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寒晴れに鰤ほろ酔ふ藻陸蓮根 散る音も転がる音も枯葉らし

寒のみを老野良猫に感じたり

木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩

{ルビ皸=あかぎれ}が嫌がらせする小指かな

ランナーを真似てか岸辺走る鴨

それぞれ ....
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝

小春日の電車園児に満たされて

ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね

その音のパリッと淋し踏み落葉

シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
この秋の思ひ出かぞへ指を折る

「さようなら」秋の蝶への一行詩

ランドセル並び小さな秋の恋

冬近しあの野良猫も見なくなり

秋寒しゆで卵の火弱くして

秋蝶のふと見失ふ行方かな ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣

秋蝶の影消え風の軽くなる

つぶやけば淋し野菊といふ語感

うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}

それぞれに名の美しく秋の草

団栗のひと粒 ....
何時か底まで酌み交わそう 父の祈り母に添いたる秋の夜

秋を見て父を見てただ心静けき

送りまぜ今日はかくやと嘆きおり

父の背に後の月を見し夕間暮れ

十六夜の月は空にはとどまらず
夏井椋也さんの俳句おすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寒晴れに鰤ほろ酔ふ藻陸蓮根- 洗貝新俳句7*25-2-18
冬の童話たち- 森田拓也俳句16*24-11-22
誰かの冬の物語- 森田拓也俳句13*24-11-13
ぼくに似た誰かに- 森田拓也俳句11*24-10-31
今を置き忘れて- 森田拓也俳句11*24-10-22
友へ- レタス俳句4*24-5-24
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*23-11-10

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