春の夢- けいこ自由詩1*24-1-21
寒の入り- けいこ俳句1*24-1-16
春はくる- けいこ自由詩5*24-1-5
新年の句- けいこ俳句1*24-1-2
小さな国の小さな町の小さな暮し- けいこ自由詩10*23-12-30
新春・年の瀬の句- けいこ俳句3*23-12-29
年の暮の句- けいこ俳句5*23-12-20
暮れの情景- けいこ俳句1*23-12-8
忍び寄る霧- けいこ自由詩3*23-12-6
年の暮- けいこ俳句1*23-11-26
晩秋に詠む- けいこ俳句1*23-11-21

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