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気が利くような言葉はいらない
素晴らしい特別もいらない
── Aimer
咲くいのち散るいのちあり揚花火
しじみ蝶花へ花へと色移り
石塀に ....
それは神様でも
たぶん知らなかった
── hound dog
何か言ひ残すかのやう春の雪
やがて散る花もたしかな今を咲く
鶯や健やかに ....
散る音も転がる音も枯葉らし
寒のみを老野良猫に感じたり
木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩
{ルビ皸=あかぎれ}が嫌がらせする小指かな
ランナーを真似てか岸辺走る鴨
それぞれ ....
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝
小春日の電車園児に満たされて
ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね
その音のパリッと淋し踏み落葉
シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
「ホルスタイン」らどみと拓也 連句
発 靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり 拓也
脇 さりげなくなしとこのあいだに らどみ
三 府中から届いた土産 神棚に ら ....
この秋の思ひ出かぞへ指を折る
「さようなら」秋の蝶への一行詩
ランドセル並び小さな秋の恋
冬近しあの野良猫も見なくなり
秋寒しゆで卵の火弱くして
秋蝶のふと見失ふ行方かな ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣
秋蝶の影消え風の軽くなる
つぶやけば淋し野菊といふ語感
うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}
それぞれに名の美しく秋の草
団栗のひと粒 ....